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__個性的__


「あーあ…」


一成が頬を引攣らせる。

しかしすぐに、まあいいかとボールを拾い始めた。


「はいラストがんばー!」

「…菜摘もう一回」

「え? いや、いろはちゃん? もう終わりだよ?」

「もっと早くていい」

「ごめんねいろは私も打ちたいから打たせて!!」


真面目な顔をして構えるいろはに菜摘が謝る。

確かにそれは菜摘が悪い。

少しして、ふふ、と笑ったいろはがボール出しに回った。

一方、三年ペアと同じ側の面にいる栗野川守一年ペアは。


「わあっ、汐ちゃんボール早いね!」

「…早く出してマロン」

「うん! 三本がんばー!」


香澄の周りに花がふわふわ浮いているように見える。

しかも他の二ペアに比べて明らかにゆっくりだ。

まあ香澄らしいと言えばそうだが。汐もあまり気にしていないように淡々とボールを打つ。

これを正反対と言わずしてなんと言う。

一方、反対面にいる木暮双子ペアは。


「姉さん!!」

「だーいじょうぶ! ほらほら雪奈ちゃんなら出来るよ!」


相里桜井三年ペアと同じくらいの速さでボールを出していた。


「あのねえ姉さん!? 私前衛でしかもストローク苦手なの! もう少しゆっくり出してくれる!?」

「大丈夫大丈夫! 雪奈ちゃんなら出来るよー!」

「さっきからそれしか言ってないいいい!」


追いつかない雪奈。ボールがネットに突き刺さる。

雪斗は楽しそうにそれを見ていた。


「…はあ」


今日も今日とてなんでこいつらはこんなに個性的なんだ、と一成は空を見上げた。

すると、一成の携帯に一本の電話が。


「…はい、もしもし?」

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