オワリノハジマリ 前編
2作目
未だに文章力のなさが垣間見える(´・ω・`)
俺は、日賀 宗太。都内の高校に通う普通の高校2年生だ。そして今…
──鉄の塊に追いかけられている。
男が殺された直後、全ての人型機械(ここからは鉄塊と表記する)が一斉に人間を襲い始めた。
鉄塊達の力は圧倒的で、逃げ惑う人や果敢に立ち向かう人までもが次々に殺されてゆく。
「こんなこと……っ!?」
あって良いはずがない、と後に続くはずだった言葉は、突如目の前に着地した鉄塊によって遮られた。
(……でかいな。)
高さは2m程か?ただ、見た目や着地時の音や衝撃から考えても150kgは優に超えているだろう。
(俺、死んだな……。)
こんな物に攻撃されたらひとたまりもないだろう。
そう思い、死を覚悟したその時。
──ガキキキキンッ
「え!?」
突然機体に多数の火花が炸裂し、鉄塊が驚いたように1歩後ろに下がった。
「君、こっちへ!」
「は、はい!」
移動しながら周りを見てみると、警察が俺と鉄塊を包囲していた。
「よし、撃て!」
──タンッタタンッ
後ろに立っている人が指示を出した瞬間に、鉄塊に向かって銃弾が雨のように降り注ぐ…が、22口径のリボルバー程度では傷一つ付いていない。
と思っていた最中、鉄塊の反撃が始まった。
それからは一方的だった。鉄塊が手を振れば体が千切れ、掴まれれば潰される。
(こんなの……勝てるわけないじゃないか……。)
警察を全員片付けた鉄塊は、俺を最後の標的と認識したらしく、俺の方に歩み寄ってくる。
「くそ…ぁぁぁあああ!」
ここで大人しく殺されるぐらいならせめて防がれるのを覚悟で本気の1発をお見舞いしてやろうと思い、鉄塊の胸元をめがけて殴りかかった。
フォームも何もなってないただの大ぶりの一撃が鉄塊の胸元に吸い込まれ……。
──なんの抵抗もなく鉄塊の胸元に風穴を開けた。
「……へ?」
何が起こったのか理解できていない。
(と、とりあえず手を抜かないと。)
と思い、手を左に動かすと、鉄塊の身体が吹き飛んだ。
「えっ!?何で!?」
これは、つまり俺が、リボルバーで撃たれても傷一つ付かない機体に素手のパンチで風穴を開け、手を左に動かしただけで上半身を吹き飛ばしたという事なのか。
そういえば最近ラノベなどで、突然主人公やその周りの人物に謎の力が……と言った話を読んだ気がする。つまりこれは…
──謎の力が目覚めたのか!?──
急展開過ぎる