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「C:富士山」を探せ! 時事問題のプロパガンダ分析  作者: カキヒト・シラズ


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新NISAも株もギャンブルと心得よ

初出:令和6年8月17日


 8月5日、日経平均株価は前日から4,451円安の3万148.42円で取引を終えました。この下げ幅は1987年10月20日のブラックマンデーを上回る史上最大の下げ幅でした。

 しかしながら株価は翌6日には3,217円反発し、今では3万8062.67円と回復しています(8/16終値)。


Q:NISA、新NISA、株投資はやるべきでしょうか

A:必ず儲かるのでやるべき

B:リスクが大きいのでやめるべき


 さて、いかがでしょう。

 私の富士山回答は以下の通りです。

「C:株式投資や先物取引はパチンコや競馬と同じギャンブルであることを国民全員が理解し、NISA、新NISAは普通の積立定期預金と違い、ギャンブルたる株式投資とリンクしていることを国民全員が理解していれば、株価がどう変動しようが社会的問題は全くない」

 

 今回、5日に株が暴落した原因として、日銀が金利を上げたことが考えられます。この他、定年退職した老人たちが老後の貯金の大半を新NISAにつぎ込んだところ、株価が下がりかけたので一斉に解約したことも株価下落の要因と指摘する評論家もいます。

 私は仕事で銀行に行くことがありますが、銀行員から長時間におよぶNISAの勧誘を受けたことが二回あります。一回目は期末につき会社法人の口座の残高証明書を申込みに行ったとき。二回目は会社法人の口座をネットバンク化する相談に行ったとき。

 いずれも当初はNISAは会社法人の積立定期預金の話かと思ってましたので、私個人への営業トークだと気づいて驚きました。仕事で来たので二回とも断りましたが。


 

1. 高級娼婦と高級賭博士、通俗投資家


 いずれにせよ、株やNISA、新NISAは一種のギャンブルだという認識が国民全体に広まれば、株価乱高下のニュースは、競馬で万馬券が出たとか、駅前の宝くじ売り場から1億円が出たといったニュースと同列の、他愛もない話ではないでしょうか。

 今回、新NISA をメガバンクや政府もお墨付きの新種の定期預金と勘違いした老人たちが被害を受けたようです。

 

 ところで高級娼婦という言葉があります。第二帝政時代などのフランスでは上流階級の男性だけを相手にする娼婦がいました。彼女たちは庶民階級の男性より、所得や社会的地位、学歴や教養が高かったりします。

 日本でも江戸時代の吉原の太夫や大奥女中は町人階級の男性からすれば高嶺の花でした。

 現在でも銀座の高級クラブのホステスはどうでしょう。所得は庶民の男性より高く、学歴は大卒で、日経新聞を購読している人もいるようです。お客さんには財界の重鎮もいるため、日経新聞を読んで経済も勉強しているとのこと。


 高級娼婦をどう思いますか。

 金で操を売る行為はモラル的に許されないと思う人もいるでしょう。逆に年収が高いなら普通の人よりえらいと思う人もいるでしょう。これが価値観の多様化です。価値観の多様化とは、どんな人を軽蔑するかは個々人の自由という意味なのです。


 私は高級娼婦にならって、株式の投資で金を稼ぐ人に”高級賭博士”という呼称をつけたらどうかと提言します。

 ウォーレン・バフェットのような著名な投資家は高級賭博士です。

 逆にパチプロを低級投資家、通俗投資家と呼んで彼らを”底上げ”してもいいかもしれません。

 高級娼婦は娼婦だから軽蔑する人もいるかもしれませんが、ウォーレン・バフェットのような投資家を軽蔑する人は聞いたことがありません。

 しかしながら、たとえば物づくりを仕事にしている人は仕事を通じて社会貢献しているのを納得できますが、デイトレーダーが仕事を通じて社会貢献しているとは思えません。一日中、PCの前で株取引をしている彼らは、一日中、パチンコをやっている人とかわりありません。

 パチンコ、競馬同様、株投資も同じギャンブルだがらいかがわしい。こういう価値観を持つ人がいてもいいでしょう。

 もちろんこれとは逆にあなたが高給取りの株投資家を尊敬してもかまいません。これこそが価値観の多様化なのです。



2.真のパチプロとは


 私は自称パチプロと吹聴する人にこれまで何人も会ってきました。学生時代にも同僚に自称パチプロはいましたし、会社を転職するたびに自称パチプロがいました。

 ところが本当に稼いでいたのは二番目の会社にいた先輩です。彼は私がその会社に転職する数年前に別の会社からその会社に転職したのですが、前の会社から転職する無職の期間中、一日中、パチンコをやって現在の給料より稼いでいたとのこと。

 私が「パチプロですねえ」と言うと、先輩は「自分はまだパチプロとは言えない」と謙遜しました。

 先輩の話ではこうでした。ただ金を稼ぐだけではパチプロとは言えない。客が儲けすぎるとヤクザが店を見回りに来る。それに気づいてヤクザに捕まる前に逃げられるのが真のパチプロとのこと。

 先輩があるときパチンコをしていると、隣の客から「分け前を半分やるから換金してくれ」と頼まれたとのこと。実はヤクザが店の前に来たので「自分は顔が割れているからやつらに見つかるとヤバイ」と彼は先輩に説明しました。先輩によれば、彼こそ真のパチプロとのことです。


 競馬で万馬券を当てたと自慢している人を見たことがあります。しかしながらギャンブルは負ける客の方が多く、儲かるのは胴元の方です。そしてギャンブルあるところ反社あり。反社勢力が胴元と癒着しているのが常です。


 株式市場に反社勢力は関係してないとあなたは思いますか?

 70年代には総会屋と呼ばれる”物言う株主”がいました。

 90年代初に街宣右翼とヤクザはニアイコールだと思っていた人がいたように、70年代には総会屋はヤクザとニアイコールといった感がありました。

 ”物言う株主”をマスコミが英雄視し始めたのは、村上ファンドが活躍したゼロ年代ぐらいからですが、私に言わせればこの時期、”物言う株主”はヤクザから英雄に転換したのではなく、ヤクザから詐欺師に転換しただけです。


 パチプロを目指すにせよ、株投資のプロを目指すにせよ、表に出てこない裏事情に精通することが肝要でしょう。

 そしてもしあなたにそれができないとしたら、ギャンブルに手を出すのはリスクが高すぎるのではないでしょうか。


(つづく)


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