表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

リセット症候群がつらすぎる。

作者:

リセット症候群がつらすぎる。


自分の中で、この症状があらわれた時期は詳しく覚えていない。


思い返すと、小学生の頃は毎日ハッピー(たまに揉め事に巻き込まれたけど)だったからそのあとからだろう。


私は、中・高ろくに学校へ通えていなかった。と、いうか周りと馴染めなかった。自分に近寄れない気持ち悪い雰囲気が漂っていたのだろうか。クラスメイトは話しかけてもこないし話しかけても微妙な反応。それは、社会人になった今でも誤魔化しているつもりだが隠せていない。死にたい。


そして、教室での一番の恐怖は男子たちから向けられる言葉。


トラウマすぎて思い出したくもないが、あいつはヤれるだとかヤれないだとか、どいつがどうとか知りもしないくせに決めつけ、クスクスクスクス席の後ろから聞こえてくる笑い声。彼らから向けられる気持ち悪い言葉と視線に参ってしまった。


学校を休むようになり、ヒステリックな母親には毎日怒られる始末。人格まで否定してくる母親を父親は見て見ぬふり。そして、少年野球チームに入っていた弟の練習や遠征のために両親はつねに放任主義で、土日は家に私ひとりだった。あの頃は趣味に生きていて幸せだったけど、今思うとすべて意味なかったなって思う。なんだかんだ推しは自分のものにならない。私の心はいつも無で、孤独だった。


今でもこの頃の悪夢を見る。


フラッシュバックが起きて過呼吸になることもある。


母親は、最近うつ病になった。父親にすべて任し、私はなにもしようとしない。当然のことだ。


私は母親を許せないと思う。そして、私をいじめた人間様たちも許せない。


他人にしたことかけた言葉を覚えていないって人本当にいる。自分がされたら被害者ぶるのにね。


で、思い立ったときにはすべてが完璧じゃないとこの世界で自分は愛されないのだと考えるようになっていた。


今更勉強は難しいけど、母親に言われたように人の悪口は言わないで言葉つかいと立ち振る舞いはちゃんとしようと。


このときからだ。


人に微妙な反応をされた。はい、リセット。


発言を間違えた。はい、リセット。


また悪口言われた。うざい。はい、リセット。


悪口言っちゃった。はい、リセット。


理不尽に怒られた。はい、リセット。


LINEの返信間違えた。はい、リセット。


SNSに載せた写真が盛れていない。はい、リセット。


LINEもTwitterも何回削除してきたのだろう。


リセットすると、生まれ変わったかのような気分。


まあ、なにもなかったかのように次の日には振る舞える自分も怖いと思うが。


おかげで、何人かと縁を切った。傷つけられてきた同級生に親戚たち。害になる他人なんかとは離れてよかったのだと、そう自分に言い聞かせる。


私は人生を削除したいがために、こんなにも奇妙な行動を繰り返していた。


ついさっきまで執筆をしていた小説も、周りと比べたのもあるが、なんか違うと思っただけですべて削除したくらいには私は異常だ。


ダイエットもした。


化粧も覚えた。


他人と関わろうと前より明るく接しようとした。


だが、私の周りには人が寄ってこない。


他人が怖い。いや、違うか。人間様が怖くて大嫌いなのだ。


この症状があらわれてから、他人の感情に敏感になり振り回されるようになってしまった。いわゆる、HSPというやつだろう。


あの人、今日機嫌悪いな。


あの人の今の反応、私に呆れたのかな。


あの人たち私の悪口言ってるのかな。


あの人、人の話を言いふらしてるからもう自分のこと話さないようにしよう。


ムカつく、なぜ私ばかりがこんなにも気をつかうしかないのか。


誰も私なんか気にもかけてくれないのに。


こんなことが毎日頭の中でぐるぐる回っているとさすがに疲れる。


本当の自分がどんな姿だったのかなんてもうとっくに忘れてしまった。


どんなものが好きだったのか、その感情も忘れかけている。

 

他人が自分のことを一瞬でもなにか考えているなんて、生き地獄だ。


それも、他人にいい顔をして自分が救われたいだけなのだろうか。


トラウマ並みのことを他人に植え付けられた私は、人間としての生き方がわからなくなってしまった。


誰にも理解されないでしょうね。


この世界で生きるのはハードルが高すぎる。


金もねえ、愛もわからない。人間となんて関わりたくもない。


視える未来は孤独死だけ。


苦しい。苦しい。


もういっそのこと死にたい…いや、何度首をくくっても死ねないからもういっそのこと誰か私を救ってくれないか。














と、言ってる数分前にもリセットしました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ