表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

第2話  起床 ~その①~

「ほらー、起きなさい。起きないと、イタズラしちゃうわよ」


 と、千夜は子供達を起こす。


「美優、萌香。起きなさい」


「んー」


「スー、ス―」


 と、気持ちよさそうに二人揃って寝ている小学生くらいの子供を起こす。


「そう、まだ、寝るつもりなのね。だったら……」


 二人の横腹をくすぐり始める。


「ふっ……。ははははははっ!」


「ははははははっ!」


 と、二人はくすぐったくて、笑いながら、ようやく目を覚ます。


「どうやら、やって起きたみたいね。二人共、ご飯が出来ているから早く、顔を洗って、リビングに来なさい」


 と、言い残して、千夜は部屋を出た。


「みっちゃん、ほはよう……」


 と、大きな欠伸をしながら、鈴木家の五女・鈴木萌香(八歳)小学校三年生、が言った。


「ふわぁ……。おはよう、もえちゃん」


 と、鈴木家の六女・鈴木美優(八歳)小学校三年生、が挨拶を返した。


「あさ?」


「うん、あさ……」


 まだ、寝ぼけている二人は、ゆっくりと立ち上がって、その小さな足で、歩き始める。


「ねむい……」


「私も……」


 と、二人は目を擦りながら、洗面所へと向かった。




「栞、起きろ。じゃないと、俺が姉ちゃんに殺される……」


 と、ノックして、真はドアを開く。


 すると、ベットの上で毛布を蹴とばして、仰向けでよだれを垂らしながら、我が行くまま、気持ちよさそうに寝ている少女がいた。


 鈴木家の三女・鈴木栞(十四歳)中学三年生。


「おーい、栞。起きてくれ、頼むから……。毎回、起こす身にもなってくれよ……」


 栞の頬をペチペチと、軽く叩く。


「うへへ……。——ダメだって……そこは……」


 と、寝言を言いながら起きない。


「起きる気全然ないだろ……」


 真は、目覚まし時計を鳴らして、栞の耳元に置く。


 ジリリリリリリ。


「うるさい!」


 と、目覚まし時計を払いのける。


「起きたか? 起きただろ?」


 と、今度は栞の両頬を引っ張ったりしながら、起こそうとする。


「痛い、痛い、マコ兄、痛い!」


 ようやく目を覚ました栞は暴れる。


「起きたなら、早くしろ。朝ご飯だってよ」


 と、真は栞から手を放す。


「んー」


 と、栞は両手を挙げる。


「それは何だ?」


「分かるでしょ。起こして、起きられない」


「馬鹿言うな。起きたら、さっさと部屋出ろよ。学校、遅刻するぞ」


 と、ドアを閉めて、真は部屋を出た。


「マコ兄のケチ!」


 と、栞は舌を出して言った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ