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寂寞の旅(仮)  作者: みつくし
1/3

お伽噺はハッピーエンドで

「お前の凄いとこはな、優しいとこだ」


昔だれかに言われた言葉

あの時は確か、その言葉はあまりにも頼りなく感じて何か言い返した気がする。


「知ってるとも。お前のその力も、足の速さも、身軽さも。」

「でもな、違うんだ。そんなもんは持ってるやつはみんな持ってんだ。お前の持ってる優しさってやつには適わねぇよ」


今思えばそんな事ガキに言ってもしょうがないだろうに。

まぁしたり顔で言いやがって。


「おうよ。いくらでも言ってやる。」


え?


「だから忘れんじゃねぇぞ。そいつはな、お前をずっと苦しめ続ける。」

「邪魔に思うこともあるだろうけどよ、失くさねぇようにしろ。この世界はそれに厳しすぎる」


待てよ。待ってくれ。

あんたは


「もう時間だ。」

「なぁに、また会えるさ。嫌でもなーーー」


何かに吸い込まれるように誰でもない『誰か』の言葉は消えていった。


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