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23.トアルモノガタリ
住宅街を歩く。
微かに聞こえてくる、車の音。
時間の流れがゆっくりに感じる。
その感覚に身を任せ、のらりくらりと…。
ふわふわと漂うように、右に左に…。
当てのないその歩む先には何があるのか。
住宅街を抜け、河川敷へ
一瞬、立ち止まり呟く。
「 」
誰かに向けたわけでもないが、風に流された言葉は誰かに届く。
届いたのを確認したのか、頷いてまたふらりふらりと。
姿が見えなくなる時、風に乗って声が聞こえる。
「 」
これは、どこかの1ページ。
ふらりふらりとしていたのは貴方なのか…
はたまた、大切な人なのか…。
これはとある、貴方の人生の一ページ。




