幸運が運んできたもの
――――重力の消失。
それはVRMMOの世界に踏み入れれば誰でも気軽に体感できることである。
VRMMOの世界において現実世界で生じる重力という名の力は、データを圧迫するだけという理由で存在することはない。
けれどVRMMOにはそれに変わる法則がある。
システムという名の枷が僕らを地面へと縛りつける。
それは普段から慣れ親しんでいる重力というものよりも、余程違和感を感じてしまうわけなのだが……。
重力が無い、というのはそんな違和感を些細な事だと切って捨てられる程に、可笑しな程に人を自由にしてしまう。
僕の今感じている万能感がまさにそれといっていい。
初めてVRMMOをちゃちなゲーセンでやった時とは比べ物にならないほどのリアリティ、そんな中での重力からの開放は何でも出来そうな気持ちにさせてくれる。
実際僕は今飛んだり跳ねたりしたい、そんな衝動を抑えるのに必死になっている。
――――とある批評家が言ったそうだ。
「VR技術は麻薬より性質が悪い」と
正直に言えば僕はVR自体を好いてはいなかった。小説を見て興味を持ったが最初実装されたゲームを興味半分ミサと共にゲーセンでやってみたが、技術以前にゲームクオリティ低さ、そして何よりスーツを着ないゲーセンのVRゲームと呼ばれる代物は、これまでから比べると過ぎ事ではあるのだが、やはりというべきか、どこかVRの世界を覗き見している様な、リアリティの無さが酷かった。
おかげで僕のVRへの期待は値段が高いだけという感想しか浮かばず、見事に初見で夢も希望も打ち砕かれた。
いくら凄い技術が使われていようともクソゲーが面白いとは思えないということだ。
VR技術が開発されてもそれを満足に実装するだけの余裕があるゲーム会社など最初何処にもなかったという。それ故にVR技術が実装した筐体を最初に発売することが出来ればその会社は未来が約束されたといっても過言ではなかった。
その為起きた技術競争は熾烈を極め、日本のゲーム会社の技術力は恐ろしいほどまで向上していった。
その代表が株式会社デストロイだ。
僕は最初の体験以来、掲示板で情報を覗き見するぐらいだったがVR技術が発表されてからの数十年、VRがちゃんと楽しめるのはきっと次世代なんだろうなと僕が達観した日からさらに数年で、どうやら世界は大きく変貌していたらしい。
そして僕は「VR技術は麻薬より性質が悪い」という言葉の意味を今この時、やっと理解することが出来た。
まだ世界すら見えない読み込みの段階だというのにこれほどの快感が得られるのだから理解するなというほうが無理なのだ。
NOWLODINGという僕の足の下からくるくる回り、上りながらボクの体を消していく。少し恐いけれど、それ以上にワクワクしてしまうこの感覚が心地いい。
久しく忘れていた子供みたいに無邪気な気持ち、きっと子供のように遊べる世界が広がっているという確信。
そのどれもが久しく乾ききっていた僕の感情を波立たせていく。
体が完全にNOWLODINGの文字に飲まれ、消えてしまったかと思うと今度は何処から鳴っているのかも分からない軽快な音楽が聞こえてきた。
一瞬で目の前に広がる景色についつい見入ってしまう。
それはあまりにも綺麗で、現実味のない、リアルすぎる世界だった。
石畳を踏めばコツコツと音が鳴り、ここが地面だと僕に教えてくれる。噴水を見れば向こう側が見渡せる程透き通った水が煌き、水飛沫が興奮で火照る僕を程よく冷やしてくれる。
綺麗に整えられた花壇の花が風に揺られ、芳しい香りを辺り一体に撒き散らす。
深呼吸して上を向けば現実では考えられないほど澄み切った空が僕を歓迎してくれる。
視線を下に落として見える建物は見慣れたコンクリート等ではなく、石造りのこだわりとどこか暖かみがある作りをしたものが立ち並んでいる。
一番大きな建物に続く道は大理石を多用している様で高級感が溢れ出ている。そして肝心の建物はというと扉と言うものが存在せず、中央に水の巨大な玉が浮いており、ゲームならではの異質さを醸し出していた。
「っっ~~~~~~」
声にならない感情が迸り、僕を満たしていく。
――――叫びたい。
この溢れ出続ける感情を思い切り吐き出したい、そんな欲求を抑えるように体を強張らせる。
そんな僕と同じように光と共にプレーヤーと思わしき人々が現れ始め、僕と同じように叫びを上げる。
叫びを、喜びの言葉を発する者。
自分を抑える為に蹲る者。
抑えきれずに飛び跳ねる者。
さまざまなリアクションを見せてくれる人々には共通した喜びがそこにはあった。
――――僕達は今、VRというものを体感しているんだ。
一通り喜びの声を上げた後、人々は一様に散っていく。
興奮冷めやらぬ状況下で僕達は動かなければいけない、何せこれはゲームなのだ。プレイしなくてはこの先にあるもっと楽しいことを体験することなど出来るはずもない。
けれどVRMMO初心者たる僕にはどうすればいいのか良く分からない。
ミサと連絡を取ろうにもどうやって連絡を取るのかすらも分からない、はてどうしたものかなと悩んでいると何処からとも無く声が聞こえてきた。
「うーん、どう見ても初心者にゃ」
声の聞こえ方から近い場所に相手がいるというのはわかったのだけれど、声の主が何処にいるのか分からない。
キョロキョロあたりを見回すと、リスを肩に乗せたり、小さな象を抱っこしていたりと、皆何かしら動物が側にいて、遠くでよく見えないけれど動物に喋っているようにも見える。
もしかして?
そんな思いを抱きながら足元を見回してみると底には一匹の毛並みの良い黒猫がいた。
「やっと見つけてくれたにゃ……。改めて、みぃはクロネって言うにゃ。みぃはKiyoをサポートする為のNPCなのにゃ、これからよろしくにゃー」
……猫が喋ってる。
これがどれほど違和感を与える事なのかが僕にはこの時分からなかった。何せ余りにも自然だったから、まるで喋ることが当たり前だと僕が認識していたかと錯覚するぐらい見事だったから。
「やっぱり初心者にゃ? でもそこまでビックリしてくれるとReal Lifeの住猫として鼻が高いのにゃ。みぃは運が良いにゃ、初心者なんてサポーター冥利に尽きるのにゃ」
「まさか皆君みたいな動物なの?」
思わず口をついて出た言葉はどうやらこの黒猫の神経を逆撫でしたらしい。毛を逆立ててこちらを威嚇している姿はどこか可愛らしさを感じさせるのが滑稽ではあるが、怒っているという事は分かる。
「みたいなのとは何なのにゃっ! これでも凄いAIなのにゃ! そしてみぃにはクロネという名もあるのにゃ、決して君という名ではないなのにゃ!」
「ごめん、ちょっと驚きすぎちゃって、悪気は無かったんだ」
流石に全面的にこちらが悪い以上謝るしか選択肢がないわけで、素直に頭を下げた。すると打って変わって途端に上機嫌になる猫、もといクロネに首をかしげる。
「そうにゃか、みぃも初心者相手に大人気なかったのにゃ。みぃ達NPCは基本動物しかいないのにゃ、なぜかといえば人型のNPCが居る必要性がないからにゃ」
「それじゃあ動物型のNPCが物売ったりしてるの?」
「嫌だにゃ、そんな事するわけないにゃ。物売るのも買うのもプレイヤーの仕事なのにゃ」
それってゲームとして成り立ってない様な気がするのは気のせいなのだろうか? 僕ってVRMMO初めてだからそこら辺良く分からないのだけれどどうなっているんだろうか。
「ああ、勘違いしないで欲しいのにゃ、アイテム売っている人は既に居るのにゃ。ネットでも言われてたと思うけどこれ完全無料なのにゃ、アイテムの売買は基本スポンサー様が自社の宣伝ついでにやってくれるのにゃ」
つまりは掲示板に書かれていたお金を渡す、という事だけではなく売る物をスポンサーに与え,
プレイヤーと接する機会を設けることで、VR化した試供品等も一緒にプレイヤーの目に触れさせることが出来るという事か……。
「ついでに教えるにゃけど、スポンサー様はゲーム開始前からゲーム内でのバイトを探してたにゃ、例えにゃけど、報酬としては初心者用HPPOTとMPPOTをそれぞれ10個とかEXPPOTとかにゃ」
「でもそれだとバイト集まらなかったら危なくないかな?」
「それはスポンサー様次第にゃ。人が集まる自信がないスポンサーもいるにゃから、実際自社のバイト君を使って仕事させる所もあるらしいにゃ」
「なるほどねぇ……」
スポンサーというより自社の製品を売り込む場を与えるから金よこせって感じのシステムなわけだ。
とはいっても商品のデータを各種入力するのはかなりの骨だろうし、商品の情報を盗まれかねない結構な賭けだと思うけど、デストロイだから今回はそれが出来たって事かな。
「話しておいてなんだけどにゃ、こんな情報より狩りに行かなくていいのかなにゃ?」
まぁ、確かに役立つ情報というより豆知識的な情報だったけど面白くも感じたのも確かだから別にいいんだけど、本当に話しておいてなんだよね。
「待ち人が居るんだけどどう探したらいいかわからなくて」
「それを早く言うにゃ! でもその待ち人から連絡はないのかにゃ?」
そういえば連絡がない。というより連絡手段がどういったのものかも良く分からない。
「もしかしてKiyoの名前わからないんじゃないのかにゃ? 名前が分からないとゲーム内で直接繋げられないのにゃ」
「え……本当に? そんなの分からなかったからなー、どうしたらいいのか」
そういうのは最初に言っておいてくれとお願いしたい。僕は残念ながら掲示板には行くがそういったゲームをプレイする際の注意点みたいなのは残念ながら見たことがないのだ。
「相手の携帯番号知ってるにゃ?」
「知ってるけど?」
「みぃが推測するにKiyoは当選したにゃ?」
「確かにしたけど、何で分かるの?」
「PC経由してるんだからそれぐらい分かるにゃ。それはいいとして知り合いも当選してたりしないかにゃ?」
そんな事まで分かるのかと驚きつつ答える。
「したね」
「適当に言ってみただけにゃのに驚きにゃ。別に当選して無くても大丈夫だったのにゃけど、幸運な人のサポートにつけて幸せだと喜ぶべきなのかにゃ……?」
首を片方に傾け転びそうになり、慌ててトエトテと足を突いて体制を立て直し、落ち着くとまた片方に首をかしげて転びそうになるのを繰り返しながら悩む様は見ていて大変和んだ。
「って違うにゃ! みぃが言いたいのはReal Lifeに登録するとき携帯番号か自宅の番号を入力しないといけないのにゃ。反応からするとKiyoはどうやら自分でやってなかったみたいにゃけどそこは目をつぶるのにゃ」
「ありがとう、といえばいいのかな。実際登録ほかの人がやってたとか問題だろうし、ありがとうでいいよね」
「どういたしましてにゃ。見逃してお礼を言われるのは複雑にゃ、どうせ忙しくて知り合いに頼む人だって結構いるはずなのにゃ。それぐらいで目くじら立ててもゲーム会社としては損しかしないのにゃ」
猫なのに中々シビアな意見だ。でもそれって駄目だろといってはいけないんだろうな、そもそもクロネはゲーム会社の猫ではないのだから発言を問題視しても仕方がない。
「っとまた話がわき道にそれたのにゃ。Kiyoは聞き上手すぎるにゃ……。それはいいとしてCallと呟いてみるのにゃ」
前足で顔をかいて照れながら催促してくるクロネの言葉に従ってCallといってみる。すると半透明の画面が目の前出てきた。
「さっき説明したスポンサー様にゃけど、実は電話会社もいるのにゃ。その関係で外へここから電話も架けられるのにゃ」
「なるほど」
「他の人からは絶対見えないシステムになってるから安心して番号を入力するのにゃ。ちなみに番号の配置はかけるたびにバラバラになってるから気をつけるにゃ」
クロネの注意事項に従ってボタンの番号を確認しながらミサの番号を押していく。押し終わると普通に電話が架かり、ミサが電話に出てきた。
『出来た。クマちゃんありがとうね。それにしても私の携帯からゲーム内に転送できるとは……恐るべしデストロイ。ってこの電話キヨからだよね? 間違えてたらごめんなさい』
ゲームの中でも相変わらずな様子に苦笑してしまう。それにしてもクマちゃんというのはミサ付きの動物だろうか? やっぱりちっちゃくて愛らしい姿なのか……少し気になる。
「ああ、僕だけどミサでいいよね? ちょっと集合したいんだけど今何処にいる?」
『私は……、クマちゃんココ何処? え? うんわかった。えっとね……転送の間って所に居るよ』
「転送の間?」
「あの水が浮かんでる所にゃ」
「ああ、結構近いんだ」
『そうなの? キヨ何処に居るの?』
「噴水がある場所」
「中央広場にゃ」
「中央広場だって」
『ふーん。あ、本当に近いんだ。今から行っても良い?』
ミサは何でちょっと不機嫌な感じになってるんだろうか? 何か嫌なことでもあったのかな?
「いいよ。それじゃあ待ってるから」
ボタンをプッシュして電話を切った後、そのあたりに座り込んでミサを待つことにした。
地面がひんやりしてて気持ちが良い、空気も澄んでいてとてもゲームだとは思えない世界に改めて感嘆する。
先ほどは目に入らなかった蝶がひらひらと宙を舞っており、何を思ったのかこちらに飛んできて僕の頭の上に止まった。
それを狙うようにクロネがこちらに鋭い視線を送り、しっぽをふりふりして今にも襲い掛からんとしている。
それを見て和んでいる僕に痺れを切らせたクロネが飛び掛ってくる。
痛みがない世界なのでクロネに爪を立てられてもツンツンと突付かれている様な感触しかせず、くすぐったさの方が強調されて笑いをこらえるのが大変だった。
蝶はどうやら飛び去ってしまったようで、僕の頭まで到達したクロネは脱力して僕の頭の上に乗っかったままになっている。
ほとんど重さを感じないのはやはりゲームだなと思いつつ、特に邪魔だとも思わないのでそのままにしてミサを待つことにする。
暫く経って影が差したと思ったら全く知らないモデル顔負けの金髪美少女が目の前に現れていた。
「誰ですか?」
「……」
何も答えずにじっとこちらを見つめてくる相手に少し怖さを感じつつも負けじと見返す。ミサにしては冷たい印象が拭えないし別人だと思う。
VRで顔を変えるとどうしても整形したような違和感が出てしまうというから、この人は素で美人なのだと思う。美人って得だよなと、姉を見て常々思っていたが訂正したい。
美人は怖い。
「……猫」
なるほど、僕の事を見ていたのではなく僕のうえに乗っかっている猫を見ていたのかと納得する。
「……猫いいな」
「某では不満と申すか? 某は誇り高き百獣の王、そこな猫とは一線を画す存在ぞ」
「……可愛くない」
「ナニィ!?」
美人とちみっちゃい百獣の王が漫才を繰り広げている。そんな現実にどれ程の人間がきちんと反応できるだろうか? 少なくとも僕はそんな臨機応変に反応できる人間ではない。
このゲームをやっていればそこら辺鍛えられそうな気がしないでもないけれど、少なくとも今は出来る気がしない。
「ああっ。キヨが浮気している!」
やっと到着したと思ったミサの一言は酷かった。見ず知らずの相手に話しかけられている。否、ただ猫を見られている僕に対して浮気しているなどという発言は、空気を気まずくするのに最も適している言葉だと思うのだ。
例え相手が気にしていなくとも僕が気まずいので本当にやめて欲しいと切実に思う。
「お前さん酷い男だね~。あたしゃVRMMO初心者でいきなり浮気するどうしようもない人間が居るって初めて知ったさね。世界の広さを感じちまうよ」
おばさん口調の大変可愛らしい小柄のツキノワグマがミサの隣で頷いている。何でおばさん口調という突っ込みはしてはいけないんだろうな……。
あれ? 早くも僕順応してきているような……。
「……猫くれるなら」
って待って、僕何気においてかれてるよね。それにしてもこの美人さんの言葉の続き如何では浮気という誤解を覆す余地が介在しないと思えるのは何でだろうね。僕これから弁解しようと思ってたのにそれが出来なくなったのも気のせいだよね。
そもそも僕浮気云々以前にミサを待ってただけだよね? どうしてこうなってるんだろう?
「やっぱり……。この泥棒猫っ、私の婿は渡さないよ。欲しいなら嫁たる私を倒してからにして!」
「……猫泥棒がいい」
かみ合っているようでかみ合ってないっ。そして落ち込んでいるライオン誰もフォローしてあげないとかかわいそう過ぎる。後で餌付けできるなら何か作ってあげよう……。
というかいつの間にかミサが僕の嫁という虚実が現実のものとしてなってしまいそうである。キャラクター名も『Kiyoの嫁』にしているあたり相当だ。
正直このキャラ名見ただけで僕の心中は興奮から冷めてしまったことは言わなくても分かってもらえると思う。
「みぃはKiyoのものにゃ、みぃが欲しければKiyoを手に入れることにゃ」
「……結婚して」
「無理!」
僕が答える前にミサがはっきり断ってくれたのだけれど、とても複雑な思いだ。しかも美人さんに求婚されて勘違いしそうだが決して僕がモテているわけではなく、猫のついでぐらいにしか思われていないというのがはっきり分かる。
何せこの美人さん猫から視線を逸らしていない。つまりは僕の頭部をずっと凝視して喋っている。きっと僕の顔なんて認識していないのだろう。
とても怖い。
「そろそろKiyoが怖がってるから皆離れるにゃ。それにしてもKiyoって普通の顔しているのに結構モテモテなのにゃ」
確かに僕は平均的な顔立ちであるし、どちらかと言えば見ていると和むといわれる分類の人間である。これといってモテ要素があるわけでもない。なのに何故求婚されるのか、それは僕も常々考えてしまう所である。
「そうねぇ、あたしゃもっと引き締まった肉を持ってる方が好みだけど、最近の若い子はこういうのがいいのかねぇ」
クマさん、それは貴方の食肉の好みでは……。とツッコミを入れそうになるのを我慢して僕は改めて回りを見てみる。
完全に他のプレイヤーから好奇の視線で見られている。しかも痴情の縺れとか、面白半分で噂しないでくれと言いたい。
「なんだかなぁ……」
度重なる幸運はやはり僕の日常をぶち壊すために新しい風を運んできたらしい。
未だに言い争いともいえぬ一方的な会話を繰り広げている人たちを見て一息つく、これ狩りいけるの何時になるんだろうと誰にも聞こえぬ呟きを漏らしながら空を見上げる。
やっぱりこの世界の空は蒼いなぁ。
猫が必死に頭から落ちないようにしているのを助けながら、空を見上げたまま少しだけ現実逃避した。
次回予告。
混沌とした修羅場に突如現れる一人の雇われ店長。
周りが静まる中、男前な声音で腕を組みながら言った一言は……
「修羅場るなら店の前でやりなっ!」