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堕ちた果実を拾うのは…  作者: 名無瀬 遥
3/3

お互いを知りたくて①


「やっっっったぁ!」


少女は一人、部屋で歓喜していた。憧れだった先輩に告白し、成功とまでは行かなかったがそれでも次会う予定をこぎつけることに成功したからである。


「あれって、デートのお誘いってことでいいよね?!」


LANEで友達に確認すると


「そういうことでいいんじゃないかなぁ」


適当なのかそうじゃないのかどっちかにしてほしい様なそんな返事が返ってきた。

でもデートって言ってもカップルって関係じゃないから、デートって言わないよね?なんていうんだろうこういうとき。事情聴取?まぁいいや♪ 明日、楽しみだなぁ。

その頃、櫻井佑樹は


「どうぇえぇぇぇぇぇ!?お、お前!告白を蹴ったのかぁ?!」


「蹴ったんじゃないよ、現に今度一緒にお茶するし…」


事情聴取をうけていた。


「いやいやだとしても、だろ!だってあの谷山だぞ?!特進科で影は薄いけどちょ〜美人な!」


第一印象確かに美人だと思ったが、なんだ既に周知の事実だったのか。

櫻井は一人納得していた。


「しかもおまえ、デートの約束もしたんだろ?!お前それでいて蹴るってだいぶやばいぞ?!」


「いや、まだ付き合ってないから。デートですらないだろ」


「それ以上いけない。でもお前さぁ、大丈夫なのか?この前別れたときに凄いメンブレしてただろ?」


そう、年齢≠彼女いない歴である櫻井は元カノと別れたときに物凄い鬱を引き起こして一時的に鬱を引き起こし大変なことになった。その経験から一時期人間不信になったり内面に「毒」を抱えるようになった。


「ん、まぁなんとかなるよ。あの娘、そんな悪い子じゃなさそうだし」


「お前のその性格は相変わらずだな…人がいいっていうかお人好しっていうか…それもお前の良さだから俺は否定しないけどな。とりあえず、朝早いからおれは寝るわ。おやすみ。(通話から抜ける音)」


「…さて、僕も寝るか…」


翌日、前回と同じくらいの時間に1年6組に赴いた。


「あっ!先輩!来てくれたんですね!」


その少女はまるで新しいおもちゃでも買ってもらったかのように喜びの表情を見せた。


「まぁそりゃ、また会おうって言ったのは僕だし。約束をやぶるのは違うでしょ?ま、ここじゃ他の人の目もあることだし、場所を変えようか。ヨネダでいいかな?」


そう言ってヨネダコーヒーに向かった。


「初めて来るんですよね ヨネダコーヒー」


少しだけ意外だった 彼女のような女子高生ほどこういったカフェは使うと思っていたのだが…

かくいう自分はテスト勉強の為に1週間ほど通うくらいで日常的に使う訳でもないので人のことを言えた分際では無い。


「色んなメニューがあるんですね~ あ、自分これにします」


そう言って彼女が指さしたのはクリームソーダだった。その時思った感想で言えば「可愛らしい」その一言に尽きる。

自分の奢りと言うこともあって忖度したのだろうか、それでも彼女は満足そうにしていた。

自分はヨネダ名物「クロノブランシュ」を注文した。 値段の割にデカい。所謂「コスパ最強」と言うやつだ。

お互いに普段学校で何をしてるかと言った雑談をしながら食べ進めていた。そこで前から聞きたかったことを聞いてみた。


『なんで、僕のことを好きになったの?』

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