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海怪  作者: 五十鈴 りく
❖ 東両国

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47/70

東両国 はじめに

 さてさて、夏に賑わうお江戸両国。

 大川(隅田川)にかかる両国橋の西と東にある広小路に見世物小屋が立ち並んでいるわけですが、皆様ご存じ『海怪』がいるのは西両国。

 それじゃあ、東には何があるの? って話です。


 まあ、これも同じく見世物なんですけど、西に比べると、東はもう一段おバカなことをしてまして。

 東には回向院えこういんがあるっていうのに、それはそれ、これはこれってヤツでしょうか。

 例えば『やれつけ』なんて、甚吉のような純朴なお子様には到底利用できないような卑猥なのもありました。ええ、長い棒を持ってお姉さん目がけて――ごにょごょ。


 まあ、くだらないくらいが丁度いいんでしょうか。

 日々の憂さ晴らし。娯楽ですからね、楽しければいいんでしょう。



 とあるところに十方庵じゅぽうあん敬順けいじゅんさんなる隠居僧侶がおりまして、この方、わりと自由が利いたのであちこちで歩いては『遊歴雑記ゆうれきざっき』なるものをしたためておりました。


 その敬純さんいわく、

「開帳へ参拝するは畢竟ひっきょう見せものゝ(ついで)に参拝するに同じ」

 だそうです。


 東両国回向院での阿弥陀如来様のご開帳がむしろついで。見世物を楽しむついでにここまで来たから行っとこうかってなものです。深川の富岡八幡宮を詣でると言って、実は岡場所で遊ぶのがメインだったなんてことも聞きますし、いつの時代も楽しいことを中心に人は動きます。

 お江戸の人たちって程よく力が抜けてていいですねぇ。


 そんな江戸庶民にとっての楽しみだった見世物ですが、ひとくくりにするには種類が多いんです。

 海怪や象、駱駝といった動物見世物と、籠や穴あき銭で芸術的に何かを象った細工見世物、軽業や講釈などの曲芸・演芸見世物。

 いろんなものがあるんですが、現代のお祭りを思い浮かべてみてください。


 射的、金魚すくい――

 などなど。参加型ですね。

 矢場とか、お化けとか、今とそう変わりのないことをやっていたりします。


 ちなみに、参加して上手くやると景品が出ますよね?

 景品で客を釣るんですから。


 さて、それに釣られてしまうのは何も人ばかりではないのかも。

 どこかの食い意地の張った海怪も――

 

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