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10.ダレカノモノガタリ
街を行き交う忙しない人たち。
すれ違う人は忙しそうで。
時間に追われているようで。
休むこと忘れたかのようで。
それをぼんやりと見つめている。
どれぐらい時が経ったのかわからない。
この世界から外れてしまったような感覚。
繋ぎ止めてくれるのは僅かに感じる風と温度だけ。
誰も見てくれない。
誰も手を差し伸べてくれない。
得体の知れない重圧に潰されそうになりながら生きる。
けれど
人は行き交う。
道を人生を。
まるで灰色の世界。
その世界で叫ぶ言葉は。
「 」
きっと、見て見ぬ振りしてる感情があるんじゃないんですか。
その、置いて行かれたモノに手を差し伸べてください。
それだけで鮮やかな大輪を咲かせることもあるのですから。
これは、ダレカノモノガタリ。
誰にでもある物語の1ページ。




