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一夫多妻制の許されたこの社会で俺は銀髪少女に唯一無二の愛を貫く  作者: 東音
第三章 そして幸せな生活が始まる。一方NTR夫婦は…。
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おまけ話 さくらちゃんは変態

「ニャアン……。」


「ヨシヨシ。あんず、行ってくるな?」


「良二さん。行ってらっしゃい。ムチュ〜♡♡」

「さくら、行ってくるよ。ムチュ〜♡♡」


 あんずの頭を撫で、桜と濃厚なキスを交わして家を出る良二。


 桜はその後ろ姿を見えなくなるまで見送り、胸を押さえた。


「はうぅ…。胸キュン…♡♡男は背中で語るというけれど、良二さんの後ろ姿はカッコイイなぁ。

 さっ。寂しいけど、あんずちゃんも良二さんが帰って来るまで、お家で待ってようね?」

「ニャ…。」

 三毛猫のあんずを促しつつ家に戻る。


「さっ。今日は天気がいいからいっぱい洗濯物洗っちゃうぞ!と、その前に…。」


 さくらは、洗面所の籠に積まれた洗濯物の中から良二のワイシャツを取り出すと、自分の顔に思い切り押し当て…。


「くんくん…。ふふ…。良二さんの汗の匂い…♡♡幸せ〜!!」


 ワイシャツの匂いを嗅いで、ニンマリする桜。


「ニャアァ…?」


 何をやってるんだ?というように、桜の様子を怪訝な表情で見てくるあんず。


「ハッ。あんずちゃん、そんな円らな瞳で今の私を見ないでっ!///自分でもちょっと変態かなと思うけど、これは、一日元気でいられる為のおまじない的なものでねっ?」


「……。フウッ。」


 必死に説明する桜に、ため息をつき部屋の奥に行ってしまったあんず。


「ああ、あんずちゃんに呆れられてしまった…。」


 若干しょんぼりした桜だが…。


「もう少し嗅いでおこう!ふうっ…✧✧」


 再びシャツをくんかくんかしてリフレッシュした後、洗濯かごに残っている他の洗濯物=パンツに目を遣る。


「いやいや、いくら私でも、越えてはいけない境界線というものは心得てますよ。……。」


 首を振って下洗いしようとパンツを手に取り、まじまじとそれを見つめる。


「で、でも、チャレンジ精神は大事だよね?

 ひ、一嗅ぎくらいなら、いい…かなっ。


 3、2、1で行こうか。ハアハアッ!3…、2…」


 息荒く、パンツを顔の方へ持ってこようとした時…。


 ガチャガチャッ!


「ごめん、さくらっ!携帯家に忘れて…。」

「ふわあぁぁ〜っ!!?////」


 ズボッ!!

 ガターンッ…!!


「さ、さくらっ?!」


 忘れ物を取りに帰って来た良二が見たものは、

 驚きのあまり、自分のパンツを被り、倒れている新妻の姿だった…!


「だだ、大丈夫か?さくら…?」


 慌てて助け起こすも、さくらはパンツを被ったままわんわん泣いていた。


「うわ〜ん!違うんです、良二さん!!私そこまでの変態じゃないんですぅっ!!////」


「さ、さくら…。(じゃあ、一体どこまでの変態の自覚ならあるんだい…?)」


「ニャア…?フウッ。」


 そんなさくらに驚きつつ、心の中で突っ込んでしまう良二と、何事かと戻って来て、その惨状にため息をつくあんずの姿があったそうな…。


*あとがき*


 いつも読んで頂き、ブックマークや、リアクション、ご評価下さって本当にありがとうございますm(_ _)m


 今後ともどうかよろしくお願いします。

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