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一夫多妻制の許されたこの社会で俺は銀髪少女に唯一無二の愛を貫く  作者: 東音
第三章 そして幸せな生活が始まる。一方NTR夫婦は…。

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おまけ話 白鳥サイド デスパレートな妻妻

 

 白鳥慶一の第一の妻、香織のクラミジア陽性の結果が判明して、検査の結果、一夫多妻性家庭のの構成員全員のクラミジア陽性が確認されてから、数日後ー。


「全くけいちゃんにも困ったものだよね〜。パパ活やってる女の子に手を出して、こっちにまで病気移してくるなんて!」


 子供達を寝かしつけた昼過ぎ、第三の妻、白鳥舞香は怒った様子でそう言うと、第二の妻、白鳥綺羅莉も顔を顰め、大きく頷いた。

「ホンット!そこまで節操ないとはね〜。薬飲めばすぐ治る病気みたいだからまだ良かったけどさ、仕事以外の時間はけいちゃんの事しばらく家に軟禁しとかないとだよね?


 香織さんも、今回の事でショック受けて、不妊治療も中断する事にしたみたいじゃん。」


「まぁ、無理もないよ。子供作ろうとあんだけ必死になってたのに、旦那は他の女と遊んでて、不妊になりかねない病気移されちゃね?香織さん、性格キッツいけど、流石に同情するわ〜。」

「確かに〜。」


 舞香が苦笑いして言うと、綺羅莉も同意したが、寝ている子供達の方を見遣って、声を潜めた。


「でもさ、香織さんが不妊治療取り止めてくれたなら、うちらにとっては好都合じゃん?けいちゃんの方が、不妊だって分かったなら、大変な事になるもん。

 まいまい、この前、元カレに会って来たんでしょ?」


「あ、うん。それでね〜。元カレのお母さんがO型らしくて、彼がBOの血液型の因子を持ってるっていうのは確定しちゃった。瑠衣似が元カレの子の可能性は充分にあるわ。」


「ああ〜、そっか〜。」


 舞香の言葉に綺羅莉は肩を落とした。


「綺羅莉ちゃんはどうだった?私が元カレと会ってた時、桃姫ちゃんの父親で、万里生くんの父親でもあるかもしれない元カレさんに会って来たんじゃないの?」


 身を乗り出して聞いてくる舞香に、綺羅莉はげんなりした表情で答えた。


「ああ〜、そうなんだけどね。元カレに会って、もしかしたらウチの子、「あんたの子かも」って話をしたら、「俺は関係ない!認知できない!」の一点張りでさ。とんだヤラセ損だったわ。」


「えっ。もしかして、綺羅莉ちゃん、また元カレさんと…?!|||| また子供出来たらどうするの?」


 青褪める舞香に、綺羅莉はブンブンと手を振った。


「いや、今度はちゃんと避妊したから大丈夫!けど、病気移したかもって連絡したら、「二度と連絡してくんな!」ってすごい剣幕で電話切られちゃって。

 けいちゃんに捨てられても、元カレには面倒見てもらえそうにないわ〜。」


「そ、そうか〜。こっちの元カレも、一生独身で気ままに暮らしたいタイプだから、無理だろうな。しょっぱいね…。」


 綺羅莉と舞香は二人揃って大きなため息をついた。


「で、でもさ、不幸中の幸いにして、一夫多妻制の法律は、不倫のペナルティがすごくゆるいらしいじゃん?」


 綺羅莉は、奮起するように拳を突き上げると、舞香もコクコクと頷いた。


「ああ、旦那の方が他の妻を持っているのに、女性だけ貞潔を求められるのは不平等だからだよね?慰謝料はそんなに取られないし、あと、少子化対策の為の法律だから、養育費かなりもらえるらしいし!」


「そうそう!あとは、なるべく長くこの生活が出来るように、頑張ろ?まいまい!」


「うん。綺羅莉ちゃん、そうだね!しばらく、香織さんにうまく取り入って、不妊治療の再開や、離婚は思い留まってもらうように誘導していこう。」

「それ、ナイス!」


 二人の妻は、そう言って邪悪な笑みを浮かべ、団結するのだった…。



*あとがき*


 いつも読んで頂き、ブックマークや、リアクション、ご評価下さって本当にありがとうございますm(_ _)m


前々回でお知らせしましたように、2000pt感謝の気持ちを込めて活動報告におまけ話を投稿させて頂きました。よければ覗いてみて下さると嬉しいです。


 今後ともどうかよろしくお願いします。

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