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20.※※※※※モノガタリ
真っ暗な林を細い光が照らす。
道のようなところを進み、現れた崩れかけの建物。
冷たいのに湿った空気が押し返すかのように足元を撫でる。
寒くもないのに震えが迫り上がってくる。
帰りたい。
カエレ。
行きたくない。
クルナ。
一緒に友人は構わず進む。
細い枝が折れる音を聞きながら探索する。
友人のライトと自分のライトがとある部屋で点滅する。
得体の知れない冷気に押され、逃げ帰る。
人通りがあるところまで逃げてきた時。
気づく。
友人とここには来ていない。
そもそも、人通りがあるところなんてない。
田舎の山奥。
見渡すと開けた土地。
遠くに見えるのはゆらめく灯り。
いざなわれるかのように、歩き出す。
その後ろを無数の白い手が縋るかのように手を伸ばしながら…。
灯りに目を奪われながらつぶやく。
「 」
これは$&%$'#の物語。
どこに向かったのか、誰と来たのか知るのはあなたのみ。
きっと、人生のどこかに挟まっている不思議な1ページ。




