外から見た「小説家になろう」という世界に ~8頭のゴリラが教えてくれた、企画と交流の話~
私の創作活動の軸足は、カクヨムにあります。
なろうにも作品は投稿していますが、
こちらで交流している方は、それほど多くありません。
だから私は、なろうを少し外側から見ている人間なのだと思います。
そんな私にも、なろうでいつも気にかけてくださる知り合いさんがいます。
今回、その方から、ある個人企画を紹介してもらいました。
企画名は、
『ゴリラパーティー』
作品の中にゴリラが登場すれば参加できる、ゴリラのお祭りです。
せっかく紹介してもらったのだから、少しでも企画を盛り上げたい。
そう思った私は、カクヨムの近況ノートで作品を募集しました。
ちょうどカクヨムでは、年に一度の大きなお祭り「カクヨムコン」を控えた時期です。
皆さん、自分の作品を書くのに忙しいはずでした。
それにもかかわらず、何人もの方がゴリラを書いてくれました。
そこへ私が書いた一作品も加えて、集まったのは全8作品。
私は昨日、その8頭をまとめて、なろうへ放流しました~♪
――◇――
9月25日。
カクヨム方面から連れてきた「勝手にゴリラ応援隊」全8作品を、
私のなろうアカウントから公開しました。
昨日の時点でも、いくつかの作品が日間ランキングへ入っていました。
ありがたいなあ。
思っていた以上に読んでもらえているなあ。
そんなことを思っていたところ、本日のランキング報告が届きました。
そこに――。
いました。
全員いました。
まさかの8頭すべてが、
それぞれのジャンルの日間ランキング100位以内へ入っていました。
*
9月26日、11~12時更新時点では――。
①『ゴリラみたいだと思っている』
日間ホラー〔文芸〕・すべて 5位
日間ホラー〔文芸〕・短編 2位
②『推しがゴリラでも、恋は出来ますか?』
日間現実世界〔恋愛〕・すべて 29位
日間現実世界〔恋愛〕・短編 15位
③『美咲ちゃんとわたし』
日間コメディー〔文芸〕・すべて 21位
日間コメディー〔文芸〕・短編 19位
④『ゴリラ一家とワカチコ・レイジ』
日間ハイファンタジー〔ファンタジー〕・完結済 79位
⑤『この子がいいの』
日間ヒューマンドラマ〔文芸〕・短編 87位
⑥『ゴリラの日常』
日間コメディー〔文芸〕・すべて 18位
日間コメディー〔文芸〕・短編 16位
⑦『ゴリラかもしんない!!』
日間コメディー〔文芸〕・すべて 10位
日間コメディー〔文芸〕・短編 10位
⑧『ゴリラ兄弟 ~宇宙の果てで「ド」の看板にけっつまずく~』
日間宇宙〔SF〕・すべて 8位
日間宇宙〔SF〕・短編 1位
全8作品。
全頭、100位以内です。
ウホオオオオオオオオオッ!
――◇――
これは、かなりの快挙だと思っています。
Web小説は、投稿すれば必ず誰かに読んでもらえる世界ではありません。
特に、読者への導線を持たない作者が作品を投稿した場合、
誰にも気づかれないまま流れていくことも珍しくありません。
私は普段、カクヨムを軸に活動しています。
私のなろうアカウントには、読者との接点がほとんどありません。
そのアカウントから公開した8作品が、
すべて日間ランキング100位以内へ入りました。
もちろん、今回の結果には理由があります。
企画主様は、なろうでは私から見れば大御所と呼べる方です。
今回の企画を紹介してくださった知り合いさんも、多くの読者やフォロワーをお持ちです。
お二人が作品を紹介し、実際に読んでくださったことは、
今回の結果に大きく影響していると思います。
間違いなく、入口を作ってくださったのは、お二人だと思います。
そこから作品を読み、評価してくださったのは、
企画へ参加している方や、それまで交流のなかった読者の皆様でした。
ホラー。
恋愛。
コメディー。
異世界ファンタジー。
ヒューマンドラマ。
宇宙SF。
まったく異なるジャンルへ放たれた8頭が、
全頭そろってランキングへ入りました。
書いてくださった方々の作品が面白かったこと。
それを、なろうの皆様が見つけてくださったこと。
その両方があって起きた奇跡なのだと思います。
――◇――
そして今回、私が驚いたのはランキングだけではありませんでした。
「割烹」です。
なろうで活動している皆様にとっては、当たり前のことなのかもしれません。
けれど、外から来た私には、個人企画の雰囲気がとても新鮮でした。
私が見てきたカクヨムの自主企画は、作品を並べる場所としての意味合いが強いように思います。
企画へ参加しても、自分から他の作品を読みに行かなければ、誰にも読まれないことがあります。
一度参加して、それきりになる企画も少なくありません。
一方、今回参加させてもらったなろうの個人企画には、
活動報告――通称「割烹」を中心とした交流がありました。
誰かがテーマを考えて企画を開く。
そこへ仲間たちが作品を持ち寄る。
お互いの作品を読み、感想を書き、みんなで一緒にお祭りを楽しむ。
そして、また別の誰かが次のお祭りを開く。
一度だけ作品を置く場所というよりも、
みんなで持ち回りながら、お祭りそのものを大切にしているように見えました。
もちろん、すべての企画がそうだという話ではありません。
どちらの方が良いという話でもありません。
あくまで、外から参加した私が、今回そう感じたというだけです。
ただ、もし私のように、
なろうにほとんど導線を持たない作者が作品を投稿するなら、
こうした企画へ混ぜてもらうことは、
最初の読者と出会う一つのきっかけになるのかもしれません。
企画を「利用する」というよりも、お祭りへ混ぜてもらう。
今回の私には、そちらの言い方の方が近い気がします。
私がゴリラを連れてお祭りへ参加し、
そこにいた皆様が、そのゴリラたちを読んでくれた。
今回は、それだけのことです。
でも、その「それだけ」が、私にはとてもうれしい出来事でした。
――◇――
昨日まで、誰にも見つけてもらえない可能性もあると思っていました。
誰にも見つからず、8頭のゴリラが静かに森へ帰っていく。
それも普通にあり得ると思っていました。
ところが、本日。
肩を落として森へ帰るどころか、8頭そろってランキングへ登っていました。
企画主様へ感謝の気持ちをお伝えしたところ、次のようなお返事をいただきました。
*
こちらこそ、ご参加ありがとうございます。
個性溢れるたくさんのゴリラ、確かに拝見いたしました。
大変な部分もありましたが、嬉しさと感謝の気持ちが大きいです。
カクヨムの皆さまにも宜しくお伝えください。
*
とのことです。
この言葉は、作品を書いてくださったカクヨムの皆様へ、
そのままお伝えしました。
カクヨムとなろう――
活動の軸とするプラットフォームは違います。
それでも今回、作品を通して、その垣根を越えた交流が生まれました。
なろうの皆様にとっては、いつものお祭りの一つだったのかもしれません。
けれど、外からゴリラを連れてやって来た私には、
その光景が、なんだかとても新鮮で、素敵に見えました。
作品を書いてくださったカクヨムの皆様。
企画へ迎え入れてくださったなろうの皆様。
そして、8頭のゴリラを読んでくださった皆様。
ぜんぶひっくるめて、本当にありがとうございました!
ウホウホ、オー! ٩(`・ω・´)و




