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異世界召喚は二度目です   作者: 岸本 和葉
第五章 七聖剣編
97/127

96 挑戦

ここまでで五章の導入です。

次回から元の長さに戻ります。

「――準備はいいかい? 三人とも」


 魔王城を出たところで、グレインは振り返って聞く。

 後ろにはティア、エルカ、夕陽と立っており、それぞれ返事を返してくる。


「行ける」


「だ、大丈夫です……」


「早く行こうよ。獲物を逃したくない」


 ティアはいつも通り。

 エルカはまだ本調子じゃないが、返事は返せる。

 夕陽はもはや殺人鬼の眼だ。


(うーん……荷が重いなぁ)


 グレインは苦笑いを浮かべ、頬を掻いた。

 今の夕陽は、おそらく敵を見つけた瞬間に特攻するだろう。

 もちろんグレイン自身はそれを止めることは出来るだろうが、自分自身を敵と見なされたらたまったものじゃない。

 

「でも行くしかないしね……」


「ウジウジしない」


「分かってるよ。じゃあ行こうか、神様のところにさ」


 四人は歩き出した。

 クレアシルがいると言う、中心の孤島へと。


◆◆◆

「よしよし、行ったね」


「……大丈夫なのか? 本当に」


 さきほどの四人が出発したのを見て、冬真は悪い顔で笑った。

 自分たちが脱走したという自覚がある光真は、いまだ少し踏み切れていない様子が伺える。


「今行かないでいつ行くのさ。何のために特訓したの?」


「……そうだな」


 光真はため息をついてうなずき、決意を新たに前を向く。

 その様子を満足気に見た冬真も、同じように前を向いた。


「よし、イケメン。さっさと神を殺しちゃおう」


「いい加減名前で呼んでくれ」


 二人も城を出発する。

 魔王城の中で、捕虜二名が脱走した件で大騒ぎになっていることなど、もはや二人には知ったことではない。


◆◆◆

「姉さん、そろそろ出発ですよ」


「今行くです」

 

 とある深い渓谷にいたシロネコは、ミネコに呼ばれて巨大な物体から飛び降りた。

 その身体には無数の傷が増えており、ここしばらくの修業の激しさを伺わせる。


「もうロアさんは待ってますよ」


「分かってるです」


 二人は並んでロアの待っている元へと向かう。 

 彼女らのいた場所には、全長30メートルを超えるSSS級の魔物たちが転がっていた。


「遅いぜテメェ。また寝てやがったのか?」


「違うです。最終調整です」


「まあいいけどよ」


 待っていたロアは、乱暴な口調でシロネコに声をかけた。

 戦争の一件で、口調の乱れを我慢しないようにしたらしい。


「父ちゃんはやっぱり国を離れられないから、あたしらだけで行くぞ。十分だよな?」


「当然です」


「私だって伊達に特訓してません!」


「へっ、だよな」


 ロアはそこで下を向き、息を吸い込む。


「――よし、行くか! 神様をぶっ飛ばしに!」


 それぞれの出発。

 すべては中心の孤島を目指し、神を討ち取るため。


 人類が、神に挑む時が来た。

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http://ncode.syosetu.com/n7416dm/


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この度新作を投稿させていただいたので、告知させていただきます。 よろしければ、ぜひブックマークや評価をいただけると嬉しいです! 世界を救った〝最強の勇者〟――――を育てたおっさん、かつての教え子に連れられ冒険者学園の教師になる ~すべてを奪われたアラフォーの教師無双~
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