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護り人  作者: 幸野瑠稀
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第1章『出会い』

これは昔の日本の話、さかのぼること鎌倉時代(かまくらじだい)で天皇を守る影の存在で7人の侍から始まり、その末路達(まつろたち)が戦国時代、そして江戸、明治と影で日本を守った女侍の話である!

 時は戦国時代、足利真家氏(あしかがまかうじ)が将軍になったが、天皇が命令したはずなのに、この裏で動いていた。26人の侍、通称「天護(てんご)」が分裂してしまい、その時逃げた天護は13人で、数年後「将護(しょうご)」と名乗っているのだ。

 さて、この数年で何が起きたのか…

 ある川辺で子供たちが群がっていた。それを寝転がりながら見ていた女侍、(べに)は反撃しない子供に対し、苛立っていた。


「何なの?あの子は、全然反撃しないじゃない?このままだと死んじゃうじゃん!」


その時紅は、あの日ことを思い出していた。

それは、同じ場所で実験体(じっけんたい)にされていた子供たちの姿…と我に戻ると、体が勝手に動いていた。


「もうそれくらいにしないか?彼はもう動けないみたいだし、君たちも気は晴れただろう」

「うるさい!!」

「おばさん?この子がどんな子か知らないから言えるんだ!」

「この子の親は、足利様(あしかがさま)から将軍を奪った悪人なんだ」


その時代はまさに足利真家氏(あしいかかまかうじ)法月家(ほうつきけ)に将軍を奪われて、数日が経ってる頃だった。

それを聞いても紅が引かないのを見て、子供たちは、


「そんな子助けたら、おばさんも悪人だからね」


と言いながら去っていった。

そして、紅は、倒れている子に手を伸ばした。


「触んな!自分で起きれる!」

「ボロボロじゃないか」

「大丈夫だと言ってるだろう!ほっといてよ」


起き上がった子を見て、紅は即座に気づき、


 「お前あの時の?」

 「ってあれ?赤髪のお姐さんじゃん!どうしてここに?」

 「お前が心配でこっそりついてきたんだ」

 「そんなことして怒られない?前の人たちに怒られないの?」

 「追われてようが、元からあいつらに反撃しようと思ってね!」

 「それより毎回あんな感じにやられているのかい?」

 「まぁね。でも弱い僕がいけないんだ。だからやられてしまうんだ」

 「そうなのか・・・じゃあ反撃すればいいじゃないか」

 「あの子たちは悪くないよ。大人が悪いんだ」

 「なんでそう思うんだい?」

 「状況も知らないで、噂を信じて、それでその悪口を子供たちが聞いて僕にしてきたことでしょ?」

 「君は大人な考え方をするね。まぁ合ってはいるが」

 「そうだよ!僕だってずっと子供じゃないんだ!だけど赤紙のお姐さんは何しに来たの?」

 「君の父に話があって来たのさ、合わせてくれるかい?」

 「もちろんいいよ!こっちだよ!」


そして人気来ないところを通り、月代城(つきしろじょう)に着いた。

玄関に入ると、すぐに紅の右腕の(あお)と左腕の(らい)が居た。


「なんだ、もういたのか?」

「あなたが遅いのです。隊長!!」

「それやめてくれないか?」

「実際そうなので、やめる気ないですよ」

「あ~あんたってそういう子だったわ、言っても無駄か」

「そんなことより紅さん、みんな揃っていますよ。行きましょう。」

「蕾、今そんなことって言った?そうやって甘やかすから隊長はだらしなくなるんだよ」

「また、始まった。この話長くなるんだよなぁ」

「行こう行こう、蒼はほっといて」

「隊長は、少し意識してほしいものです。怒る私の気持ちもって・・・ちょっとまだ話してるんだけど」


そして紅と蕾と蒼は奥に進んでいった。

廊下には、紅の仲間たちが、並んでいた。

手前から、左に、(ふう)やみ、䕃《いん》、れん右に、(りん)(つき)|、陽(よう)(てふ)、、(はく)|と並んでいて、手前の方から紅たちに話しかけていった。


「おつかれさまです!」

「そういうのいらないんだけどなぁ」

「まあまあ、紅さん、そんなこと言わないでくださいよ」

「まだ親睦会(しんぼくかい)もしてないんだし」

「みんな固くなるんだよ」

「そうそう!今日初めて集まったんだし、ね、(つき)!」

「そうだね、(やみ)!でもまぁ、もとからペアも居るけどね」

「そうだよ・・・むにゃ」

「えっ!寝ながら話してる!こわ!」

「この子、(みん)だから仕方ないよ。(いん)!」

「眠はほとんど寝てるよ、でも話は聞いてるみたい、どういう仕組みかは知らないけど。」

「これが終わったら親睦会しよっか!ね、蒼」

「これは私が店探せってことかな?」

「それ以外にないんだけど」

「あ~あ始まった紅の蒼をこき使うシステム」


 話しながら奥の間に進んでいく紅たち十三人は、ひとりひとりのオーラが強すぎて

ここの城の使いたちは、端に避けるしかなかった。そんな中、ここの城の当主の息子の三次郎(さんじろう)だけは、


「本当に、赤髪の姐さんたちは、面白いね!ここだよ!あっいた!父さん」


三次郎が近づいた人こそ今回の依頼人の法月家当主、法月長道(ほうつきながみち)である。

部屋にる前に、


「これは、これは、法月様、お変わりなく何よりです。今回の将軍就任おめでとうございます」

「おー紅殿の元天護に褒められますとは、恐縮でありますな。まぁ上がり下さい」

「それでは、お言葉に甘えて」


紅が前に座り、二列目に、窓側から蒼、蕾、(ふう)(りん)、闇、月と並び、三列目に䕃、(よう)(てふ)(れん)(はく)、眠と並んで座った。

「今日は、長道様に提案があり、はせ参じた次第でございます。お時間よろしいでしょうか?」

「おお紅殿、そんな硬くならんでもいいですぞ、あなた殿には、我が息子を助けてもらった御恩(ごおん)もありますし、」

「いいえ、それとこれとでは、話が違いますし、これはわたくしのけじめみたいなものなのでお気になさらず、」

「そうであったか、話を続けよ」

「ありがとうございます。では本題に入らせてもらいます。今回、我々が、この法月城にはせ参じたのには、訳がありまして、それは、ここにおられます、わたくしも入れて、十三名の元天護をあなた様を守る侍、にして欲しいと思い、その許可を頂きたく存じます。」

「そうであったか、でもなんでわしなんだい?」

「あなた様は、前の将軍足利真家氏を破り、将軍になられた身でありながら、まだ、他の民には、認められてないと聞くので、いつお命がなくなっても、おかしくない状況、なのでわたくしたちを、バックにつかせれば、安心ではないかと思いまして」

「そうか、それは、心強い、それでは頼み申す」

「ありがとうございます。それでは今日から、わたくしたち十三名、あなたさまにつかえまつりますようどうぞよろしくお願いいたします。」


とお辞儀を十三人全員がした。


「それで、あなたたちを何と呼べばよろしか、元天護は、ややこしいしな」

「そうですね、名を、将護(しょうご)としましょうか」

「それは良い案だな。それでは、今日から将護で頼もう」

「了解いたしました。これからの事は、折り入ってまた後日ということで、今日はこれで失礼します。」

「おーお、そうか、これからは頼むぞ。将護の皆様」

「かしこまりました。宜しくお願い致します」


 将護の一同でおじきをした。


 「それでは私たちはこれで失礼いたします。今日は時間を作っていただき、ありがとうございます。これから我ら将護何卒よろしくお願い申し上げます」


 月代城の玄関で三次郎が

 

 「また来てくれるの?紅姉さん!」

 「もちろん!次来るまでには三次郎!君は強くならないとね」

 「じゃあ次来た時、僕に稽古をつけてよ」

 「弟子になるのかい?うちのけいこは厳しいよ?それでもやるかい?

 「やる!だって僕次期当主だもん!強くなりたいし、この村も守れるくらい僕が強くならないとだめだもん!」

 「わかった。じゃあ次に会う時までに、宿題を出そう。それに答えれたら、弟子を認めよう!」

 「えー難しいのは無理だよー」

 「そんな難しくないよ。」

 【将軍に必要な心構えとは!】

 「これの答えを次に会ったときに答えを聞かせてくれ!その答え次第で弟子入りを認めてあげるよ」

 「うーん心構えかー・・・考えてみるよ!待ってるから必ず来てね紅おねえちゃん!!」

 「おう!いい答え待ってるよ!」


 

 月代城を後にした将護一行は親睦会の会場に足を運んだ





天護から抜けた13人は、将護となり、法月家をつくことになった。その一方で、残った天護の方は、紅たちがいないことを知り、苛立ってたのである。

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