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2-9

その後は何人かの人に声をかけられてアドバイスをしたりして、歩いているととある生徒が恐る恐るとした様子で声をかけてきた。

見るとそこには眼鏡をかけた少年が立っていた。

クラスメイトの草壁修君だ。

「草壁君、どうしたの?」

真面目な彼から声をかけてきたから首を傾げた。

そんな彼は困ったように下がり眉になっている。

「僕の使い魔なんだけど、その同系魔法の合成が合わなくて」

「えっと、草壁君の使い魔って"ゴースト"だよね」

そう言うと彼は頷いて自身の後ろを見る。

すると、スゥと姿を現したのはベールに包まれた白いドレス姿の亡霊。

顔が見えないしドレス姿だから女性なのかなと思うけど、"ゴースト"には性別がない。

性質としては物理攻撃が無効ではあるが魔法による攻撃は有効ではある。

そして、使用できる魔法に偏りがあるのが難点である。

「『弱体魔法』に合う魔法があまり無くて」

どうしたらいいかなと訊いてくる。

『弱体魔法』はまあ上昇魔法の逆バージョンの魔法だと言えばわかりやすいかな。

攻撃力、防御力の低下、毒、麻痺等の異常状態にさせる魔法である。

ゴーストは敵を弱らせて攻撃をするのが主な手段である。

だから同系魔法での合成に関してはかなり使用する魔法の数が少ない。

「うーん、なら同じように弱体魔法を使うのはどうかな」

「え?」

「ほら、ゴーストの魔法は使用しても一定時間で解けてしまうこともあるし、それに異常状態を回復させる魔法もあるし、ならその異常状態を継続させたり回復を無効させたりするのもアリかなと思って」

ただ攻撃をするのではなく、このような戦法で攻めるのもアリだと思う。

そして、アドバイスをする中で草壁君はどこから取り出したのかメモ帳を取り出し記録していく。

「成程、ちょっと試してみる。ありがとう、遠城さん」

「どういたしまして」

そして、離れていく彼の姿を見て頑張れ、少年とエールを心の中で送っていた。


その後からもまた色んな子たちに話しかけられてアドバイスを上げたりしていた。

皆、すごく熱心に聞いてくる。本当にいい子たちだわぁ。あら、嫌だ。目から水が…。

と心の中で感動していたら………。


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