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ネコに話しかけられた

夜だったけど、雨戸のシャッター下半分開けて、網戸で窓開けてたんだよ。

 つい昨日の夜のことだった。


 俺は生まれて初めてネコに話しかけられた。



 ソファーでスマホ見てたら、すぐ横から『にゃ~ん‥‥‥』という声がした。


 ん? って思ってレースのカーテンをめくると、そこには一匹のネコさんが!



 テラス窓の外から家の中の俺に向かって、


「にゃ~ん、にゃ~ん」


 俺を呼んでいるにゃんこ (*´Д`*)



「めっちゃ人懐こいネコじゃん。どっかの飼い猫かな?」


「でも、首輪してないよ」


 網戸越し暗闇で、お月様みたいな真ん丸に光る目で俺を見てる。


 部屋に入れて欲しいのかな?



「にゃ~ん、にゃ~ん、にゃ~ん」



 何か俺に訴えているんだけど、あいにく俺にはネコの言葉は良くわかんない。


 それにしても、このネコちゃんかわいいなぁ~ :*(〃∇〃人)*:


 腹でも減ってんのかなぁ? 家に寄ってく?



 いやいや。ダメだ! 


 今インコはケージで寝てるけど、このリビングは もはや大きな鳥籠。



 ネコはインコの天敵だ。


 俺は鳥派。


 普段から、ネコと名のつくものは避けているくらい俺は鳥類を愛してる。


 ‥‥とかいいつつ、ネコカフェには行ったことある。ネコ全く寄って来んかったけど (´Д`)



「にゃ~ん、にゃ~ん‥‥‥」



 ううう‥‥めちゃかわいいやん。


 目の下で『人』って字見たく白黒にきれいに別れてる。子猫よりは大きいけど、大人じゃないみたい。


 もう、飼い主いないなら、お前うち来るかレベルじゃんか。


 こんな子が家にいたらもう、どこにも行きたくなくなっちまう。


 ああー、この網戸を開けて、このかわいいネコさんの話をちゃんと聞いてあげたい。



 だが‥‥‥俺は‥‥‥


「ゴメン。他に行ってくれ。部屋にはインコがいるんだ‥‥‥」


 俺はネコに事情を話す。


「にゃ~ん、にゃ~ん」


 何かを訴えているネコ。


 さっきから、俺に何の用なんだ? この網戸を開けて欲しいのかい?



 しかし俺は、このかわいいネコの誘惑に負けるわけにはいかなかった。


「にゃ~ん、にゃ~ん」


「ゴメン!」


 心に蓋をして、シャッと遮光カーテンを閉める。



 とても聞き分けのよいネコさんだった。


 1分も経ってなかったけど、カーテンを開けたらもう消えてた。



 あ~あ 行っちゃった‥‥‥ ( ・A・)



 ま、あんだけ可愛くて人懐こいなら、どこに行っても可愛がられそうだ。




 ──ん?


 まさか、うちにインコ食いに来たってことは無いよな?





うちにインコがいなかったら危うくネコを飼ってしまうところだったじゃねーか。


ネコの魔力、ヤバ (;・∀・)

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