第7話 お泊りの夜
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「本当は俺...
人類じゃねぇよ!アウィキニングだ!!!」
そうサコピーが言った瞬間、一瞬にして姿が消えた...
「ん!? 飛んだ!?」
僕は上を見た。
するとサコピーはセイシュウの家で高く飛んでいた。
次の瞬間物が割れるような音が部屋全体に響いた。
グルメ室のテーブルに乗り、お皿を割ったのだ。
「なにしてんだよっ! サコピー!!」
とセイシュウが怒ったように言った。
「言ったよな!? 俺はアウィキニングだ! 人類と仲良くする
ことはできない!」
そうサコピーが言い、すごいスピードでセイシュウに飛び乗った。
そして、セイシュウの体は反動で吹っ飛んだ…
「セイシュウ! 大丈夫!?」
「大丈夫! キサラボ心配すんなっ!」
まだセイシュウの上にはサコピーが乗っている…
壁には穴が開いているぞ!
間違いなくすさまじい力だ...
もし変なことをしたら何されるか分かんない…
どうすりゃいいだよ!!!
「みんな! 訓練でやったよな!? 下に着てるよな!?」
とセイシュウがみんなに呼びかけた。
「あぁ... でもそんなことできねぇって!」
「悠人! 俺も同じ気持ちだよ... でもやるしかないだろっ!」
とセイシュウが言い聞かせた。
「よし! やるぞっ!」
「なるほどね!」
とサコピーが不信に言った。
僕たちは武器を構えた。
いつ何が起こるか分からないで服の下に防弾チョッキを着て、
武器を持ち歩いていた。
「僕たちはまだ訓練生だ! でも訓練通りにやればいける!」
「だなキサラボ!」
僕は一直線にサコピーに近づき鋭い剣を振り回した。
「セイシュウは壁の破片が飛んで血まみれだから、休んでた方がいいよ!」
と言い僕が心配した。
「そんなこと言ってる暇があるなら、俺と戦えよ! 正々堂々とな!」
僕の武器は一つの大きな剣。
先は鋭く、切れ味も抜群。
僕はその剣でサコピーに立ち向かったが、相手は一歩も動かず、
僕、しげちゃん、悠人の三人は手の力だけでやられる...
「こんなもんなのかっ! アァン!? それでもアウィキニング消滅隊訓練生
なのかよっ!!」
と舐めきっているその時…
壁に打ち付けられたセイシュウがいつの間にかサコピーの背後にいた。
「ん!? セイシュu…」
セイシュウが剣を振り、サコピーの首を狙った…
しかし一瞬にして手でガードされ、切られたのは手だけだった。
なぜだ!? 背後にいることに気づけなかった!?
そんな! しかも手を切られただと!?
確かに前からすごいやつとは思っていた...
それでも気づかなことはないはずだろぉ!
落ち着け、俺...
「今だ! みんなサコピーを一斉に襲え!!!」
くそっ!
これ以上襲われてたまるかっ!
でもなぜ背後にいることに気づけなかったんだ!?
「ってか! アウィキニングってどう倒すんだっけ!?」
僕はアウィキニングの倒し方を忘れてしまった...
「首だよっ! アウィキニングの首には己魂があるんだよっ!
キサラボ、先生の話を思い出せっ!」
とセイシュウが言ってくれた。
「首... 先生の話s...~~~~~~~~~
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
「では今日はアウィキニングの生態についてです!」
「ではまず、アウィキニングのことについて簡単に説明します!
アウィキニングとは手が伸びたり、力がとても強かったりなど
人類では考えられないような力を持っています。
このような力を持っているのでアウィキニングは戦いにすぐれています。
しかし手が伸びたりなどの能力は個体によって違い、飛んだりする能力を持っている
ものもいます。 本当に個体によって違うんです。
大きさも個体によってさまざまです。
アウィキニングの見た目も個体によってさまざまです。
そしてアウィキニングにも男、女、という性別があります。
次はアウィキニングの倒し方についてです。
アウィキニングは手や足、体などを切ってもトカゲの尻尾のように
再生してきます。
しかも再生時間は3分程度です。 しかし体力が残っているか、残っていないか
で再生時間は変わってきます。」
「え、じゃあアウィキニングは不死身なんですか!?」
とイツメンのかずさが言った。
「いいえ、≪そこを切ったら死ぬ≫という所が一つだけあります。
そこは...
『首』です!
首を真っ二つに切れば死にます。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
「思い出した!! 首だな! 首!!!」
「思い出せたんだな! よかったよ!」
とセイシュウが安心そうに言った。
首を狙え! 首以外を切ってもあまり意味はない...
走れ、もっと速く走れ、僕!!!
サコピーが僕のほうに勢いよく飛んできた。
僕とサコピーの顔までの距離はだいたい1㎝ぐらいだ。
目が合う... 何か訴えているような目だ。
「俺は今、戦う気はない...」
とサコピーは裏切り者とは思えないような言葉を放った...
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