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堕ちた果実を拾うのは…  作者: 名無瀬 遥
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「果実」と少女②

「ぼ…僕の彼女になる…だって?」

いきなり呼び出されたかと思えば告白をされ、誰もがこう反応をしたくなるだろう。実際問題、とてつもなく驚いている。

「す、すいませんっ!いきなり失礼でしたよね、こんな急に告白されて、しかも初めて顔を合わせるような後輩から。嫌でしたよね…」

嫌というわけではない、しかし『あまりにもいきなりすぎる』。まるで朝5時の早朝から豆鉄砲を食らったかのような感じだ。

「はは、そんなことないよ、あまりにも急に告白されて少し驚いただけ。」

少しどころではない「だいぶ」驚いたぞ。過去にはLANEで告白されたりしたこともあったがここまでストレートに「好き」と伝えてくるのも初めてだ。

「それで…先輩…お返事、聞かせてくれますか?」

「う〜ん…僕は初めて君に会ったわけだしさ、今ここで返事ってだいぶハードル高いのよネ…」「しかも僕は君のことよく知らないしね。まぁ、『友達』から始めさせてくれないかな」

そりゃそうだ。こちとら会ってまだ数分だ。例えるなら配信者の配信で初見で5分でガチ恋するようなものだ。そりゃ無理があr…いや、そうでもないな。

然しこの幼気な少女の申し出をこのまま蹴り続けるのも何かそれはそれで申し訳ない。

「そうだ、明日の放課後少し空いているかな?せっかく友達になったんだ、少しお話聞かせてくれないかい?君のこともうちょっと知りたいしね。」

「は…はい!明日も暇なのでお話できると思います!」

「それなら結構だ、それじゃ、続きはまた明日ね」

そう言って僕は彼女と別れたが…家に帰って一人で悶々としたり友達と話そうとLANEを入れたら

「生 き と っ た ん か ワ レ ェ !」

と返されたのは言うまでもない…だろう。

とにかく、今日は疲れた一日だった

今回は少し内容薄めです。次回以降数回は会話文が多めの回になると思うのでまた何個かに分けて投稿しようと思います。今回もお読みいただき有難うございました。

名無瀬 遥

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