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「敵確認、”排除します” 」

機械のような口調ではあるが、透き通るような少年の声とともに暴れていた植物の体が途端に炎に包まれた。

「ギャアアアアア!!!」

けたたましい叫び声とともに魔物は燃えていく。

「きゃああああああぁぁぁ!!」

星野が捕らえられていた蔦が燃えたおかげで切れて、彼女は只今地上に落ちている。

落ちる!!とぎゅっと目を閉じて痛みが来るのを待っていたが、ふいにふわっとしたまるで先ほど受けていた飛行魔法のような感覚が感じて恐る恐る目を開けると自身の体が浮いているのに気づく。

そして、自身の目の前には少年が。

「お待ちしておりました。聖女様」

嬉しそうに微笑む少年がそう言った。

「せ、聖女って私のこと?」

「ええ、そうです。聖女様」

ふわっと地上に降り立った宮野を先生たちが呆然と見ていた。

まさか、百年に一度あるかないかの奇跡をこの目で見てしまったのだから。





そのあとではあるが、彼女に関して学園内では緊急会議が開かれた。

聖女の素質がある星野愛について、そして、召喚された天使についてこの2点が話されていた。

下手に扱えば、天使より「罰」が下る。しかし、変に特別視をすれば生徒からの不評を買い、学校という仕組み自体が破壊されかねない。

これには教師一同頭を悩ませていた。

どのように接していくかと生徒たちにどう説明していくか等々。

生徒たちが彼女に対してどう接するにせよ生徒たちの命の危険が及ぶ可能性もある案件だ。

それぐらい聖女の素質がある者に関しては取り扱いが重大になってくる。

昔ではあるが聖女をないがしろにしたとある国が天使からの「罰」より一夜にして滅ぼされたという記録がある。その為、聖女に危害を加える、またそれに類似する行為は禁止されている。

ではどうしていくか。

その中でとある人物が口を開いた。

「ここは学校です。学びの場において聖女も関係がありません。彼女は生徒たちと同じように接するのがよろしいかと思います。天使殿とも交渉をし『制約』をつけましょう。私が交渉役に回りますし、生徒たちにもそう説明をして様子を見ていくことにしましょう」

その言葉に全員が了承する。




こうして、宮野愛の物語がここから始まる。


しかし、この出来事は今後に起きることの単なる序幕にしか過ぎないことを誰も知る由もなかった。


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