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プロローグ

気がつくと白い空間にいた。


(どこだ?ここは?)


「ようこそ、前田刹那様。」


声のした方を向くと、言葉で言い表わせないほどの美女がこちらを向いて微笑んでいた。


「あなたは亡くなられました。」


(なくなられた?)


「はい、死亡の亡くなられた、です。」


(そうか。あんまり覚えてないけど亡くなったならまあいいか。)


「気になさらないのですね。」


(亡くなってたら気にしてもしょうがない。こんな美女が世の中にいるわけがないし、女神様ってとこかな。)


「理解が早くて助かります。喚く方々が多くて。」


(それで、私はこれからどうなるのですか?あの世的な所に行くのでしょうか?)


「いえ、あなたには私の管理してる世界に行って頂こうかと。」


(生き返れると?)


「はい。違う世界になりますが。あなた方の言葉で簡単に言うと魔法と魔物のいるファンタジー世界になります。)


(ふむ。このまま行っても魔法は使えないし、身分証もないし、生き残れるとは思えないのですが?)


「もちろん、そのままというわけではないので安心して下さい。いくつかの能力を付与しますが、どういうものがよろしいですか?」


(選ばせてもらえるのですか?)


「異世界に行って頂くのですからある程度のことはするつもりです。」


(ふむ、不老なんてものは?)


「あなたの魂を見る限り可能です。」


(魂?)


「はい。魂を見ればどういった人物が分かりますので、不老になり悪事を働きたいといったことではなさそうです。もっとも悪事を働きたい人物は不死もつけようとしますけどね。」


(なるほど。後は世界記録(アカシックレコード)と言って伝わりますか?地球の世界とこれから行く世界のありとあらゆる情報を見れるようにして欲しいのですが?)


「そうですね、、、可能です。ですがどうしてそんなものを?」


(これから行く異世界のことに関しては全く知識がないですからね。生きて行くには知識が必要ですから。後は地球のものは、小説やマンガの続きが読みたいからですね。それに不老であればこれから読む時間もいくらでもありますからね!)


「趣味に能力を使う方は初めてです」


(後可能であれば、すぐには死なないようにして頂けると有難いのですが、、、)


「そうですね。全適性と身体を少し強化しておきます。後は世界記録で魔導書を読めば魔法が使えますので。」


(ありがとうごさいます。ところで魔導書というのは?)


「魔導書というのは、読んで適性があれば魔法が使えるようになるという本ですね。基本的に魔法はイメージで使えますが、最初は魔導書で魔力の扱いに慣れた方がいいでしょう。」


(何から何までありがとうごさいます。)


「いえいえ、他に聞きたいことはありませんか?」


(私以外にも転生した地球の方はいらっしゃるのですか?)


「いらっしゃいますが、違う世界であったり違う時代であったりと基本的に出会うことはないようになっています。」


(これから行く世界での過去の転生者達がしたことを聞いてもよろしいですか?)


「はい。手に入れた能力を使って英雄と呼ばれた方もいれば、誰とも会わずに山奥で一生を過ごす方もいらっしゃいましたね。刹那様が危惧されている転生者とバレたら火炙りなどはないですよ。)


(それなら良かったです。)


「これから行く世界の過去の転生者のことであれば世界記録で調べることも出来ますので。」


(そうですね。)


「それでは、そろそろよろしいですか?」


(はい十分です。ありがとうございます。)


「それでは、良い人生を」


女神様がそういうと視界は温かく優しい光に包まれて、そこで意識は落ちていった。

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