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第17話 お、おめ!な~に復活してくれちゃってんの!?そしてお前誰やねん!

――ガァァン!!



突如、空に現れた雲は黒雲に変化し電気を帯び始めた。


「まてぇ!ターシャ!じゃあどうやったらこいつを倒せんだよ!」


ビヴォーサ・カイナリヴァの体を足で軽く蹴飛ばす。


「私は…名前と姿しか知らないから…」


麗奈は気まずそうに答えた。どうやらテニスのこと以外は普通の女の子っぽくなるらしいね。


『よかろう。この天才美少女のわらわが教えてやろう!はっはっは~!』

「(怒)」


ここで、「外見少女の中身ババァじゃん」っていってもいいけど、あいつの機嫌を悪くすると教えてもらえないかもしれない。

だから黙っておこう。


『ビヴォーサ・カイナリヴァを倒す方法は一つ。魔剣である《ミカナ・ライル》が必要じゃ』

「み…みかん…あるー?」

「違う。ミカナ・ライル」


そういえば、神ってこういうことをどうやって覚えるんだろう。

神様育成学校的な?でもそしたら神の量えげつないことになるよ?

神って長生きだろうし。


「じゃ、じゃあ。そのミカナ・ライルはどこにあるんだよ?」

『知らん』

「ふぁ?」

『知らん』

「えぇぇぇぇ!?わわわわWhy!!」


いやだってさ!こいつを倒すのにミカナ・ライルとかいうのがいるんでしょ?

ある場所がわからないんだったら意味ないでしょ!


『昔、ある【者】が現れたビヴォーサ・カイナリヴァを【多くの犠牲】を払いながらもミカナ・ライルで倒したのじゃ』


ターシャは重々しく語り始めた。


『しかし、その犠牲は多すぎたのじゃ。その【者】は愛すものを失い、家族を失って倒したのじゃ。もちろんそこまでしてその【者】の魂が無事な訳はない。時と共に魂には亀裂がはいり、その【者】は死んだ…』


ターシャの声は深く沈んでいた。


『じゃが、そんな【者】のことも知らず、ただ自分の欲望を叶えたいがためにビヴォーサ・カイナリヴァを復活させた不届き者がおるのじゃ…。そやつの名はレイン。この世に再び悪魔を解き放とうとしたのじゃ』


ターシャの声色からは怒りが感じ取れた。


『しかし、わ…【者】の意識を受け継ぐ者たちが結集しレインを倒しビヴォーサ・カイナリヴァと共に封印したのじゃ』

「じゃあ何でこれが…」

『簡単じゃよ。封印が…何者かによって解かれたのじゃ』

「じゃあそのミカナ・ライルは?」

『封印をするのにそれを使ってそのままにせねばならなかったからの。おそらく封印を解いた者の手に』

「まぢか…一応聞いとくけど、ミカナ・ライルの見た目は?どんな感じ?」


もし、敵の手に渡っていたら取り返さなくてはならない。だけど、もし敵がいろいろな剣を持っていたら。どれがミカナ・ライルかすらわからずに混乱してしまう。


『そうじゃな…ほのかに光る蒼白の刃にいくつかの魔方陣が刻まれていて…柄は金、そして瑠璃で装飾が施されておる。何よりもこの魔剣は実際に魔力を欲すのじゃ』

「魔力を…欲す?」

『そうじゃ。使用者に比類なき力を与えるための代償として魔力、または神力が消費されるのじゃ』

「なるほど、じゃあ魔力の才能がある人と神力っていうのの才能がある人しか本当の力を産み出せないってことか」

『多分…』

「多分ってなんだよ!」


ちくしょう!完全に信じ込んでた!こんな自称神を信じ込んだボクが馬鹿だった!


『かなり昔の話じゃからな。それとわらわが神になった時にも若干の記憶障害に陥ったからの』

「神ってなるもんなんだに…」


神は神から産まれるもんだと思ってたなぁ。


「じゃあ…ミカナ・ライルを探さないと…」

『無駄じゃ』


麗奈の言葉はターシャによって打ち消された。


『もうじき、奴が来るじゃろうな。ビヴォーサ・カイナリヴァを復活させた張本人の…レインが…』


空からしとしとと雨が降り始めた。



刹那、




ガァァァァァァン!!!と、空に稲妻が走り化け物の巨体に直撃した。


「っくぁ!?」


それと同時に、辺りに衝撃波が飛び散りボクと麗奈は後ろに吹き飛ばされた。


「がふっ!」


そしてその進行方向にあった木に体がぶち当たり、肺の空気が飛び出た。


「いったぁぁぁ…」


とりあえず深呼吸をして、痛みを落ち着かせる。


「れ、麗奈…?」


急いで、彼女の姿を探す。すると、すぐそばで彼女は地面に倒れていた。


「麗奈!?」


あわててそこに駆け寄ると、彼女は頭から血を流していた。どうやら頭を打ったらしい。


「息は…あるな」


彼女が息をしているのを確認すると、安全な場所に運んだ。


「雷があんなにピンポインに落ちるなんてな…」


頭をかくと、その手にはベットリと赤い液体が付いていた。どうやらボクも頭を打ったらしい。


『蒼…くるぞ…』

「え?なにが…」


そう、尋ねようとした時だった。



「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」


と、大気をビリビリと響かす鳴き声が。


「なるほど…?」


そちらの方に踵を返すと、よそう通りビヴォーサ・カイナリヴァがムクリと立ち上がっていた。


そう言えば、ターシャも復活するって言ってたよな。


「え?」


しかし、様子がおかしかった。さっきまでそれの色は煮えたぎるような赤だったはず。


なのに今は…



まるで深海の青。



「ほぉ…。こやつがお前を倒したのか…。なかなか歯ごたえのありそうなやつだなぁ」


聞き覚えの無い声がビヴォーサ・カイナリヴァの背後から聞こえた。


「だ、誰だ?」

「お?聞いていないのか?私の名を。ターシャとかいう者から」

「な、なんでターシャの事をっ!?」



ま、まさかこいつ!テレパシーを持ってるのか!?


「私の名はレイン?最強にしてビヴォーサ・カイナリヴァの主だ」

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