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30.ユルヤカナモノガタリ
パチパチと薪の爆ぜる音を聞きながら、窓の外を眺める。
静かに降る雪が積もった音が聞こえるよう。
ゆらゆらと椅子に揺られながら、膝の猫とまどろむ。
カップに入ったお酒もゆらりゆらり。
今日で何度目の冬だろうか?
暖炉の火に照らされて過ごす。
明日は雪かきをしなくちゃ…。
カップを傾け空ける。
暖炉の火を落とし、寝室へ向かう。
徐々に消えていく、光と暖かさ。
そっと扉を閉じた後も薪は微かな灯りを放ち続けている。
そして、その暖炉に二度と火が灯ることはなかった。
眠りにつく前に一言…
「 」
これは、最後のまどろみの1ページ。
こんな穏やかなまどろみを迎えられるように、今からあなたのペンを走らせていきましょう。
暖炉の暖かな灯りのように優しさに包まれた最後の1ページを…。




