表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界バトルドロイド軍団  作者: サイリウム


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/39

24:敵にしちゃうぞ♡


「あぁうん、そうそう。そういうゴブリンみたいな小さい奴の数を揃えたい感じでさ。……何に使うか? 研究?」



冒険者ギルドの裏口に回り、魔石販売の担当者と会話しながら、思考を回す。


私ぐらいの高位戦術ドロイドになれば並列思考ぐらい簡単にできちゃうからね。表向きにはちょっとした処理を行いながら、裏ではドロイド軍団の長としての仕事。ついでに今後の計画についても考えたりしてる。



(多分だけど……、この冒険者ギルド。一種の資源集積所として使われてるっぽい。)



私にとって非常に都合がいいことに。ここには魔物の素材だけでなく、一部の鉱石資源まで揃えていた。


様々な場所に魔物を狩りに行く冒険者のことだ。道すがら色んなものを集めてくる、という依頼も出せるのだろう。それがメインではないためあまり数は無いようだったが、“一通り”揃えていることが分かった。


んで、私の懐にはそんな素敵な石ころたちが。


うんうん! 真っ先に手に入れちゃいました~!



(いや~、私の食いつきがヤバかったせいか。担当者さんメッチャこっちを警戒してるからなぁ。明らかに対応が『狂人を刺激しないように』の奴だし!)



まぁそんなことどうでもいいけど、なんて考えながら更に思考を進めていく。


魔道具屋の店長であるルーちゃん。彼女のおかげで色々と狂ったが、私がこの町に来たのは鉱石の情報を手に入れるためだ。なにせ先のドラゴンとの戦いによって、複数のD1ドロイドが破壊されている。未だ手元に資源が残っているため再生産は可能だが、無限ではない。


現地で手に入るのであれば、集めておきたいのが指揮官って奴でしょう?



(“無い物もある”って言われたから今後も調査は継続だけど……。一度全部持ち帰って、再調査を行う。何処で採掘されたのかと、大体の場所は教えてもらったからね。)



金属っぽい石ころだけでは、ドロイドを作ることは出来ない。


その石を調べて成分を把握し、精錬することで不要物を排除し、純度を高め“鉄”に変化させる。この星独自の鉱石もあるだろうし、現在私達が使ってる翻訳ソフトには未だ不備があることが分かっている。私の会話データや村に派遣しているドロイドたちから抽出して、翻訳ドロイドであるおばさんが適宜アップデートしてるけど……。


ま、何にせよ。色々調べてからってやつですね!


んで使えると解ったら、採掘できるか現地調査に行く!


これはもうちょっと時間がかかる奴ですわ~!!!




(正直、これだけでも『補給線が存在しなかった』私達にとっては、とっても嬉しい出来事なんだけど……。既に私の興味は、他に移っている。)




先程のモヒカンおじさん、長いからモヒおじ。彼の話を聞いている中で、面白いものが聞き取れた。


それは勿論、『他の町でドラゴンが暴れた』ということ。


彼の口から出ることは無かったが、ウチの優秀な護衛ドロイドが情報を抜いて来てくれたので色々と手元には揃っている。ほんの数時間前にドラゴンをぶち殺した組織のトップからすれば、とっても興味深い話と言えるだろう。


ほんの少し前までの私。この世界における魔物の生態に詳しくない自身であれば『たくさんいるかもだし、偶然かなぁ。』と考えたかもしれないが……。



(ギルドの情報を見る限り、この辺りに竜の生息地はない。そして飛行可能という能力があったとしても、彼らはあまり巣から離れないという情報まで出て来た。……“誰かの意思”が見えて来るよねぇ?)



原住人類である彼らにとっても、未だ調査が進んでいないのがドラゴンという存在のようだが……。それでもこの世に存在するのであれば、研究し対策していくのが人類だ。私が思った通り、ちゃ~んとギルド内に資料があった。


それを見る限り、私の知る“ドラゴン”同様に彼らは光物が好きであり、素に溜め込む性質を持つという。金銀財宝を溜め込むイメージと合致するわけだ。そしてその宝物を他の竜や生物から守るために、余り巣から離れることはない。


つまり竜の生息地が付近に存在しないこの地で、ドラゴンを2体も見ることなど、そうそうない。


ほぼ、同一個体。



(この前町を襲ったっていうドラゴン君。彼はある程度の破壊とエネルギー補給をした後、何処かに去って行ったらしい。冒険者の派遣も、討伐というより、災害救助のようなもの。プラプラとしてる冒険者を人足として貸してあげた、って感じだ。)



ここまではまぁ、ギルドも理解している事なんだけど……。


更に私が持つ情報。護衛ドロイドたちに追加調査を命じることで市場を確認した時。


より奥が、見えてくる。


どうやら私が起こしちゃった例の地震。アレが隠れ蓑になっているようだが……。この町の周辺からの物資供給。農作物などを生産し町に持ち込むはずの村々。そこからの取引が急に途絶えたとのことだ。



(かなり上手く偽装してるみたいだから、表向きには『若干の物価上昇』に止まってるけど、明らかに“消されてる”。地震っていう解り易い理由があるせいか発覚が遅れてるけど……。なんかの布石だねこりゃ。)



私達は空から見た地図データ。宇宙から見下ろした時のデータは持っているが、そこに引かれた国境線などは認識できていない。


そりゃ上から見て線が引いてあるわけないからね? だからまぁ、どこからがこの国で、どこからが他国で、どこからが魔王の支配領域なのかってのは解らないんだけど……。


こちとら高位戦術ドロイドなのだ。


情報が足りなくても、仕組まれた“意図”は解る。



(ドラゴンっていう解り易い見せ札。……何もしなかったらこの一帯滅びる感じかな?)



私が“敵側”に立って考えるだけで、幾らでも“やり方”が見えてくる。


既に付近の村は滅ぼされている可能性が高いため、そこに人員を集めているのだろう。後は適当に攻め込んでも良いし、内部から食い破ってもいい。手法は解らないが、アンデッドも存在するのがこの惑星だ。町の中に墓地があることも把握済み。そこを起点に攻めてもいい。既に彼らにとって失った札ではあるけど、ドラゴンと言う主戦力もいるのだ。


あまり難しいモノでは、無いだろう。


けど、すぐにことは起こせない。


何せ、イレギュラーが起きたから。



(んふ~! 私達の墜落が気に成って、今やってる作戦を一時中断。その後、最高戦力での偵察って奴かなァ? んじゃ、もう“存在がバレている”って考えた方がいいね~!!!)



私達の船は酷く巨大だ。森の奥深くに落ちたため、地上からの発見は時間がかかるが……、空を飛べるのであれば発見は容易。なにせ5km級の大戦艦なのだ。遠くから眺めるだけで、すぐにその存在を認知できる。


視界の共有などが出来るのであれば、すぐに思いつく方法なのだろう。


何せドラゴンであれば空が飛べ、何かあってもすぐに逃げることが出来る。そして相手側が知っているかどうかは解らないが、ステルス性能も高い。相手がこちらに気が付いていないとなれば……。一旦森の中に隠し、休息を取らせるのもそうおかしな話ではない。


ただちょっと、自身の“切り札”に自信を持ち過ぎていたのかな? って思えるところはあるけど。



(まぁ何にせよ……。)



あちらが、こっちの大切な。……大切か? いやあんまり大切ではないな。


うん。いや話の流れ的に一応“大切”とはするけど、優先順位一番下な奴らだし、正直労災ばっかり引き起こすから単純な労働力以外の期待をあんましてない子達……。


うん。大切なD1ドロイドたちを、何体か焼き払ったのだ。


コッチは被害を受けており、あちらから詫びを入れる様なことも無し。


どうやら、この星の“人類”にとって害しかない生物みたいだし……



(“正義の連合国軍”として、綺麗に駆除してあげないとねぇ?)



んふー!!! どう料理してあげよっかなー!!!!!








(……お取込みの所、申し訳ありません。主様、対象を発見いたしました。)


(お、マジ?)


(偽装されているのか、姿かたちは人間と変わりません。しかし周囲の状況証拠、そして言動から……。『魔族』と思われます。必要ならば確保し、お届けいたしますが。)


(うにゃ、私が自分で行くからいいよ~。……あはー! やっぱこの町にいたねぇ?)




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
今更ながらドロイド達ってファンタジー合金や不明金属でなく鉄製なのか。連合の知的生命体が地球系統の星から発生してるなら妥当であるのかな(鉄は地球重量の1/3だそうで)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ