いまさらジャニーズ① 枕営業は価値観の多様化
初出:令和5年9月10日
さて、マスコミでは連日、ジャニーズのセクハラ問題を取り上げています。
ジャニーズ事務所の元社長、故ジャニー喜多川氏が所属事務所の若手タレントに性的虐待をしていたという一連のニュースです。
Q:ジャニーズ事務所の一連のセクハラ問題をどう思いますか
A:マスコミが連日取り上げるべき大問題だと思う
B:大問題だとは思わない
私がジャニーズセクハラ問題のニュースを最初に見たとき、なにを今さらこんなニュースで騒ぐのか、と思いました。
10年以上前、電車の週刊誌の中吊り広告でジャニーズ事務所のセクハラ問題を知りました。おそらく週刊文春の広告だったと思います。
この他、ネットサーフィンするとジャニーズ事務所だけでなく、芸能界全般の枕営業やセクハラ被害などのニュースがいくらでも見つかります。
かつてフェースブックで写真入りでAKB48の電通社員への”肉弾接待”ニュースがアップされました。真偽はわかりませんが、あれはどうなったのでしょう。
いまさらジャニース問題を取り上げるのはどうしてでしょう。
私に言わせれば、今、マスコミが大きく取り上げるべき時事問題は、第一にコロナワクチン被害問題であり、第二に中小零細企業倒産問題だと思います。
この重要なニュースを世間の目から隠すため、スピン報道としてジャニーズ問題をマスコミは取り上げているのではないでしょうか。
1.芸能界に蔓延する枕営業
かつて立花孝志氏がN国党を立ち上げ、参議院選に出馬する前、自身のユーチューブ番組でNHK紅白歌合戦の枕営業について言及していました。
実は週刊文春に女性歌手から枕営業を受けたNHKのプロデューサー2名の実名が載っていたようですが、立花氏は文春に書かれなかったもう一人のプロデューサーの実名を発表しました。
日本で最も権威あるテレビ局の国民的歌謡番組で枕営業があったとすると、後は推して知るべしでしょう。
立花氏は芸能界には枕営業が蔓延していると説きます。
また立花氏によれば枕営業には二種類あり、女優や女性歌手が直接、プロデューサーに枕営業して仕事をとってくる場合と、芸能事務所の若手女性タレントが枕営業し、その事務所の先輩芸能人の仕事をとってくる場合があるとのこと。前者はよい枕営業、後者は悪い枕営業と立花氏は説きますが、私の感性と常識ではどちらの枕営業もモラル反する行為に思えます。
枕営業と言えば、女優や女性歌手が被害者でプロデューサーや映画監督が加害者というイメージがありますが、必ずしもそうではないようです。
歴史作家、映画監督にしてユーチューバーの加治将一氏によれば、確かにプロデューサーや映画監督の中には悪いやつがいるとのこと。女優に仕事を与える見返りに枕営業を強要する者がいるようです。
ところが一方で女優の方が積極的に営業してくる場合もあるとのこと。
加治氏は映画監督時代、女優から肉体関係を迫られたようです。加治氏は自分の仕事は演出だけで映画の配役する権利は自分にないことを説明し、彼女の枕営業を断ったとのこと。
この場合、女優側が性加害、監督側が性被害になるのかも知れません。
2.ここでも価値観の多様化か
枕営業やセクハラは悪い。そう主張するのは簡単です。しかし自分の力で世の中から枕営業やセクハラを一掃できないとなると、どこか偽善のようにも思えます。
今、私たちにできることは情報拡散して真実を世に広めることでしょう。
若者の中には芸能人を目指している人も多いでしょう。
しかし枕営業やセクハラを受け入れなければ現実的に芸能人として成功できないとしたらどうでしょう。
モラルを捨て、枕営業をしてでもスターになりたいという人もいるかもしれませんし、スターを諦め、モラルを守る人もいるでしょう。
”価値観の多様化”という言葉がありますが、こうしたグロテスクな選択にもこの語が使われる時代なのかも知れません。
(つづく)