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城南事件帳

 恵係長によると、戸越のコンビニから再び連絡が入り、新たな画像が見つかったからみてほしいとのことで、上野鈴本から戸越銀座へと刑事二人は直行した。


 これです、と店主がパソコンの画像を二人に示す。


「ホトケの草柳さんの隣で会計を待っているのはどうやら女のようだね」


「そうみたいですね」


「マスク姿はコロナ真っ最中だからわかるけど、つばのひろい帽子にサングラスってのはなあ・・完全防備で誰だか見わけがつかないよなあ」


「なんで、この女性、こんなに重装備なんですかね、コンビニに買い物に来るだけなのに」


「さあ~」

 

 前回、連絡が入った動画を見てみると、五反田のラブホで亡くなる数時間前なのだが、レジでは明るく笑ったホトケの姿が捉えられていた。死ぬような暗い雰囲気などみじんも感じさせなかった。



 川嶋、モエ、秘書の三人を公然わいせつで逮捕し、取り調べた結果,全員事件当日、確固たるアリバイが存在したことが判明。川嶋はコロナに感染していたため隔離期間中で病院に缶詰だった。モエは東海地方の湖上ホテルで行われていた乱交パーティーに参加。このことはFC3上で売りに出されていた別の動画により、文字通り「裏」付けがなされた。秘書においては、財務大臣がこれまた不謹慎な大臣で、コロナで大多数の飲み会はさけるようにと政府・医師会が呼び掛けているにもかかわらず、派閥の会合を赤坂の小料理屋で行っていた。その場所に同行していたのである。よって、三人すべて、「シロ」だった。いや、クロ、真っ黒か?




 数日後、大崎署刑事課のデスクにて、


「 参りましたね。怪しいと思っていた連中がたちどころにお縄になったのはいいですが、みな、関係がなかったとは・・」羽生がうなだれると、梅宮が、


「しょうがない。秘密兵器、出すか・・」


「秘密兵器?」

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