月の舟
田舎の大きな台所
ばあちゃんご飯を作ってる
さあむいさあむい部屋の窓
子供が空を覗いてる
雲は波のよに駆けていき
月のお舟はゆうらゆら
大きな雲に煽られて
西へ向かってすういすい
月のお舟はなに運ぶ
子供が首をかしげてる
うさぎの餅を運んどる
ばあちゃん手を止めご機嫌だ
おいしいおいしいお餅をな
西の神様にあげたくて
月のお舟に餅のせて
空の海を渡ってる
月のお舟はなぜ光る
子供がばあちゃん振り返る
うさぎが餅をつくからだ
ばあちゃんとっても嬉しそう
ぺったんぺったん餅つくに
手元が暗いと怪我をする
だからああして明るうして
餅をつきながら運んどる
月のお餅はおいしいの
ばあちゃんに子供は問いかける
ばあちゃん食ったことないからな
うまいかどうか知らんのよ
テーブルにお皿が運ばれて
ご飯じゃよおとばあちゃんが
子供ははあいと返事して
さあむい窓から離れてく
しいろいご飯にハンバーグ
子供はとってもにいこにこ
そんな子供のかわいさに
ばあちゃんとってもにいこにこ
拙作をお読みくださり、ありがとうございます。
批評批判大歓迎です。もっと私自身の思い描く世界を表現したいので、感想酷評、友人への紹介も期待しています。
長編の作品を幾つか載せる予定ですが、いずれもまだ修正中ですので先は長そうです。
少なくとも月に一度は、短編や童話や詩を載せるつもりなので、気が向いたらお読みください。
繰り返しますが、本当にありがとうございます。