リーダーの正体
やっと書けました。
また、前話で一部誤字があったので訂正させていただきました。
これからも読んでいただけたら嬉しいです。
「……人の部屋に入るときは一声かけてからにしろと何度も言っているだろう、綾乃。」
……え、プレッシャーかけてた理由ってそれ?それにしても、ものすごく怒ってるな、何回も同じことし続けてるのか……?
(だから言ったのに……)
しかし、当の本人である雷女(やはりこの女が綾乃のようだ)は、何事もなかったかのように
「え、そうでしたっけ?まあそんな事より、例の人連れてきましたよ。」
(そんな事って!しかもこの空気のまま俺の話題を出すなよ!)
「……君が宗太君だな?」
「は、はい」
……怖い。
案の定、綾乃の適当な返事によって増加した、リーダーさんの放っていたプレッシャーと言うか怒りというかなんと言うか……とにかくその類のものが、リーダーさんから俺に注がれる。
改めてリーダーさんの顔を見てみる。
眼鏡をかけており、端整で知的な顔立ちだが、目は獲物を射る狩人のような鋭く、その双眸はどこか野性味を感じさせる。
などと勝手な空想を並べている間も
「………………」
「…………(怖い怖い怖い)」
うん、怖い。何が怖いって、無言で俺を見つめて(睨んで)いる間にも俺に注がれるプレッシャーがどんどん強くなってきている気がするのが怖い。
「…………おい」
「はいっ!なんでございましょう!!」
(いきなり喋るのやめてください!)
「そんなにビクつかないでくれ。
……聞きたいことがあるんだが、お前の父親の名は、“日賀 章吾”か?」
「……え?」
一体何を言われるのかと思ったら、俺の父さんの名前についてだった。
(よかった、なんか怒られるのかと思った。でも待てよ……そもそも……)
「……なんであなたが僕の父の名前を知っているんですか?」
純粋に疑問だった。俺の父さんは別に有名人でも無ければ、皆に知られるような仕事をしているわけでもない。
(そもそも、俺を見て父さんの名前を当てたから俺の知り合いかと思ったけど、こんな人会ったこともないしな……)
「その反応だと、正しいんだな?」
「は、はい。そうですけど、でもどうして父の名前を……」
「やっぱり!いやー良かった!安心したよ!」
「!?」
突然、リーダーさんが今までの彼からは想像もつかないようなテンションで話し始めた。
「いやー綾乃からの電報を聞いたときはまさかと思ったけど、君をみた瞬間確信したよ!いやーやっぱり君は章吾君に似てるね!」
「えっと……父の知り合いか何かですか?」
「知り合いも何も、僕と彼は親友だし、彼はこの組織のサブリーダーだよ!」
「え……」
「──えええええええ!?」
俺の驚きの声が、リーダーの部屋に響き渡った。
実は俺のこの悲鳴が、後にある出来事を引き起こす事となるのだが、それはまた別の話だ。
今回も慌ただしく書いているため読みにくい部分があると思いますので、読みにくい部分や誤字に気がつきましたらコメント等で教えていただけたら嬉しいです。
次の更新は1週間後になる予定