表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/49

人間関係は難しい

優しい男とチャラ男は紙一重。

女遊びが激しいのがチャラ男の特徴だ。だが、チャラ男は基本的に女性に優しく肉体関係を持たなければ、複数の女性の間を往き来しようとも、浮気じゃないと考えている。


優しい男は、誠実真面目、八方美人である。


ある意味においては、事前に女性関係などを平気で暴露してしまうチャラ男より、寡黙で優しい男の方が女性関係でもめる事が多い。


クズでないチャラ男は、一言では語りきれぬ。


俺は、チャラ男をイメージしたただの賑やかしキャラなので、女性関係は真っ白である。



厳密に言えば、カッコヨクできなけりゃモてねぇんだよ。


モテモテなのは、男ばかりじゃない。


相原嬢達三人も、街を歩けばナンパされ、ラプレターをもらったりや告白をされた経験がある。


された事のない人間には分からない感覚だが、羨ましいとも思えない。


そんな事を思いながら、四人の後ろでをチャリにまたがる。


全員チャリ通だが、学校を出てから続く賑やかな町並みを、分かれ道までゆっくり押して歩く。


集団行動と青春。

密かに眺め頬を赤らめる恋心。わかります。


「奏さーんっ!」


「かな兄さーん」


車道の向こうから名前を呼ぶ私服の中学生達。


「おー、春佳ちゃんに三崎ちゃん?」


ショートカットの春佳ちゃんとミツアミの三崎ちゃん。美幸の友達だが、近所にすむ彼女らも子供の頃からの付き合いで、勉強会と称し妹の部屋に集まっては、そのままお泊まりしていく事もしばしば。


男は泊まりがけとか、あんまりそうゆう付き合いないよね。


まぁ。そんな彼女らだが、何やら此方へ来いと手招きしている。



「なに、渥美君の知り合い?」


「近所の子達だよ。呼んでるみたいだから皆は先帰ってていいよ」


「わかった」


「おう、またな」


チャリを置いて車道を渡り二人に話しかける。


「こんにちは」


「こんにちはカナ姉さん」


「お姉さんこんにちは」


姉違う、兄の間違いだ。


「奏さん。あの女の人達だれです?気になります」


「あんまり親しくも見えませんでしたけど…」


「海人の友達で、オレにとっちゃ知り合いだな」


三崎ちゃんの言う通り、オレは眼中にないらしいからな。金魚のフンとか思われてる可能性も否定出来ない。


遊び友達だと紹介するほど仲がいい訳でもないから、知り合いくらいかな。


「あの中に好きな人とか」


「オレの?いや、いないいない」


「海人さんは?」


「微妙だな。今に、隣にいるクララの尻に敷かれそうな勢いだけどな。」


「ミサ。忘れないなようにメモッといて」


「了解」


「君たちは何を調べてるの」


「「それはまあ色々と」」


本当に何を調べてるの、そんな情報要らないだろう。


「お兄さんが売れ残った時にわかりますよ」


「ふふふ。海人さんたち、上手くいけばいいですね」


春佳ちゃんはともかく、三崎ちゃんからダークな物を感じるのは何故だ。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ