第四章 とある先生の来訪
部長たちからの兼部コール?などなんやかんやあった部活動ですが今は順調に進んでいる。
そんな部活動が始まって一週間が経過したある日のことである。
「えっと、これが占星術で使い古した水晶と天候を操る粉か」
魔法の研究のために先生たちの元に赴き、使わなくなった道具や書物を集めてきた。
そしたらかなりの量が集まり、只今全員で分別作業をしている。
「なんか先生達、琴羽が部活を始めたのを凄く喜んでいて役立つならって持たせてくれたよ」
薫ちゃんが箱に入っている道具類を床に置く。
何故か全員して私が部活を設立して始めたことを喜んでいて、部屋に赴いた際には道具とお菓子を渡されたのだ。
全員、別れて行動していたのに集合したら全員して両手には箱。
しかも、道具がいっぱいという状況になったのだ。
「確か琴羽って先生たちの手伝いとかもしてたよね」
「うん。勉強していてよく聞きに行ってはそのついでで手伝いはしてたよ」
とそんな話をしながらせっせと分別をし終える。
そして、道具を見ながら皆で気になったものを出していく。
「これはエリー先生からもらった生き物をリラックスさせる香水だって」
「店で興味本位で買ったようだけど匂いがきつ過ぎて、とてもじゃないとリラックスなんてできたものじゃないから置いておいたって言ってた」
「……何で買ったんだろう?」
まさにそうだ。何でこんなのを買った?
興味が引かれたものは何でも買うのもエリー先生は有名だ。
「こっちは家庭科の先生からもらってきた魔法の調味料だよ。なんでも食べ物とかにかけると無味無臭になるんだって」
「なんで料理に使えないものを持っているんだろう」
まさにそうだよ、高堂君。
他にも色々とテーブルに出していくがどれも使えなさそうなものばかり。
「集めたのはいいけどどうするの?遠城さん」
草壁君が訊いてくる。
「合成すれば何とかなりそうなものだし、とりあえず成分とか術式の構成とか見ていこう」
こういう使えなさそうなものをいかに上手く使える道具に変身させるかも楽しそうだ。
「おお、いかにも研究っぽい」
皆、ノリノリだね。
じゃあ、さっそく準備を始めようとしたら勢いよくドアが開く。
その音に驚いてドアの方を見れば男性が一人、しかも泣きながら立っている。
「お願いだ!助けてくれ!」
と唐突に言ってきた。
…………とりあえず、冬夜。羽交い絞めするのやめようか?
さっきまで部屋にいなかったのに瞬間移動でもしてきたの?
なんか男性の方がすっごく痛そうで悲鳴を上げているからね?
ちょっとした事案になっちゃうから。
皆して固まっちゃたし。
え、なんでそんな流石、先生!このような不審者にも慈悲のお心を持っているとは!って崇拝するような目をしてくるの?
とりあえず、羽交い絞めするのはやめなさい。
あれ、私。これさっきも言ったような気がする?




