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異世界で波乱万丈  作者: かめロンと深山傍喰
ここはどこ、わたしはだれ?
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報告

 2人がドラゴンと合っていたころ、城塞都市「マール」に4人の少女たちが入ろうとしていた。


「止まれ。ここで身分証を提示しろ」


 私達は衛兵に言われた通り身分証を提示する。この身分証は自分の個人情報が入っている。人には名前と年齢、職業ぐらいしか見ることが出来たない。これを提示させることで犯罪者が街に入ることを防止している。


「やっと着いたよー」


 ティアが背伸びをしながらそう言った。


「仕方ないでしょ。森からこの街まで普通は2日かかるんだから」

「運よく馬車が通ってくれてよかったですね」

「そうよ。だから文句言わない」


 レナとアンがティアの愚痴をいさめる。

 ここ、城塞都市「マール」は中央の丘の上に立っている。領主城を中心に円形上に街ができている。街は魔物対策として大きなレンガの壁が立っている。この街は領主城がある関係で商業都市としても有名だ。情報や物の流通は激しい。

 私達はこの街を拠点として冒険者活動をしている。


「それにしても…あの2人…」


 私は小さな声でつぶやいた。


「ほんと!今度会ったら許さない!!」


 独り言のつもりだったがレナに聞かれてしまい、返されてしまった。


「ごめんなさい。私のせいで…」

「アンのせいじゃないよー」

「そうよ。悪いのはあの2人なんだから」


 あの二人が逃走を図った時にアンがこけてしまい、追跡が出来なくなってしまった。アンはその事に対して責任を感じているが、引きずるようなタイプじゃないし大丈夫だろう。


「ありがとうございます。…あの2人はいったい何者なのでしょうか?」

「さあー。でも普通じゃないわよ。あの2人、どっちも見たことのない武器を持っていたもの。それにあの長い杖みたいなやつはどこから出してきたんだか…」


 あの2人の持っていた武器は私たちが見たことも聞いたこともないような武器。それに威力もあった。


「でも、一番の問題は…」

「ええ。私たちが夜にシルバーウルフにあった時に攻撃してきたのが彼らかもしれないという事」

「多分だけど…攻撃は崖の上からされたもんだと思う」

「あり得ないわ!だって崖からあそこまでどれくらい離れていると思っているの?弓はおろか魔法や魔術でも不可能よ」


 確かにそうだ。でも、これは事実。狼たちがあっちを向いた時、崖上で何かが一瞬光った。きっとあれが…。


「とりあえず、ギルドに報告しませんか?」

「…そうね。アンの言う通りだわ」

「ギルドであの2人のことを調べてみようよ。もしかしたら何か情報があるかも」

「ティア…珍しく頭が回るわねw」

「あっそれひどーいww」


 私達は微笑しながらギルドへと向かった。





「あの、これを換金してもらいたいんですが」


 ギルドの受付でシルバーウルフからとった魔石を換金する。魔物にはそれぞれ必ず魔石がある。その魔石は魔物の種族で違い、魔物の判別によく使われる。


「これは…シルバーウルフですか。それも3匹。実績として記録しておきますのでギルドカードを―――」

「いえ。今回はいいです。これは私たちが倒したものではないので」

「…そうですか。わかりました」


 レナがそう言うと了受付の人は承して奥へ入っていった。


「いいの?」


 ティアが聞いていた。きっと、さっき実績に反映しなかったことを聞いたのだろう。


「ええ。あれは私たちが倒した物じゃない。他人の手柄で自分の評価を上げようなんて思わないわ」


 レナはちゃんと信念を持っている。冒険者として大切なことを身につけている。だから私たちはレナをリーダーとしているし、レナについて行こうと思うんだ。


「お待たせしました。シルバーウルフ3体で銀貨3枚となります」

「ありがとうございます。それと一つ聞きたいのですが」

「はい…」

「かめロンとミヤマカタバミと言う人物について調べてもらえませんか?」

「かめロンさんとミヤマカタバミさん…ですか?失礼ですがどういう理由で…」


 レナは私達を見た。きっと話してもいいか意見を聞きたいのだろう。私たちは全員頷いた。


「実は―――」


 レナは森であったこととあの2人について知っていることを話した。


「それは…わかりました。ギルドの方でも調査したいと思います」

「よろしくお願いします」


 ギルドもこのことの危険性が分かったらしい。彼らに敵意があるかはわからない。もし、あったとしたらきっと脅威になる。それにほかの冒険者が同じように危険になるかもしれない。情報の共有は大切だ。


「ありがとうございました」


 レナがお礼を言って出入り口に歩き出した。私たちも後に続いた。

 きっとあの2人とはまた会う事になるだろう。そんな気がする。

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