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プロローグ2

祭中の催しものである武闘大会も滞りなく終わり、後は締めの魔法花火と言うところだった。


ウゥ~ウゥ~ウゥ~ウゥ~ウゥ~ウゥ~ウゥ~


いきなり警報が鳴り出した。これは帝国周囲半径200キロにわたって張っている結界が破られた音だ。祭りは一瞬にして大混乱に陥ってしまった。

「落ち着けぇ~!!!!」(拡声器使用)

民衆が一斉に俺を見る

「すまんが祭りは終わりだ。緊急招集を行う。軍及び城内関係者は城に集まれ。国民のみんなは家に帰り人数を確認した上でいつでも避難できるようにしていてくれ。ただし忘れるな“おかし”だぞ。敵はまだ200キロラインを通過したばかりだ。焦らなくても十分間に合う。安心しろ、楽しい祭りに水を差したやつは血祭りに上げてやる。散開!!!!」

全員が一斉に動き出す。みんな無言だから超迫力がある。さぁ血祭りの相手は誰だろうか



「嘘だろ・・・・・・。」

「本当です。東西南北の四方向から四凶が迫ってきています」

「てことは、魔神も復活したって事か。」

「おそらく」

四凶ってのは、初代が魔神を封印するときに封印の要とした4体の世界ワールド級生物のことだ。見た目は地球の四神を模した感じだが、その実情は全然違う。どいつもこいつも天災が如しだ。亀は地面ごと魔力を食べるし、鳥は羽ばたくとその下の文明が消える。竜(これだけは違う)はとりあえず近くにあるもの全てを破壊し尽くすし、虎は水を操って行くとこ行くとこ大洪水か大津波だ。

「なんで4体ともこっちに向かってる?」

「おそらく封印の報復かと」

「あり得るな。とりあえず100キロ圏内から1メートル毎に5階梯の結界を張れ、魔力は備蓄全てを使ってもかまわん。1体ずつ着実に倒していく方向で」

「了解しました」

「あと文献では5階梯未満の魔法は無効化されるはずだから5階梯を3発以上撃てるやつだけを集めろ。」

「了解しました」

 くそ、絶対封印解いたやつ血祭りに上げてやる



「敵影確認しました。100キロ地点通過です。結界を難なく消し飛ばしていくんですが・・・・・・。」

「仕方ない。まずは鳥から行くぞ。俺が重力で落とすからお前等は火炎系で叩け。攻撃タイミングは合わせろよ」

「了解です」

「いくぞっ!!『加重516倍』」


ドスンッ!!!!


「やれ」

「「「「「「『火炎地獄インフェルノ』」」」」」」

 どうだ、やったか。・・・・・・、あ、やべフラグだった

〔~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~〕

災呼鳥の聞きとれない鳴き声が辺り一面に広がる。片翼と片足は炭化し、顔もかなりの火傷を負ったようだ。

「敵は瀕死だ。とどめ行くぞ」

「了解しました」

「やれ」

「「「「「「『火炎地獄インフェルノ』」」」」」」

 よし、まず一体

と、思ったその時3方向から緑の光線が飛んできて災呼鳥に当たった。

「陛下、災呼鳥が回復しています」

「は!?」

 まじか、これって同時に倒さないといけないパターンなのか。アレを使うか

「伝令、国に撤退。俺は神撃の準備をする結界を半径1キロに集約し守りを固めろ」

「了解しました」



俺はすぐさま帝国の中にある神殿を訪れた。神撃には神の許可がいるからだ。

「おい太陽神、神撃使うから」

―――――【許そう】

「サンキュ」

ちょっと自慢。俺は神と面識があるのだ。まぁ見た目ただのじいさんだが・・・



「結界の外に出たぞ。結界の集約を開始しろ」

「了解しました。ご無事で」

「あぁ」

集約した次に通信するときは敵を倒したときだけだ。覚悟を決めろ、俺!

「よし!ふうぅ~。龍脈」

【なんだ】

「これから魔力を大量に使う。お前を搾り取るかもしれん」

【安心しろ。少なくとも俺を搾り取るときはこの大陸が消えるときだ】

「全く安心できないな。ついでに魔神さんも倒すかな」

【わかってる。魔力吸い取ればいいんだろ。余裕だ】

「頼りになるな。じゃぁいくぞ」

【あぁ】

「『この世に降り注ぐ全ての光を束ね あの世で蠢く闇を纏い この地を侵す神敵を打ち砕く 出でよ神撃』」

見渡す限りの全てが歪み、俺の手に光が収束されてゆく

「まだか。じゃぁ龍脈、魔力の吸い上げよろしく。『詠唱模倣スペルコピー』『詠唱模倣』『詠唱模倣』。く、さすがに持って行かれるな」

【おい、その威力だとお前の魔力が先に絞り尽くされて死ぬぞ】

「いいさ結果的に倒せればさ。さぁ『穿て』」

俺から打ち出された光の槍が寸分違わず四凶の胸に当たり消し飛ばす

「よし・・・・・・」

【馬鹿者が・・・・・・。来世であえるといいな】

「はは・・・そ、だね」

【またな】

「あ、ぁ・・・また」

 俺、享年29歳。あぁ~まだいきたかったなぁ~

そんな事を思いながら俺は逝った。

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