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話題の最新ゲーム

端末機を廃墟や室内に設置すると、自宅にある本体から視覚的にダンジョンアタックをできる最新ゲーム機が発表されたのは何ヶ月も前の話。


ちょうど、四人がカラオケに行き始めた時期に重なる。


簡単操作らしいが、最新ゲーム機らしく、お高いです。


同時期から、ネットでは冬の流星群に注目を浴びている。


まぁ、ゲーム機が流星にまつわる物で、実際の天体観測と連動してるらしいから、その時期までにゲームに参加し迎撃していれば、翌日にレアアイテムが大量に配布される予定らしい。


ダンジョンアタックでなんで流星?とか思うなかれ。


流星雨が落ちて、街の至るところに本物のダンジョンが出来てしまう。武器となるダンジョンコアの隕石を集めながら戦うと言うコンセプトらしいのだ。


お高いのですが、妹が飽きた友人から、安く手に入れそうだというので、妹にいくらか投資しました。


敵はデフォルメされているので年齢制限なし。


メガネして、模造剣と薄いサンダル形コントローラーを履いて体重で移動。


サンダル履きは、移動が難しいので、オレと妹はコントローラーのみにしている。


ゲーム中の外見は、私服が三人だが、ゲーム進行と共に衣装に変わるらしい。


海人は、昼間の暇な時間のみと、ハーレム要員にはゲーム機の存在を教えない事を条件で参加させている。


妹は、ゲームに夢中であるが、夢中になりすぎて学校を休むような事態にはなってない。


ニュースになる程度には、ヒキニが増えてしまって、社会現象から、ある種社会問題と言われ初めている。


だが。外観そのままなので、身体を鍛える為にジムに通う人が増え、成人病予備軍が減少傾向にあるらしい。


因みに、海人は細マッチョだが、オレは妹同様普通体型だ。


このゲームは、過去に他人が仕掛けた端末機にもアクセスできる。


ダンジョン化するだけあって、ダンジョンの構造は建物の構造に沿わない。


あくまでランダムだから、間取りが誰かに悪用される事はない。


端末機を仕掛けたられていたのは近所の神社でダンジョン。


だが、今回ばかりは場所が場所だけに、他人(男)の参加が欲しいと妹からの要望で、海人も夜中まで参加させられている。


両親もいないが、こんな場所を探索したあと夜中に帰らせるのも非道なので泊まらせる予定だ。

ダンジョンボスの猿が、海人の棒に叩かれてポリゴンになって消えていく。


ドットではなく、昭和のシューティングゲームみたいに、バラバラに散るポリゴンなのが微妙にエグい。


「隕石ゲットっ!」


「「おー」」


天井からキラキラしたエフェクトが降り注ぐ。


身体能力と武器が少しだけ強化される。


「「「おつかれした」」」


そして、なぜか体育会系でログアウト(メガネ外すだけ)。


基本的に手動セーブ。


また、新たなダンジョンを探さねばなるまい。


ゲーム中なのに、自宅からのダウジングで隕石(端末機)の反応探すとか微妙な探索から始まる。


衛星とも連動してるから、設置しなくてもいいのはたすかる。

細かすぎてリアル。


「…わたし眠いから部屋行くね」


「了解。


海人は毛布の置かれたリビングのソファーで了承済み。


オレは、既に布団の持ち込んである。


部屋が四畳半で、私服やベッドがないから出来るんだ。


ベッド持ちの妹が羨ましいなんて事はない。


部屋が狭くなるのを言い訳に服を増やさないですんでる訳だからな。


短パンはあるが、スカートとかないし?


「「お休み」」


あっと言うまに消灯。


だが、何か足りない。


「そういや、アイツらとうしてる?」


「寝てるんじゃないかな」


いや、早くも寝ぼけてる?


「冗談。奏が来なくなってからの話だよね」


「そうだよ」


「前と変わらないよ。集まる場所が、学校近くの公園で固定されたくらいかな」


ふむ、集合場所に最後まで残った者が勝者と言う珍しいパターンできたか。


いや、ある意味チキンレースか?


ハーレム要員が増えるたら話はまた変わるか。


「夏祭りもみんなで行こうって」


「まだ、6月なんだが…」



七夕イベントとか色々すっ飛ばすかな?


「七夕は、自治会のお祭りが毎年あるから参加しなきゃって話してあるし…するよな?」


浴衣割引とかあるから、商店街には顔をだしてるが…。


「…多分行かない」


恐らく妹も行かない。


「なんで?」


「妹が、天体イベントでゲームに何かが起こらない訳がないって話してたしな」


「…なるほど」


天の川から、限定アイテム降臨するんじゃね?織り姫と彦星がラブラブするなんかがあるんだろ。


今日の探索はその布石。


少しでも、武器を強化しとかなくてはとは妹の言。


身体能力あげても、コントローラーしか扱えなければ意味がないのさ。


視覚意外は従来の狩りゲーの操作でいけるし、実際トップクラスは、コントローラー愛用者らしい。


興国の兵器の足と同じで、実用性と趣味趣向は違うのだよ。


まあ、リアル過ぎても嫌だけど、ほとんどの敵がデフォルメされてるのも一因かもな…。


「そんな訳でいかないかも」


「ゲームに負けるなんて…」


詮地区のお祭りだぞ。

妹が織り姫衣装(浴衣らしい)を着てやる予定で、新しい浴衣さがしてるから見にくるか?


ペアの彦星でくるなら歓迎するぞ。


天の川を渡る鳥(妹が白鳥的な何かを支度するらしい)の役は渡さないからな。


多分、長時間プレイする為の新しいクッションだと思う。


白鳥付きのスカートだけは無いはず。


トンキにもなかったからな。(探し済み)


にぎやかし役張ってるから、ああゆうネタ系小道具は好きなんだよね。


「まぁ、夏祭りまでにウスウスなゴムくらい事前入手しとけよ?」


「しないよっ!?するつもりならもう買ってるよ」


健全な仲のようだが…。


「暑い。よっと…」


「なんでジャージ脱いでる…」


「いや、布団が暑いし…」


下着はみんなトランクスタイプの海パンだから、見られても短パンと変わらん。


「なんか、眠れる気がしなくなってきた…」


「…じゃあ、オレも静かにしよう」


とりあえず、何だかんだで夜中の2時回ってるからな。


「便所使うなら今のウチだぞ?行くならついでにジャージを洗濯機に突っ込んでこい」


そう言えば、怖がりな態度を見せた妹が、普通に別の部屋で寝てるんだが…。


「行かないよ。


“別の意味にしか受け取れない自分が恨めしい…”って長い独り言を言った後…あっさり落ちた。



そのまま目を閉じると、チッチッチッチッと秒針の音がやたら響く。


冷蔵庫が数分置きに低い音をだすのを聞いていたら時刻は4時になっていた。


……………………あ、これオレだけが寝つけれないパターンだ。


VRMMOというより、今んとこVR要素しかないかな

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