表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/38

2-16 夢を見ました。幸せな反面、私に今後の試練が待ち受けているようです。

 

 ルーシェはそのまま三時間ほど目を覚ますことなく夢の中にいた。

 下部には雲で覆われた一面の景色が広がっており、ルーシェは半裸の状態でその場にいた。

 周囲には他に誰もいない。どんなに先に進んでも自分以外には誰もいない。


「……ここはどこ?」


 ルーシェの不安が募る中、前方に誰かの気配を感じだ。


「ルーシェ」


 何者かがルーシェの名を呼ぶ。


「あなたは誰なの?」


「私よ。ルーシェ」


 その姿を見たルーシェは目の色を変えて走り出す。


「お母さん!」


 ルーシェはその人物に飛びついた。

 サーシェ・スカーレット。

 ルーシェの実の母親だ。八年前に不幸な事件に巻き込まれて亡くなったが、その姿は亡くなった当時と同じ姿をしていた。


「ルーシェ。大きくなったわね」


「どうしてお母さんがここに?」


「ルーシェに大事な話があってきたの」


「大事な話?」


「募る話はいっぱいあると思うけど、今はゆっくり話す時間はない。手短に話すから聞いてくれる?」


「うん」


「まず、私を殺した人物はボルゾイ・モートで間違いない」


「うん。知っている。魔女狩りをしているんだよね」


「その通り。そしていずれあなたも接触することになる」


「それは覚悟しているよ」


「しばらく見ない間にたくましくなったわね」


「勿論。だって私、七賢人だもの」


「七賢人。そう、あなたが」


「驚いたでしょ」


「驚いた。けど、それはいつかなるって思っていた。だって私の子供だもの」


「お母さんは凄い魔女だったんだよね。私、知らなかった」


「今、知ってくれたらそれでいい。それより忠告があるの」 


「忠告?」


「ここから本題。よく聞いて。ルーシェ。十三日後の日食に気をつけなさい。その時、魔女狩りが来る」


「まさか、ボルゾイ・モートが攻めてくるって言うの?」


「いいえ。正確に言えば奴の部下が攻めてくる」


「なんだ。だったら私がそんな奴、チャチャッとやっつけるよ」


「部下と言って侮ってはいけないわ。奴らは強い。下手をしたらあなたは負けることになる」


「そんな。私、負けちゃうの?」


「そこで勝つ為に大事なことを教えてあげる」


「大事なこと?」


「エリカ・ソフィーナを利用しなさい」


「どう言うこと?」


「別に無理して友達になる必要はない。ただ、うまく扱えればその戦いは勝利に導く。それを言いにきたの」


 サーシェはスッと空へ浮いた。


「お母さん。待って。行かないで」


「ルーシェ。あなたならきっと出来る。お母さんはそう信じているから」


「お母さん!」


 ルーシェが手を伸ばしたその時、サーシェは空へ消えた。

 追いかけようとジャンプをした直後、ルーシェの視界は真っ白に広がった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ