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黒姫の回想  作者: 風も無いのに
9/27

9 森がザワついています

 その日は朝から森がザワザワしていた。

「サルにい・・・何か森がザワザワしているよ。今日は帰ろう。」

「ネコもそう思うか・・・よし、今日は帰ることにしよう。」


「でも、今日の分の薬草が採れていません。これでは、」

「今日はちょっと森の雰囲気が変だ。今までに貯めた分を使おう。その為に貯めているんだ。」


「分かりました。」

「サルにい、トラねえ何か来る!」

「遅かったか・・・トラ、ネコいつものフォーメーションだ。」


「ゲゲッ」

「ギャハ」

 ゴブリンが3匹、ゾロゾロと現れる。こちらが子供だけと見るとニタニタと笑いながら襲いかかってきた。


「乱れ突き!」

サルにいの六尺棒が無数に突き出され、全てのゴブリンに当たる。

「ガガガッ!」

怒り狂った全てのゴブリンがサルにいに襲いかかる。


「サンダーアロー!」

「グギャ」

トラねえのサンダーアローを受けたゴブリンは麻痺することなく、トラねえに敵意を燃やしトラとネコの方に向かってくる。


「サンダーボール!」

トラねえは冷静に次の魔法を唱える。バチバチと雷を帯びた半透明の玉がフワフワとゴブリンの方に向かう。


「グガガッ」

それに斬りつけたゴブリンが硬直した後、バタリと倒れる。

ネコはそれにスルスルと近づき、棒にくくりつけたナイフを喉に突き刺した。


「グガガッ!」

それを見たゴブリンが一匹、怒りながらネコに襲いかかろうとするが、

「二段突き!」

 喉に二撃目を決めて三匹目のゴブリンを仕留めたサルにいが、

「ハッ!」

後ろから襲いかかる。


「グギィ・・・」

後頭部を強打されたゴブリンは堪らず崩れ落ちた。


「ふぅ」

 念のため、ナイフでそれぞれのゴブリンの喉を切り裂いた後、右耳を剥ぐ。

「森のざわめきは、このゴブリンのだけじゃない。今日は帰ろう。しばらくこの辺りは避けておいた方が良いかもしれないね。」


今日は16SPの収入だった。(薬草2個 1SP+ゴブリン3匹 15SP)

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