65 終末
お待たせしました。
3章エピローグというか、そんな感じで短くなってます。
司祭が外法を使った時、一般人は4つのパターンに分けられた。
ひとつ。異形化に失敗し、耐え切れず破裂死。
ふたつ。異形化に成功したが自我を消失。
みっつ。異形化に成功し、自我を保持。
よっつ。異形化に抗って生存。
司祭の外法はメモレクサス丸々ひとつを効果範囲に収めており、かつ対象を人間に絞っていた。これにより街の総人口の約半数が1つ目の末路を辿り、2つ目は2割、3つ目と4つ目は共に1割と言ったところであった。
それから時間は流れ、生存者は1%未満まで落ち込む。
大半は異形に貪り食われたが、人間同士で食料の奪い合いが殺し合いに発展したり、絶望して自ら命を絶つものもいた。
こうして人間が減ると次は異形同士で食い合いになる。弱肉強食の世界では弱い異形は群れたり隠れたりするようになり、強い異形が跋扈するようになった。
街のあちこちで火の手が上がり、建物は崩れ、道路は寸断。破壊の形跡に溢れ、街は荒廃して街でなくなっていく。
魔技師連盟本部は早々にメモレクサスへ通ずる全ての経路を封鎖することを決定した。さらに加盟する魔技師には立ち入りを禁止する。加えて異形を封じ込めるために、本部所属の紫位魔技師の助力を得て強固な結界を構築し、メモレクサスを完全に閉じた。
臭いものには蓋とはよく言ったものだが、蓋の内側では今も戦うものたちがいる。
それは魔技師の生き残りであったり、騒動がきっかけで魔技に目覚めた一般人であったり、人間の時の精神性を保持する異形であったりする。
彼らに共通するのは希望を失っていないこと。未来を、明日を見ていることだ。
その中核を担う人物の目覚めは近い。
読んでくださった方々ありがとうございます。
前書きでも書きましたが今回の話はエピローグ、つまり今回で3章は終わりとなります。次回から最終章もとい4章に入ります。
終わりが見えてホッとすると共に、最後まで走り抜けようと気を引き締める思いです。ここまでこれたのも読者の皆さんのおかげです。どうか最後までお付き合いください。




