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4-3

「やぱり、魔力量が少ないね。水谷さん、どうかな?」

高堂君が薫ちゃんに声を掛ける。

彼女の肩には使い魔であるウィンディーネがいて、話をしている。

ウィンディーネに植物たちがどういう状態かを見てもらった。

「…………うん、うん、ありがとう。なんだか、植物たちが混乱しているっぽい」

「混乱?」

どういうこと?

彼女は使い魔からの話を説明する。

ちなみに使い魔になったモノの中には主人にしか分からない言語を話すモノも多い。

ウィンディーネなどの精霊はその分類に入る。

「えっと、突然栄養を分け与えてくれるのがいなくなっちゃって、それでパニックになって自身に結界を張ったみたい。それで魔法を掛けても効果が無いって」

「ああ、防衛本能が反応したわけか。でも、水は受け入れているから魔法への結界のみってことかい?」

「う、うん。そうみたい」

成程、だから魔法を掛けても効果がなかったってわけか。

「防衛本能って確か命の危険が近づいたり、急なストレスをかけられたりした時に起こる状態のことだったよね」

草壁君が習ったことを思い出していった。

「だったら、それをなくせばいいってこと?」

志乃ちゃんが言ってくる。

「そうだね。でも、魔法が駄目ってなるとかなり難しい」

そう。魔法で何とか出来たらここまでなったりしないだろうし、こうなったら周囲の環境を変える必要がある。例えば、風通しのいいところに場所を移すとかだが量も量だし動かすのは簡単ではない。さらにストレスを感じさせる危険性だってあるのだ。

「うーん。あ、あれはどう?ほら、エリー先生からもらった香水!!」

薫ちゃんがパッとひらめいたように言うが。

「確かに香水は魔法じゃないから有効かもしれないけど、あれって匂いがきついんだよね。植物には」

と草壁君がチラッと先生を見る。

「ここの植物は匂いには敏感なんだ。残念だけど、その香水ってやつは使えないかな」

あっさりと却下されてしょんぼりとする。

でも。

「……薫ちゃん、それいいかも」

「え?遠城さん」

いいことをひらめいた。

全員が私の方を見る。

うん、上手くいけばいけるかも。

とりあえず、行動にかかるとしよう。

「とりあえず、部屋に戻って使えそうなものを持ってこよう。あ、それと江ノ島先生」

「は、はい!」

いや、そんなに背筋を伸ばさなくてもいいし。脅しているわけでないからそんなにビクビクしないでくださいよ。

「調べてほしいことがあるので先生の部屋にお邪魔してもいいですか?」

さて、頑張るか!!


皆で使えそうなものを取りに行き、先生の研究室へやってきた。

前世で理科室とかで見てきた器具がずらっと揃っている。

しかも顕微鏡とよく似た器具もある。

ただ今世でのこの器具の使い方は違う。

魔力を持っている生き物や物にはその魔力を媒体に魔法で使うために"魔術回路"というのが存在する。この回路があってこそ、魔法を使用することができるのだ。

例を出すとすれば、豆電球と乾電池の実験が分かりやすい。この二つは各々をくっつけても豆電球が光るわけではなく配線を繋げることで光る。つまり、"魔術回路"は配線のような役割を担っているということだ。

と余談になってしまったが魔法が存在するこの世界ではこの顕微鏡では"魔術回路"を見ることができる。

回路がどういうモノなのかは説明しづらいがこう、血液みたいに色は様々であるが線のようなものが全身に巡っている。

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