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楓と葉霧を包む人たち〜蒼月寺の人々〜

 “玖硫鎮音(くりゅうしずね)


 蒼月寺(そうげつでら)の当主であり住職。


 葉霧の祖母であり親権を持つ親代わり。


 小学生の葉霧を引き取って以来、面倒を見ている。

 葉霧は長男の息子。


 夏芽は、葉霧の兄だが母親が違う。


 普段は物静かでありながら、険しい表情が絶えないが、ふとした時に見せる優しい眼差しは、葉霧にとても良く似ている。


 白髪はいつも纏めてありブラウンかがった瞳が厳しい。

 若い頃はさぞかし美人であっただろう。


 着物を好み、書籍を嗜む老女。

 身長は150そこそこ。

 街のご意見番。


 5月5日産まれの牡牛座。



 “滝川夏芽(たきがわなつめ)


 葉霧の兄。

 母方の姓を名乗っているのは鎮音の薦め。


 退魔師一族の家の息子ではあるが、その血は全く引いていない。なので、狙われない様に名前を名乗らせなかった。


 母親の連れ子で、中学生の時にこの寺に預けられた。


 二十一歳とは思えない老け込み方をしているのも、執筆活動中で、殆ど外出をしないからか。


 元はとても、いい男。

 神秘的な黒髪に、ブラウン混じりの瞳。

 端正な顔立ち。和服の似合う男。


 なのだが、常にむさくるしくぼさっとした頭をしている。

 眼鏡もまた妙に親父臭い。


 嫁の優梨に殆ど面倒見て貰っている。


 9月23日産まれの天秤座




 “滝川優梨(たきがわゆうり)


 ふわっとしたライトブラウンの髪をした女神みたいな人。


 優しい女性の代名詞。


 楓にとっては大切な姉の様な人。

 “ゆーり姉ちゃん”と、呼ぶほどだ。


 玖硫家の主婦的存在で、彼女がいないとこの家は崩壊する。

 鎮音は基本的に、家事全般は苦手。

 常に使用人を置いていたぐらいだ。


 一家の大黒柱である鎮音を唸らせる料理の腕前。

 週に三度のパート勤めをやりつつ、家族の面倒を見る二十一歳


 夏芽の良くできた嫁であり、葉霧の義姉。


 11月13日産まれの蠍座。




 “お菊”


 嘆声し娘(ててなしこ)と呼ばれる親を失くした子供たちの、魂が依り集まりあやかしとなった者。


 全国各地を彷徨い子供たちと、遊ぶ事が目的のあやかし。


 だが、浮雲番(フンバ)の持つでんでん太鼓を振られると、子鬼の様にヒトを喰らう者に変貌する。


 紅い紅葉柄の着物に草履。黒髪おかっぱ頭の5〜6歳程度の幼女の姿をしている。

 可愛らしい女の娘だ。


 蒼月寺にて居候中。葉霧を父親だと思って懐いている。

 楓の事は、いい遊び相手だと思っている。

 優梨を母親の様に慕う。


 蒼月寺の癒やし系マスコットガール。




 “浮雲番(フンバ)


 その名の通り、お菊のお守り番。

 でんでん太鼓でお菊を操り、ヒトを喰らうモグラのあやかし。


 茶色の毛に覆われた体長30センチ〜40センチ程度の、ぬいぐるみサイズのモグラ。


 眼は紫。二足歩行する二頭身体型。

 足は短いが腕は長く人間と同じ働きをする。


 長い爪五本をうまく操り、箸を持ち食事する変わったモグラ。


 お菊と一緒に蒼月寺に居候中。


 楓にくっつき回り“案内役”を好んでやる。

 葉霧の側近だと思いこんでいる。


 蒼い半纏にねじり鉢巻が、トレードマーク。

 背中に魚と描いてある。お調子者。


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