2
どうして、異世界転生したのか。
それはある日のこと。
いつものように仕事を終えて帰宅しようと横断歩道を歩いていた時である。
「危ない!!」
けたたましいタイヤ音とともに自身に衝撃が走り、ぶつりと意識が失った。
暴走トラックに衝突をして私の人生は20代半ばで終わってしまった。
これが前世での私の最後の記憶である。
次に目覚めたときは赤ちゃんで、まさに転生をしたのだ。
両親の愛情のおかげですくすくと育った私は「悠遠学園」に入学した。
ただ、この時まさか自身がハマっていたゲームの中とは知らずに。
学園の名前も似ているなぁと呑気に思っていただけだし。
しかも、魔法があるファンタジーの世界に転生したので本当にあるんだこんな世界、神様有難うと感謝したぐらいであったし。
私がここがゲームの世界だと気づいたのは、まさに学園の中等部の入学試験を受けていた時であった。
「115番 遠城琴羽。前に立ちなさい」
入学試験は、筆記試験と実技試験の二つである。
筆記試験は、小学校での応用問題とともに魔法に関する初歩的な問題が出された。
でも、かなり難易度は高いと思った。前世の記憶を持ってても、不安があったもの。
そして、実技試験は所謂、召喚魔法だ。
魔法使いは当然のように使い魔がいる。そのため、実技試験では魔法使いの適性があるかどうかを図るために使い魔の召喚をするのだ。ただし、ここでは使い魔を召喚できなくとも素質があれば入学が可能だという。
それで召喚魔法を唱えて使い魔を召喚したのだが……。




