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一夫多妻制の許されたこの社会で俺は銀髪少女に唯一無二の愛を貫く  作者: 東音
第四章 白鳥へのざまぁ。そして、一夫多妻制の許された社会で俺は…。
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協賛イベントへの参加

「石藤くん。実は、RJ㈱から、我が社に協賛イベントへの参加を打診されていてね。君、営業部長と共にRJ本社での説明会と打ち合わせに参加して来てくれないか?」


「へっ!俺…ですかっ?」


 4月から配属された課長の業務にも、ようやく少し慣れて来たかという頃、

 突然、会議室へ呼ばれて、経営陣が雁首を連ねる中、社長にそんな話をされ、俺は目を丸くした。


「ああ。全国の北欧グッズや家具、料理を紹介する大規模なイベントで、宣伝効果も高い。

 これに参加できるかどうかで、我が社の今後が決まるかもしれないんだ…。

 ぜひ、君にも関わって欲しい。」


「いや、そんな社運を左右するような大きな仕事、俺が参加していいんでしょうか?普通、そういうのは営業部長の役割じゃ…。」


 ガシッ!!


「石藤くん…!!」

「ひっ…!」


 ガタイのいい、強面の営業部長の小坂潤二こさかじゅんじさんにかなりキツめに肩を掴まれ、俺は小さく悲鳴を上げた。


「RJの社長、財前寺龍人から直々に社長に連絡があって、出来たら君も参加してもらえないかと打診があったんだ。

 意向に背いて、イベントに参加出来ないなんて事になれば、誰の責任になるか分かるよね?ねっ?」

「は、はいっ…!」


 涙を浮かべて必死の形相で迫って来る強面の小坂部長に、俺はびびって頷くしかなかった。


「俺をクビにしたいのでなかったら、頼むから、一緒に参加してくれっ!なっ?」

「わ、分かりましたっ。」


 小坂部長の迫力と肩にギリギリと食い込む彼の手の力の強さに耐えかねて、俺は返事をしてしまった。


「よかった、よかった。」

「ああ。石藤くんが関わっててくれるなら、まず間違いなく我が社は確実に参加できる事になるだろう…!」


 経営陣はホッとした様子で、小坂部長は、相好を崩して俺の背中を叩いた。


「石藤くん、ありがとう!」

 バンッ!バンッ!

「は、はいっ…。(部長、軽く叩いてるつもりなんだろうが、結構痛い…。)」


「君の奥さん、財前寺桜さんも料理研究家として参加するらしいぞ。」


「えっ。そうなんですか?」


 驚く俺に、小坂部長は資料らしき書類を渡した。


「ああ。夫婦で参加できてよかったじゃないか。ホラ、コレ、今のところ参加を検討している企業、団体のリスト。」


「へえ〜。雪森…。ニレスイ…。食品関係の大企業も多いんですね。ヴィーナス

(西城亜梨花のファッションブランド)

 も…!料理研究家 今田素子(さくらの師事している先生)財前寺桜…!」


 知っている会社や名前が次々と出て来る中、さくらの名前を見つけ、俺が思わず頬を緩めた時…。


「…!!」


 すぐその下に、㈱SWANという会社名が目に入った。


 これは、確か白鳥の…!!


「協賛イベントの仕事、精一杯やらせて頂きます…!」


「「「「おおっ!その意気だ、石藤くん!」」」」


 会社の為だけでなく、他ならぬ最愛の妻の為、この仕事を引き受ける必要があると強く感じたのだった。


*あとがき*


 いつも読んで頂き、ブックマークや、リアクション、ご評価下さって本当にありがとうございますm(_ _)m


 今後ともどうかよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
義父は白鳥の会社が参加することも知っているのでしょうか?
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