嫉妬
「うんうん。それでー?」
「アイツが餌食になってって今そこで終わってんねん」
「その後の展開言うたろか?」
「嫌やし!うざいわー、そんなやつ」
「いやいや、第一あんたに話聞いてるんこっちやねんから
その先なんて知ってるわけないやんか」
「あはは、本間や。こりゃうっかり!」
「ちょっ、なんかそれおっさんみたい」
友達の章人とだらだら教室で談笑中・・・・・・
すると、
「あ、あれ横田先輩ちゃう?」
「え?ぁ、ほんまや」
遠くの方の空き部屋で、私の彼氏のたっくんこと巧先輩が見えた。
たっくーんと手を振ってみるも、無反応。
「あれ?気付いてない?」
「この距離でそれはなくない?めっちゃ見てるし」
「てか・・・睨まれてるような気がすんのは気のせいやろか?」
「いや、気のせいちゃうな。ちょっ、一旦行ってくるわ」
「はいはい」
しゃあなしでたっくんの所に向かうことに・・・・・。
教室のドアを開けると、チラッと見ただけでスマホに画面を落とす。
「もう!手振ったのに」
「知ってるわ」
「じゃあ振り返してよ!」
「俺が振り返したことなんかないやろ、恥ずかしい」
「だからやんか。てか、無邪気に彼女が手振ってるんやから
返さんって方がおかしいやろ」
「嫌じゃ」
「もー何怒ってんの?」
「別に」
「はあ・・・・訳分かれへん!章人んとこ戻るからな」
「・・・【グイッ】」
「ちょっ・・・」
たっくんは無言であたしの手を引いて屋上に連れてった。
「何なん!?痛い!離して!」
「あ、ゴメン・・・・・・」
「もうさっきから何なん?あたし、たっくんに何かした!?大好きなから揚げも
食べてないし、足の裏とも呼んでないし、ギターも触ってないs・・・」
「違う!」
「え?」
「大倉と・・・・・話してたやろ?仲良さそうに・・・・・」
「うん、当たり前やん。だって仲良しやし。友達やし」
「だから、その・・・・・・」
え、まさか・・・・・・
「ちょっと待って!まさか嫉妬!?あたしが章人と知らんとこで仲良く
されてんのが気に食わんの?」
「そ、そんなん!」
「そうならそうって言うたらいいのに」
「い、言えへんわ、そんなん」
「そぉーなーん?」
そう言いながら、たっくんのほっぺをぷにぷにしてみる。
「・・・・・・そうやよ。嫉妬してたの。俺、いつもお前らがしてる話題にも
あんまついてかれへんし、先輩やから共通の話題も少ないし、めっちゃ
仲良いからお前がアイツのもんになったらどうしよかな?とか・・・・・」
「あはは、そっかそっか。でも、あたしはずーっとこれからもたっくんが
大好きやし、一番やで?」
「お、おん」
「だから、もぉー拗ねないの」
「分かったからぷにぷにやめろって!」
「えへへ☆」
「・・・・・」
「ったく、しゃあないな」
まだちょっと拗ねてるたっくんのほっぺにKissをした。
「だから、たっくんずっとずっとあたしのものな?」
「・・・・・キスしてきたって事は・・・覚悟しとけや?(ニヤッ)」
「え?」
「ここ、俺専用の空き部屋やからな」
「まじか、(ドサッ)わぁー!」
まぁ、何やかんやでラブラブなバカップルでございましたとさ。




