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第4話「ブスのマーティン」



「とある無礼な男が、『メルリア様の性別はどっちなんですか?』と尋ねた。メルリア様はその男を女体化させて、『今の君の性別と同じだよ』と満面の笑みで答えた」


───ロベルト・バッテン(メルリア神の側近)






 西洋風の石造りが並ぶ街――サージカハン。異世界らしい活気に満ちたこの街の通りを、メルリアとラビは並んで歩いていた。日差しはやわらかく、店の軒先には果物や薬草、旅人向けのアクセサリーなどがずらりと並んでいる。


「ところでさ、ラビ。前にバッテン君から貰ったこの紅玉、すごい綺麗だよね。高価なのかな?」


 そう言いながら、メルリアはポケットから小さな紅玉を取り出して、陽の光にかざす。ツインテールのアホ毛が揺れて、その瞳はきらきらと輝いていた。


 隣を歩くラビ。二足歩行のウサギの半獣人は、ぴょこぴょこと歩みを合わせながら得意げに語った。


「それは魔力の込められたアイテムですね。それを手に握って、紅玉を呼びながら『ハイ』か『イイエ』で答えられるような質問をすると、それが嘘なのか本当なのかを教えてくれます」


「へえ!じゃあ、試してみようかな」


 メルリアは紅玉をギュッと握りしめると、周囲の人目も気にせず叫んだ。


「紅玉よ、僕はマゾです!」


 すると紅玉がピカピカと点滅しはじめ、機械のような声で連呼する。


「ホント!ホント!ホント!」


「すごいね!これ、すごい高価なものなんじゃない?」


 メルリアは興奮した様子でラビに顔を向ける。ラビは少し苦笑しながらも、頷いた。


「確かに高いです。オマケに、何故かこのツルギノ王国では流通してないんですよね。でも、これを何故バッテンさんが持っていたのか……。多分、ブライガルが『嘘つきな奴』だと勘付いていたから、これで確かめようとしたのでしょう。でも、今はもう、メルリア様がブライガルを倒してしまったので、要らなくなったって所ですかね?」


「なるほど~。魔力の込められたアイテムって他にもあるの?」


「ありますよ。例えば『蒼玉』ってのがあるんですが、感情の一部を、一時的に体外に出したり出来るらしいです。どのアイテムも、感情に反応するんです」


「なるほど〜。……って、うわっ!?」


 ふいに、路地裏から現れた大男がメルリアの肩を掴んだ。


 男の身長は二メートル近く、黒いフード付きのローブを深く被り、顔は見えないが、その体格の良さはローブ越しでも明らかだった。迷いのない手つきで、メルリアを強引に路地裏へと引きずり込む。


「メルリア様!?」


 ラビが叫びながら、ぴょんと跳ねてその後を追う。


 薄暗く人気のない路地裏。レンガの壁に背を押し付けられ、メルリアは逃げ場を失っていた。目の前には大男――いや、得体の知れない存在が無言で立ちはだかっている。


「な、何……?」


 メルリアは戸惑いのまま、見上げた。

 路地裏の暗がりで、メルリアは大男に壁際まで追い詰められていた。

 その男は低く、くぐもった声で語りかけてくる。


「ねぇ、アナタ、メルリアちゃんでしょ? さっき、大きな通りでフレイム団長と会話していたのを、この路地裏で聞いていたわ。なんか、メルリアちゃんって、『なりたいものになれる』っていう神様なんでしょ?」


 しゃがれた声の質感とは裏腹に、その口調は妙に女っぽい。まるで舞台女優が演じるような濃い演技に、メルリアの背筋がピンと伸びた。


「ま、まさか……君のなりたいものって……」


 メルリアが恐る恐る尋ねると、大男はうっとりと目を細め、答えた。


「アタシね、本物の女になりたいの。叶えてくれる?」


 その言葉と共に、男はゆっくりとローブの前を開いた。


 そして姿を現す——。


 全身ピンク色の女物の服。フリル付きのスカートに、レースの縁取られたブラウス。そして、信じられないほどの筋肉。

 はち切れんばかりの胸筋。丸太のように太くて長い脚。堀の深い顔に塗られた真っ赤な口紅。そして、ピンク色に染められた角刈りの髪。

 その姿を見て、ラビが思わず絶叫した。


「ワァーーッ!! なにこれ!? フレイムさんに続いて、まさかもう一人、女になりたがってる人が居たなんて!! メルリア様、見てくださいこの人!!ムッキムキですよ、ムッキムキ!!」


「よろしくね、ウサギちゃん。アタシは『エドワード・ムキムキマン』よ。ねェン、メルリアちゃん。アナタは神様なんでしょ? 女になる力とかは無いのかしらン?」


 その名乗りに、メルリアの目に涙が滲んだ。


「……ムキムキマンさん!! 君の夢を叶えるよ!! 僕のスキルは、女体化なんだ!! 僕も元男だから、女になりたい気持ちはすっごく分かるよ! さぁ! 今すぐ女になろう!」


「ええっ!? 嬉しいわメルリアちゃん! 勇気を出して、言ってみて良かったわァン!!」


 そう叫んだムキムキマンは、ガッツポーズを決めると、メルリアと勢いよくハイタッチした。二人は声をあげて笑い合う。


「女体化のお礼に、チェリーパイをご馳走するわ! アタシ、お料理と裁縫が得意なのよン!」


 その言葉に、ラビが思わずツッコミを入れる。


「えっ、その筋量で得意なことがそれなの!?」


 すると、メルリアが真剣な目でラビに言った。


「ラビ、僕はムキちゃんを尊敬するよ」


「え、待ってメルリア様。ムキムキマンさんのこと、ムキちゃんって呼ぶんですか?」


「嬉しいわ! アタシのことはムキちゃんって呼んでねン!」


 こうして、奇妙な三人組——ムキムキマン改め「ムキちゃん」、メルリア、ラビは、和やかに笑いながら、路地裏の奥へと進んでいった。


 暗く、狭い路地裏。メルリア、ラビ、そしてムキムキマンは、肩を寄せ合うようにしてその中を進んでいた。


 その先頭で歩くムキムキマンの背中を、ラビはじっと見つめながらぽつりと問いかけた。


「ねぇ、ムキムキマンさん。あなたは女になりたかったんですよね?それなのに……なんで、そんなにマッチョなんですか?」


 ムキムキマンは少しだけ振り返り、薄暗い道の中でも分かるほど鮮やかな口紅の唇を緩めた。


「それはね……叶わないと思ってたからよ」


 低い声でありながら、しっとりとした語り口だった。


「アタシ、小さい頃から、女になることを夢見てたの。でも、どんなに口紅を塗っても、ドレスを着ても……『本物の女』にはなれないって分かってたの。周りには笑われたし、奇異の目で見られたわ。だから、その夢を吹っ切ろうと思ったの。男らしくなれば、諦められると思った。だから、筋肉を鍛え続けたのよ……ひたすらに、ね」


 ラビが絶句する中、メルリアが静かに口を開いた。


「……ラビ、これだけの筋肉は、1日や2日で手に入るものじゃない。長い時間の努力、才能、そして――強い想いが無ければ得られない。ムキちゃんの『女になりたい』という夢は、それだけ強かったんだ。そして、化粧も、料理も、裁縫も……全部、夢を諦めなかった証なんだよ」


 真剣な眼差しで前を見つめながら、メルリアはさらに続ける。


「僕も……女体化できない苦しみは分かるよ。でも僕は、最初から諦めてた。何もしなかった。だから、女体化のスキルをもらえたのは……ただの運なんだ。そんな僕にできることは――ムキちゃんのような人を、ひとりでも多く、夢に近づけることだと思う」


 その言葉を聞いたムキムキマンは、静かに立ち止まり、サイドチェストのポーズを決めた。


「ありがとう、メルリアちゃん。アナタは……アタシを怖がらず、笑い者にもせず……夢を見せてくれた。アナタは、素晴らしい神様だわン」


 服の上からでも明らかな大胸筋、盛り上がる上腕二頭筋、引き締まった三角筋、太くしなやかな大腿四頭筋――その全てが、言葉より雄弁に、彼の努力を物語っていた。


「すご……」とラビがぽつりと呟き、照れ隠しに笑みを浮かべる。


「でも、あなたの肉体美……あまりにも凄いから、思わず笑顔になっちゃいますね」


「いやぁン、照れちゃうわよォ!」


 和やかな空気が漂う中、三人は路地裏の奥へと辿り着く。そこには、古びた小屋がぽつんと建っていた。立て掛けただけのような扉を、ムキムキマンが軽く開けると、ぎし、と音を立てて中の空間が顔を覗かせた。


 中は小ぢんまりとした部屋だった。簡素なキッチン、小さなテーブル、最低限の家具が置かれているだけの生活空間。


 そのテーブルの前に、ひとりの女性が座っていた。


 赤髪を高い位置で結ったポニーテール。切れ長の瞳と透き通るような白い肌。だが、その美しさを台無しにするように、額から右頬へと走る大きな傷があった。


 ムキムキマンが彼女を指さす。


「紹介するわ。アタシの同居人――リリカ・マーティンよ」


 扉が開くと同時に、柔らかな陽の光が部屋に差し込んだ。その中に立っていたのは、笑顔を浮かべた少女だった。


「おかえり、ムキちゃん。その人達は誰?」


 マーティンが、ぱっと咲く花のように微笑んでムキムキマンたちを迎え入れる。


 ムキムキマンは感極まった様子で叫んだ。

「聞いてよぉマーティン!アタシ、遂に本物の女になれるのよぉン!この子はメルリアちゃん!神様で、女体化のスキルが使えるのぉン!」


 その言葉に、マーティンの顔がぱっと明るくなる。


「すごいねムキちゃん!遂に夢が叶うんだね!」


 まるで自分のことのように、心から嬉しそうに言うマーティンに、ムキムキマンは喜びを爆発させた。

 完璧な《モスト・マスキュラー》のポーズを決める。誇張された僧帽筋が隆起し、肉体に繊細な陰影を落とす。その姿は、まさに生ける彫刻だった。


 メルリアとラビも、しばし言葉を失い、その肉体美に見入っていた。


 ふと、ラビが我に返る。メルリアの肩を揺すりながら、向かいにいる女性を指さした。


「え?マーティン?マーティン……?あぁああぁ〜〜〜!!!メルリア様!マーティンですよ!この女の人!あのマーティンです!」


 メルリアが瞬きをする。


「え?マーティンって有名人なの?」


 ラビは興奮気味に説明する。


「知らないんですか!?今、このツルギノ王国の、国家反逆罪で指名手配されているマーティンですよ!顔に大きな傷があるから、通称『ブスのマーティン』って呼ばれているんです!」


「国家反逆罪!? 悪い人ってことなの!?」

「捕まったら死刑になるくらいの罪です!」


 二人が言い合っていると、ムキムキマンが新たなポージング、《アブドミナル・アンド・サイ》を決めた。隆起する腹筋、強調された大腿筋。完璧なバランスが生み出すその姿は、古代彫刻さながらの神聖さを帯びていた。


 その圧倒的な存在感に、メルリアとラビは再び口を閉ざす。


「落ち着いて二人共!!アタシの話を聞いて!!」


 場が静まり返る。ムキムキマンが何かを言おうとしたその時、マーティンが手を挙げて口を開いた。


「待って、ムキちゃん。私が話すよ」


 その言葉に、皆がマーティンへと視線を移す。


 マーティンは一度、大きく息を吸い、語り始めた。


「メルリア様……私は、その……気持ち悪いと思われるかもしれませんが、同性愛者です。以前、『レイネラ』という女の恋人がいました。私たちは、愛し合っていました」


 メルリアとラビは、リビングのテーブルに座り、真剣なまなざしで話を聞いていた。


 キッチンではムキムキマンが手際よくパイ生地を伸ばし、チェリーパイの準備を進めている。


 マーティンは続ける。


「けれどある日、この国の王、ツルギノ王が突然私に求婚してきたのです。私は、レイネラがいるからと断りました。ツルギノ王も一度は引き下がりました。当時は、あの王の『国民想いの聖人』というイメージを、私も信じていたから……」


 言葉を切り、マーティンは拳を握りしめた。


「でも、次の日、レイネラは殺されました」


「殺され……!? えっ!?」


 メルリアが思わず声を上げる。マーティンは震える声で続ける。


「ツルギノ王は言いました。『レイネラはもう居ないだろう』と。そして、また私に求婚してきたのです。あの男の『優しさ』は、外ヅラだけ。目的のためなら、人を殺すことすら厭わない……最低のクズでした。だけど、誰も私の言葉を信じてくれなかった」


 マーティンは、自らの顔に触れた。


「この容姿のせいで、私はツルギノ王に気に入られ、レイネラを殺された。……だから、自分の顔を……切り裂いたのです。すると、王は興味を失い、代わりに国家反逆の罪を私に着せた。……私は……無実です」


 その時、焼きあがったチェリーパイの香ばしい香りが室内を包む。ムキムキマンが丁寧に皿へ盛りつけ、二人の前へ差し出した。


「レイネラは、アタシの妹よ」


 ムキムキマンの低く強い声が響いた。


「首を吊って死んでいたわ。ツルギノ王は“自殺”だって言っていたけれど、あの子がそんなことする訳ない。……アタシは、マーティンを信じるわ」


 メルリアは黙ってマーティンを見つめていた。静かに、ゆっくりと、状況を理解していく。

 どうしてマーティンがこんな場所に匿われているのか。なぜ、ムキムキマンが彼女を庇うのか――その理由が、心に染み込んでくる。


 マーティンは、そっと目を伏せて口を開いた。


「……メルリア様。私達は、今日の夜にはここを去ります」


 その声は、どこか吹っ切れたような静けさを帯びていた。


「今のこの顔……私は気に入っているんです。どれだけ綺麗な顔でも、幸せになれないなら、そんな姿は枷でしかない。レイネラの命を奪ってしまった顔を捨てて、『ブスのマーティン』として生きる方が、私には似合っていますから」


 その言葉を聞きながら、メルリアは無言でチェリーパイにかぶりついた。がつがつと、豪快に、迷いなく。


「……うまい!!」


 突然、テーブルをバンと叩き、メルリアは立ち上がった。


「ムキちゃん!これ、最っ高に美味いよ!!今までに食べたパイの中で一番美味い!!こんなに美味しいものを食べさせてもらったなら、恩返ししないと気が済まない!!」


 勢いよくそう言い放つと、メルリアは拳を握りしめて宣言した。


「ムキちゃんを女体化させて、マーティンの傷も治す!!」


 マーティンの目が大きく見開かれた。


「い、いや、話を聞いてましたか?私はこの顔のままで……!」


「マーティン、僕のスキルは女体化だ。対象が男じゃなかったとしても、『好きな姿の女』に女体化させられる。だから、『傷がない状態のマーティン』にすることも出来る」


「話を聞いてください!私はこのままでいいんです!レイネラと暮らす夢はもう失ったんです!私の容姿のせいなんです!」


 涙交じりに叫ぶマーティンに、メルリアははっきりと言った。


「『マーティンが美しくなければ、ツルギノ王に言い寄られる事もなかった』って、そう言いたいの?違う。誰だって好きな姿で生きる権利がある。ムキちゃんは女として生きるべきだし、僕は女のまま生きていく。そして、マーティンは生きたいように、好きな姿で生きるべきだ。……追われて逃げて、『ブスのマーティン』と後ろ指さされる人生なんか、全然君に似合ってない!!」


 その言葉に、マーティンは息を呑んだまま言葉を失った。


 その時、ラビが不安そうに尋ねた。


「でも、どーするんです?マーティンさんが綺麗になっても……」


「ラビ、行くよ」


 メルリアは振り返らずに言う。


「今日中にツルギノ王の悪事を暴く。マーティンが好きな容姿で生きられるように、その夢を奪った奴を許すことは出来ない」


 すると、ムキムキマンが不安げに口を開いた。


「……そんな事出来るのかしらン?ツルギノ王はスキル使いなのよン?」


 メルリアは、にやりと笑って答えた。


「大丈夫。僕は『なりたいものになれる神様』だからね!夢を叶える為の妥協は許さない!」


 そう言って、勢いよく扉を開け放つ。


 そして、去り際に振り返り、明るく言い放った。


「絶対に生きて戻るから!ムキちゃんは、どんな姿に女体化したいか、ちゃんと考えておいてね!」


 その背中に、ムキムキマンとマーティンの視線が重なる。

 メルリアの瞳には、揺るぎない決意が宿っていた。



◇◇



 ツルギノ王の城。

 その中心部、重厚な扉をくぐった先の王の間には、剣の紋章がいくつも掲げられ、威厳を示すように巨大な聖剣が玉座の背後に飾られていた。


 玉座に腰掛けるのはツルギノ王。茶色い髪を後ろに流した、整った顔立ちの男だ。堂々と肩肘をつき、誰もがひれ伏すべき王の風格を漂わせている。

その肩には、小さな青い鳥がとまっていた。


「おい、モニターバード。マーティンの奴はまだ見つからんのか?」


 声をかけられた鳥――モニターバードが羽ばたき、部屋をぐるぐると飛び回る。羽根は四枚、鮮やかな青の翼をひらめかせながら叫ぶ。


「王様!報告するトリー!!フレイム騎士団も総動員してるけど、全ッ然見つからないんだトリー!!」


 ツルギノ王は、ため息をつき、指でこめかみを押さえた。


「いいか?奴は我輩の命を狙っているのだ。恐ろしい国家反逆を企てている女なのだよ。だから、絶対に捕らえなくてはならんのだ」


「もちろんですトリー!!心優しいツルギノ王の命を狙うなんて、許せないトリー!!」


「……なぁ、前から気になってたんだが。お前、その語尾の『トリー』って、どうにかならんのか?」


「モニターバードはそういう生き物なんだトリー!!理解してほしいトリー!!」


 そんなやり取りのさなか、不意に重い扉が開いた。現れたのは、赤い甲冑を着た男。城の門番である彼は、後ろに二人を従えていた。


「おい、門番。誰だその女は」


 玉座の上から見下ろすツルギノ王の問いに、門番は胸を張って答える。


「ツルギノ王!ご報告があります!なんか、城の近くをうろついていた怪しいアホ毛の女と、霊獣族のウサギが居たので、連れてきました!」


 ツルギノ王は疲れた表情で眉をしかめる。


「いや、連れてくんなよ。追い返せよ。っていうか、連れてくるにしても、縛るとか、ボコるとかしとけよ」


 門番は真顔で言い返した。


「そんな事出来ません!相手は女の子とウサギですよ!?」


 そのやり取りを聞いていたメルリアは、残念そうに口を尖らせた。


「え?僕ならいくらでも殴ってくれていいのになぁ〜」


 ぶつぶつと文句を漏らす彼女だったが、すぐに真剣な顔になり、玉座の男をまっすぐ指差す。


「ツルギノ王!!レイネラを殺したのはお前だな!!」


 その場に緊張が走る。門番は慌ててメルリアを取り押さえた。


「なに言ってんだ!ツルギノ王は国民に対して心優しく、立派な御方なんだ!そんな事言っちゃいけない!!」


「離せ!僕はメルリアだ!マーティンの無実を証明しに来たんだ!マーティンは国家反逆なんて企ててない!ツルギノ王は嘘つきだ!!」


 ツルギノ王の顔に、汗がにじむ。


「な、なに言ってんだお前!我輩はこの国の王であるぞ!門番!無礼者を追い出せ!!」


「いや、女の子を乱暴に追い出したりは出来ません!」


 門番はきっぱりと断った。


「お前クビにすんぞ!!」


 怒鳴りながら立ち上がる王。

 だが、メルリアはその隙に門番を振り切り、ポケットから赤く光る紅玉を取り出した。


「これ……なんでこの国で流通してないのか、ようやくわかったよ。嘘つきにとっては都合悪いもんなぁ!!」


 彼女の声は、王宮の壁を震わせるほど、まっすぐで力強かった。


 ツルギノ王の玉座の間に、緊迫した空気が流れていた。

 肩に乗っていたモニターバードが羽を広げ、部屋を忙しなく飛び回りながら叫ぶ。


「その紅玉!確か、嘘か本当かを教えてくれるレアなアイテムだトリー!!でも、ツルギノ王は清廉潔白な王!後ろめたい事なんか、ひとつもないトリー!!」


 それに続いて、門番が力強くうなずく。


「そうだそうだ!ツルギノ王は、俺みたいな奴でも門番にしてくれる超性格の良い王様なんだ!人殺しなんかするもんか!ましてや、無実の人を反逆者扱いするわけない!」


 だが、ラビが淡々と口を開いた。


「いや、あなたさっきクビにされそうになってましたけども」


 場の空気が微妙に凍る中、ツルギノ王は頭を抱えた。


「やめっ、やめろ!そんなの使うな!!」


 王の必死の静止を無視して、メルリアは紅玉をぎゅっと握りしめた。


「紅玉よ、ツルギノ王はマーティンにフラレた!!」


 紅玉がピカピカと光り、機械音のような無機質な声が響く。


「ホント!ホント!ホント!」


「紅玉よ、ツルギノ王はレイネラを殺した!」


「ホント!ホント!ホント!」


「紅玉よ、マーティンがそれでもツルギノ王を好きにならなかったから、ツルギノ王は、マーティンに無実の罪を着せた!」


「ホント!ホント!ホント!」


「紅玉よ!『ツルギノ王が心優しい』というのは外ヅラだけで、本当は最低のクズだ!」


「ホント!ホント!ホント!」


 紅玉の機械音が、まるで審判の鐘のように響くたびに、玉座の間の空気が変わっていった。


 門番の顔が怒りに染まり、怒鳴り声が響いた。


「テメェーーッ!!俺達国民を騙してたのかっ!!くたばれっ!テメェの人生メチャクチャにしてやるっ!!ふざけんなクズ野郎ーーっ!!」


 その時、モニターバードがメルリアのそばに飛んできて、高らかに叫んだ。


「メルリアさん!我々国民を騙していたあの王は、絶対に許せないトリー!!私のスキル《遠隔視ズームディスコ》を使えば、空中にモニターを出現させて、遠くの人とも会話したり、映像を届けたりすることが出来るトリー!!今から全国民に、この真実をリアルタイムで流して、このクズの罪を暴いてやるトリー!!」


 その言葉に、メルリアはハッとしてツルギノ王を見る。

 ──王は、すでに玉座の背後に飾られていた聖剣を手にしていた。

 いつの間にか握られていた剣が、冷たい光を放ち、ツルギノ王の口元に薄ら笑いが浮かぶ。


「あー、まだ隠せるな。我輩の悪事を知っているのは、トリと、ウサギと、門番一人と、アホ毛女一人。こいつら全員、この場で殺しちまえば、まだ全然隠せるなぁ!!」


 そう呟くと同時に、ツルギノ王は聖剣を振り上げた。

 その瞬間、王の正面にスキルカードが浮かび上がり、古の紋様が刻まれていく。


「スキル《隠蔽縄ハイディング・ハンギング》!!」


 叫びと共に、王は剣を振り下ろす。

 スキルカードが真っ二つに切り裂かれ、そこから、うねるように4本の縄が飛び出した──!


 四本の縄は生き物のように空中を蠢き、蛇のようにうねりながらメルリアたちに襲いかかってきた。


「うわっ!?」


 門番が両足を絡め取られ、地面に派手に倒れこむ。藻掻くも縄は締まり、足を引きずることも叶わない。モニターバードも足に絡んだ縄の重みに引きずられ、空中を飛べなくなって地面で羽ばたいているだけだ。


「ぐっ……なんだコレ……!」


 ラビも足を取られて転び、そのまま起き上がれずに地を這うようにもがいていた。


「くっ……!」


 メルリアもまた、両足を縛り上げられたまま身動きが取れない。歩こうとすれば、きっと転ぶだろう。


 そんな光景を見下ろしながら、ツルギノ王は玉座の上で嘲るように嗤った。


「そうだ、お前たち。そうやって、頭を垂れ、我輩に平伏せよ。我輩はツルギノ王!!この国の最高権力者!!偉さこそが、我輩の精神の糧!!偉ければ偉いほど、我輩の放つこの縄は強靭となる!!」


 その言葉に、モニターバードが怒りを込めて叫ぶ。


「クッソーーーッ!!メルリアさん!私のスキルは、空を飛びながらじゃないと使えないトリー!!このままじゃ、ツルギノ王に口封じされて殺されちゃうトリー!!」


 メルリアは無言で縄を引き裂こうとするが、幾重にも絡まり、まるで鋼鉄のような縄はびくともしない。


「――応用技能。スキルツール1st。《被虐組手マゾ・コマンド》!!」


 呟くと同時に、メルリアの目がギラリと光る。女体化している自分の姿に恍惚を感じ、脳内リミッターを強制解除。限界を超えた力で縄を引き千切ろうとする。


 だが、それでも縄は切れない。


「ほう、お前だけ転ばなかったな……戦い慣れている。スキル使いだろう?だったら諦めな!!」


 ツルギノ王がニヤついたまま言い放つ。


「スキル使い同士で、我輩が負けるなどありえんのだ!!」


 ツルギノ王のスキル《隠蔽縄ハイディング・ハンギング》は、本来、一度に四本の縄を放ち、それぞれの機能を持っていた。


 一つ目の縄は足に絡み、行動を封じる。  二つ目の縄は腕に絡み、攻撃を封じる。  三つ目の縄は顔に絡み、発言と視界を奪う。  四つ目の縄は首に絡み、命を絶つ。


 レイネラを殺したときと同じ手法だった。


 だが今は、四人を相手にしている。一人でも逃げられれば、秘密が暴かれてしまう。だから、四本の縄はそれぞれの足に巻きついた――つまり全員が「一つ目の縄」を喰らっている状態。


 それで十分だと、王は考えていた。這い回るだけの無力な者など、大剣一振りで事足りる。


そして、このスキルによって放たれた縄には、ある特性がある。


絡みついた相手の魔力を吸い取るのだ。相手がスキル使いであれば、それは魔力の塊。魔力を使おうとするほど、そしてスキルを使えば使うほど、縄は強靭になり、破壊不可能になる。


縄はどんどん締まっていく。やがては肉が裂け、骨が軋むほどに。


 王はゆっくりと大剣を引き抜き、なおも余裕の笑みを浮かべた。


「我輩は偉い!!偉いから強い!!そして強くて偉い者は、何をしても許されるのだァ!!」


 歪んだ権威の化身。ツルギノ王は今まさに、その本性を剥き出しにしていた。

 ツルギノ王の笑い声が、石の壁に反響していた。


「ハーッハッハッハ!!」


 歯を剥き出しにして高笑いするその姿は、傲慢な王の象徴だった。メルリアは、縄に絡め取られたまま、地に膝をつき、身動き一つ取れずにいた。腕も脚も拘束され、ただ藻掻くことしかできない。ツルギノ王に近づく術も、縄を外す手立てもなかった。

 だが、そんな絶望の静寂を破るように――。


「……ッ、バキッ! グシャッ!」


 耳障りな破壊音が響いた。悍ましいその音に、ツルギノ王の笑いが止まる。視線を向けた先――そこには、信じ難い光景があった。


 メルリアが、自らの足を破壊していた。


「なっ……何をしてやがる……!」


被虐組手マゾ・コマンド》――自らに苦痛を課すことで、身体能力のリミッターを解除する、スキルの応用。その力によって強化された腕で、自分の脚を無理やりにへし折り、縄から無理矢理抜け出したのだ。


「何やってんだお前……!! 正気じゃねぇだろ……!!」


 ツルギノ王の顔から血の気が引いた。だが、メルリアは薄く笑いながら、ズタズタになった足に手をかざす。


「ああ、正気だよ。この程度、気持ちいいだけさ。僕のスキルは『女体化』だ。僕が思ってる『かわいい女の子』になれるスキルなんだ。足がズタズタになっても、治るに決まってる。……だって、『かわいい女の子』を想像するときに、足がズタズタな子なんて思い浮かべないからね」


 肉が音を立てて再生していく。縄が再びメルリアに絡みつこうと飛びかかるが――。

 メルリアはすでに消えていた。《被虐組手》によって脳の限界を突破し、常人では到底捉えられない速度でツルギノ王へと疾走する。


「来るんじゃない!! この化け物め!!」


 ツルギノ王が大剣を振り下ろす。その剣閃の下、メルリアはなおも言葉を紡いだ。


「『かわいい女の子』を思い浮かべる時、服は着てるよね? どんな服で、どんな格好かな?……つまり、このスキルで、服は無限に作れるってこと」


 その言葉と共に、メルリアは自分の胸に手を当て、《女体化》を発動した。黒いローブが新たに生まれ、その一枚を素早く脱ぎ取る。そして、ツルギノ王との間に、まるでカーテンのように大きく広げた。


「う……うおおおおおお!!」


 ツルギノ王が叫び、剣を振り下ろす。ローブは真っ二つに裂けた。しかし――その向こうにメルリアの姿はない。


「……消えた!?」


 背後から声がした。


「――応用技能。スキルツール2nd。《性転回避(TSバニッシュメント)》!!」


 次の瞬間、ツルギノ王の後頭部に何かが触れる。ぴたりと吸い付いた手のひら――それはまるで、銃口のように静かで冷たい。


「相手の視界を塞いで、リミッターを外して、背後に回り込む。ブライガル親分は何度もやりすぎて、僕に動きを読まれちゃったけど、『背後に回り込む』っていう戦術自体はとても有効だ。ちゃんと学習して、使わせてもらったよ」


 メルリアは、戦うたびに成長する。ツルギノ王の目が恐怖に見開かれる。


「お前、偉かったら何しても許されると思ってるんだよな?じゃあ、神である僕が『女になれ』って言ったら――女になるんだよなぁ!!」


 叫びと同時に、スキルが発動する。かざした手のひらから光が溢れ――。


「スキル《女体化エクスチェンジ》!!」


 ツルギノ王の体が一瞬で変貌した。筋肉質だった体は華奢に、威圧感のある顔は幼くか弱い少女のように変わっていく。


 石の床に膝をつき、呼吸を乱すその姿は――もはや「王」ではなかった。

 ツルギノ王は、手にした剣の刃に映った自分の姿を見つめていた。

 そこに映るのは、かつて威厳を纏っていた王の面影ではなかった。

 か弱い少女の姿が、そこにはあった。


「……な、なんだこれ……」


声にならないうめきが漏れる。

自分が、自分でなくなっていた。

いや、違う。――「偉い」と信じ続けていた、自らの存在意義が崩壊していた。


ツルギノ王のスキルは、その精神力こそが源。

だが、己が己を認められぬ今、魔力は尽き果てたも同然だった。


すべての縄が、がくりと動きを止める。

拘束されていたラビと門番が、ゆっくりと身体を起こす。

そして、モニターバードが、羽ばたいた。


「スキル《遠隔視ズームディスコ》!!」


声と共に、一枚のスキルカードが浮かび上がる。

モニターバードがそれを嘴で裂くと、空中にふわりと四角いモニターが出現した。

その映像には、女体化したツルギノ王の姿が、しっかりと映っていた。


「はぁーい!!今、これと同じモニターが、この国のあらゆる家庭に出現してるトリー!!ここで喋る声も、みんなに届いてるトリー!!」


興奮したようにモニターバードが叫ぶ。


地上では、門番が地面に落ちていた紅玉を拾い上げていた。

そして、それを高く掲げ、力強く声を上げた。


「紅玉よ!この女の子は、スキルによって女体化したツルギノ王だ!」


紅玉が瞬き、声を返す。


「ホント!ホント!ホント!」


さらに門番が続ける。


「紅玉よ!ツルギノ王は、マーティンに無実の罪を着せた!!」


再び紅玉が応える。


「ホント!ホント!ホント!」


その言葉に、ツルギノ王――いや、今やその名すら似つかわしくない彼女は、顔を真っ青にして叫んだ。


「う、うわああああああ!!!」


そのまま、声にならぬ悲鳴を上げながら、一目散にその場を逃げ出した。


門番は、メルリアに紅玉を差し出して、深く頭を下げた。


「あなたは、この国の英雄です。ありがとうございます、メルリア様」


「い、いやぁ、そんな……。僕は、誰かの夢の助けになれたらってだけで……」


顔を赤らめながら、メルリアが照れる。

だが、モニターバードがすかさず言った。


「でも、王様が居なくなっちゃったけど、これからどうするトリー!!」


すると、ラビが手を取り、メルリアを玉座の上に引っ張り上げた。


「決まっています!この素晴らしい英雄を王にすれば、この先は安泰です!今日からここは、ツルギノ国ではなく、メルリア国となるのです!!」


「ちょ、ちょっと待って!? 僕、そういうのは……!」


戸惑うメルリアをよそに、モニターバードはモニターの向こうに向かって叫ぶ。


「素晴らしいトリー!!各家庭のみなさーん!!今日からこの国はメルリア国!メルリア国になったトリー!!」


「そ、そんな簡単に決めちゃっていいの!?」


「国の王になれるのは、スキル使いだけトリー!!スキル使いなんて、なかなか見つからないし、メルリア様さえ嫌じゃなかったら、このまま決定しちゃうトリー!!」


断れない空気。

メルリアは、片肘を玉座に突き、重いため息を吐いた。


「……なんていい加減な国だ……」



◇◇



 翌日。


 絢爛なドレスに身を包んだ女性が、玉座の間へと現れた。燃えるような赤髪をポニーテールにまとめ、堂々とした足取りで歩み寄ってくる。


「やぁ、マーティン!」


 玉座に座っていたメルリアが、嬉しそうに立ち上がる。呼びかけに応じたその女性――マーティンは、どこにも傷一つない端正な顔立ちで、にこりと笑った。


「はい、『ブスのマーティン』ですよっ」


 軽やかに放たれたその冗談に、メルリアは小さくため息をつきながら微笑む。


「まったく、こんな美しい女性のどこがブスだって言うんだよ」


 マーティンは肩をすくめ、茶目っ気たっぷりの笑顔で答える。


「そうですね。あなたは女体化したから男じゃないし、私はもうブスじゃない。なりたいものを妥協しない、我儘な王様ですね」


 その皮肉とも称賛とも取れる言葉に、メルリアは照れくさそうに視線を逸らす。


 傍らで見守っていたラビが、あきれたような笑みを浮かべて口を開いた。


「いやはや、こんな人が王様になっちゃいましたよ。このままじゃ、このメルリア国はバッドエンドですね」


 その言葉に、三人は思わず顔を見合わせて、声をあげて笑った。


 笑顔と、あたたかな空気に包まれた玉座の間。新たな国の未来が、少しずつ動き出していく。


 

――第4話、完。






女体化ガチ勢!

おまけのバッテン日記2


女体化を広めるために、これからどうしようかと仲間達で話しながら歩いていたら、国外の「魔界」とかいう場所に入り込んでしまった。まぁ、前にも魔界に迷い込んじゃった事あるし、些細な問題だ。

コルミィが必死で「引き返そう!来た道を戻るッス!」とか言っていたが、そんな事したら魔界で女体化の良さを広める事が出来ない。

私が「親分、お言葉ですが、女体化の良さを魔界に広める為にも、このまま進んだ方が良いと思います。それとも、女体化を良くないと思ってるんですか?引き返すってのは私の聞き違いですよね?」と聞くと、コルミィは涙を流しながら「あ、いや、そうッスね進もう進もう。お願いだからナイフしまって」とか言ってきた。流石は親分!でも、なんでナイフの話なんかするんだろう?このナイフは魔物を倒す為に出していたんだけどなぁ。

襲ってくる魔物を蹂躙しながら進んでいると、魔界の四天王の一人を名乗る、「大いなるS」が現れた。 

これは手強そうだなと思っていたのだが、私達の背後にそびえ立つ死屍累々の魔物の山を見て、小便を漏らしながら「許して下さい命だけは」と金銀財宝を差し出してきた。

でも、人からお金を奪うなんて良くないことだ。私は「財宝なんて要りません。女体化の良さを仲間達に広めてくれるなら助けてあげますよ」と囁いた。するとSは「えっ女体化?お前ら元男なの?キモっ」とか訳のわからない事を言ってきた。

言ってることが分からないので、全身の生皮を素手で毟り取って、両腕と両足を捥いで土に埋めた後、「すみません聞き違いですか?もう一度言ってください」と聞いてみた。すると背後からコルミィが「バッテン君、その人、もう喋れる状態じゃないッス」と泣きながら言ってきた。

魔物の討伐数は、コルミィが110体で、他の仲間たちが15体くらいずつ。やっぱりコルミィはナイフの扱いが上手いし、飛び抜けて強すぎる。流石は親分!

私も600体くらいは倒したけど、まぁ、私の所に来た魔物は偶然弱い奴ばっかりだったし、私もまだまだ修行が足りないよなぁ。親分や仲間達を守るためにも、もっと強くならなくては!


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