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新人さんに役立ちそうなこと

感想を書く場所は感想欄だけじゃない、というお話。

作者: 黒井 陽斗

どうも黒井です、今日はなろう永遠のテーマの一つ「感想」について、少しだけ持論を書いてみようと思うと思います。


私がここに来てから一年が過ぎましたが、来た当時からよく聞いた作者さんが感想を求める声って、やっぱり一年前と変わってないと、現状のエッセイランキングを見ていると感じてしまいます。


これはやはりなろう作者の悩みである部分、感想がない・評価がない・ブクマがない、この永遠のテーマから来るものでしょうね。


この3つは作者にとっては気になることなのでしょうが、この3つの中でも感想を書く行為、これ書く側からしたら凄く敷居が高いんですよ。


特に感想欄って場所自体、読者側にとって敷居が高い場所に見えますね。


一度冷静になって考えてください、自分は評価を求める作者でもないのに、書いた文章がなろうのIDと紐付いてネットに残るんですよ?


これで敷居が低いって感じるのは文章力に自信がある方、そうでなくてもネットに自分の痕跡が残っても大丈夫って思える人、一番多いのは声が大きくて誰かを叩いたり、感想欄を荒らすのが楽しい方だと思います。


だからなろうの感想欄って、叩く側の方が多い印象を感じますが、大抵の読み専の方ってそうじゃない、むしろ静かに作品を読む、控えめで奥ゆかしい方々が大半だと思います。


そうした読者の方が恥ずかしさを乗り越えて、素晴らしい応援の感想を書いてくださるんだから、嬉しくないという事はないでしょう。


この私の拙い文章を読んでくださって、その物語や登場人物を思い、彼らの未来を案じて真剣に応援してくださるのです。


そんなん嬉しいに決まってますやん、頑張りたいって思うに決まってますやん!むしろ嬉しくて、どう感想にお返事しようか悩むという、悩ましくも素晴らしいご褒美タイムの始まりですよ。


でも同時にこうも思うんです、作者側が感想を書けって言って感想をクレクレするのは違うのではないかと考えているんです。


私のメイン作品だけでも60万文字近く書いてますけど、感想欄の感想は17件、これってなろうの基準ではそんなに多くはないでしょう?


仮に今の状況を見た人に、感想が文章量に比べて少ないのだから、アンタどうせ感想クレクレしたいんでしょ?と聞かれたとしたら、私の答は断固としてNoといいます。


どうしてかといえば、この作品に対して感想欄ではなく、メッセージで感想を送ってくださる方が数人居たんです。


このメッセージで送って下った方って、本当に真剣に私の作品を読んでくれて、主人公である周護に対して優しく熱心な応援の言葉、精一杯の気持ちを込めて書いてくださるんです。


文字を書くのが苦手で文章が上手く纏まらないと言いながら、それでも長文で精一杯気持ちを込めて書いてくださる方、短くても苦難の中の主人公に希望や光が有ることを願って精一杯の気持ちで感想を書いてくださった方、物語に引き込まれて一気読みしましたと報告してくださった方……。


彼らの感想って、非常に飾らなくて素直な文章で、自分の伝えたいと思う感情でまっすぐな文章なんです。


えっと、おじさん、そんなんされたらね、画面の向こうでさ、年も考えずに涙腺崩壊してね、汚い嬉し泣きしちゃいますよ?


こんなにも作品への愛情のこもった、凄く熱心な感想を頂いた私は、それからは感想の多い少ないよりも、読者の方が送ってくださる思いの質を重視するようになりました。


たった一件の感想でも、誰かに自分の思いの丈を綴る恥ずかしさを乗り越えて書いてくれた感想って、作者に取って何よりの宝物なんですよ。


だからもし、貴方が読者でなろうの感想公開が恥ずかしいなら、作者にだけ見えるメッセージで送るのは良い方法だとお伝えしたくなったのです。


そりゃあ公開した方が、作者側は読者獲得の役に立つとは思います、そうした評価や集客だけ考えれば敷居の高い感想欄になにか書けといった方が、作者の方は得かもしれません。


ですが、読者である貴方の思いを作者にだけ見せるのだって、作者にはご褒美以外の何物でもないし、そんなご褒美に多くの作者が飢えているのも、なろうの特徴かと思います。


悲しいことになろうの環境は「ありがとう」を伝えるより、「この野郎」と殴りかかる方がやりやすい、人を叩くのに適した環境にあるんです。


作者は無名の素人、校正も入らないから誤字脱字もよくあります、設定だって素人が考えていますから時には穴もある、ネットだから顔も見えないし、自分の素性もバレ難い、ここまで条件が揃っていれば、もう叩く人には天国に見えますよね。


叩くのが好きな人って、自分が反撃を喰らいにくい叩きやすい場所を好みますから、上記の条件が揃ったなろうは、自称批評家さんや俺ルールを語る方、著作権の侵害が親告罪あるというグレーな部分を利用した個人叩き、とにかく誰かを叩いて虚栄心を満たしたい人など、見ていて不快な方々が居るのは事実です。


私が書くエッセイはモノ申す系という感じが多く、そのため批判的感想を抱く人は多いのかメイン作以上に感想が付くことなんて珍しくなく、それも半数くらいが批判や中傷に類する類の感想だったりします。


他の作者さんの失言で炎上に巻き込まれた時は、より多くの方に好き勝手に叩かれたりもしました。


こうしたネガティブな満ちた文章を書く時、人は勢いに任せて文章を書いて相手を傷つけることで溜飲を下げてスッキリします、だから相手の反応なんて気にせず、己の言いたいことを吐き捨てることが出来ます。


でも「ありがとう」と伝える時は、自分の気持がきちんと伝わるかとか、変な事を書いてアンチと勘違いされないかとか、そもそも迷惑にならないだろうか等、送る前に沢山の事を考えてしまうと思います。


それは相手を思いやったり、物語が好きだから起こる事、貴方が物語を大事に思ってるから二の足を踏むのだと思います。


そんな「ありがとう」の気持ちに溢れた感想って、読者が作者に送るラブレターだと私は思いますし、それを感想欄で公開されるのって、とっても勇気がいる行為だと思うんですよね。


なろうという顔もわからない世界で、作者は作品というラブレターを書いて何処かに居る読者に送り、それを手に取った読者が感想というラブレターを送る。


すごく素敵な流れだと思うのですが、でも公開はキツいよね?


だからそう思う方にメッセージで送るのを勧めますよ、素直に「貴方の作品好きです、頑張ってください」って、メッセージに書いて下駄箱に入れるくらいの気持ちを持つのって、ちょっと恥ずかしいけど新鮮で楽しいかもって最近思ってます。


皆さんもやってみませんか?貴方の人生に新しく美しい彩りを与えてくれる、少し恥ずかしくて嬉しい体験。


この話を読んでやってみたいと感じた人がいるといいなと思いながら、このエッセイを締めたいと思います、ここまで読んでくださってありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] …お久しぶりです。 ひとつ、書き忘れてたことがありました。 それは『感想は、筆者の燃料です』という一言です。 もちろん、感想の手法は問いません。 感想欄でもメッセージでも… あたしはそ…
[良い点] 正直自分にはメッセージの方が敷居が高く感じられていたので、目から鱗でした。(しかし感想欄)
[一言] 失礼します。 とても良いエッセイを読ませて戴きました。 ありがとうございます。 読者目線から見てとても参考になりました。 失礼しました。
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