六章7
麗の相手は桜花に任せ、一仕事終えた薫は部屋に戻っていた。
薫は今から夕飯までの間はすることがないのである。
備え付けてある座椅子に座り、背をゆったりと預けた。
暇つぶしに携帯を手にとると、LEDが点滅していた。
どうやら着信が入っていたらしい。差出人は叔父の総一郎だった。
「どうしたんだろう?」
今朝の続きかなにかだろうか。何にしても無視できるものではないので折り返し電話をかける。
『――おお薫! 無事か? 大丈夫か?』
雑音交じりで聞き取りにくいが叔父の声だ。
「は? ちょっと叔父さん! 大丈夫はこっちが聞きたいのだけれど」
『良かった。まだ接触してないんだな』
「何の話です?」
叔父の一言で薫の表情は引きつらせ、上体を起こす。
彼がこんなに慌てているのを薫はあまり見たことがなかった。
『SKが、な。堂々とこちらに連絡よこしてきやがったんだよ』
「え――」
まさか、このタイミングで!
『ああ。もしかしたら一足先にそっちへ行ってるんじゃないかと思ってな』
「いいえ、まだ何も現れていません」
『ならいいが。出くわしても無茶はするなよ……それと――』
薫は通話を終えると真剣な表情へと変えたのだった。
少しページ配分を間違えてしまいました。
これにて六章は終了となります。次回以降は戦闘も入ってきますよっ♪




