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一夫多妻制の許されたこの社会で俺は銀髪少女に唯一無二の愛を貫く  作者: 東音
第三章 そして幸せな生活が始まる。一方NTR夫婦は…。

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そして更に幸せな日々

 そして今、俺達は更に幸せな日を更新しつつあった。


「良二さぁん♡背中に日焼け止め塗って下さぁい。水着の下にも手を入れていいですからねっ?」


「お、おうっ。///」


 誰もいないマリンブルーの海と白い砂浜、そして、日除けパラソルの下、無防備なビキニの水着姿を晒す銀髪に青い瞳の美少女という絶景に俺は息を飲み、日焼け止めの容器を握り締めた。


 そう。とある南の島に、俺とさくらは、新婚旅行に来ていたのだった。


 財前寺家が持っている別荘の一つがこの島にあり、付近の砂浜は私有地になるので、俺達は今誰もいない海を二人で独占するという贅沢を満喫していた。


「じゃ、じゃあ、失礼するよ?さくら。」

「は〜い♡」


 スリスリ…。


「(うっ…。さくらの肌、すべすべしてるなぁ…。///)」


 請われるまま、日焼け止めを手に取り、さくらの白く滑らかな背中に塗っていくと、さくらは甘い声を上げ始めた。


「あ…んっ♡くすぐったい、良二さん…っ。あっ…。そ、そこは…、んんっ…!」


「さくらぁっ。変な声出すなよぅっ。ただでさえ刺激強いんだからっ!///」


 俺が文句を言うと、さくらはハッとしたように口元を押さえた。


「良二さん、もう盛っちゃいましたか?///プライベートビーチで、他に誰も来ませんし、さぁ、どうぞ!どこからでも自由に襲って下さいっ!!」


「いや、どこからでも自由にって…。流石に外では…。//」


 両手を広げて、ぷりんっと豊満な胸を揺らして、俺の前に身を投げ出すようなポーズのさくらに俺は苦笑いを浮かべた。


 ただでさえ、別荘の部屋にいる時は食事と睡眠の時以外、さくらとずっとベッドの上で愛し合うという生活をしてしまっているのに、海に来てまでそんな事をしていては本当に獣のようになってしまう。


 ビキニ姿のさくらはめちゃくちゃ官能的だったが、欲望を解放するのは、別荘に戻ってからにするとして…。


「は、はい、さくら。日焼け止め塗れたよ?せっかく綺麗な海に来たんだから、泳ごう?」

「はいっ。良二さんっ♡」


 俺達は手を繋いで、穏やかに波打つ海に入ってザブザブと入って行き、波の流れに乗ったり水中の生き物を発見したりと暫く楽しい時間を過ごした。


 そして、外のシャワーで軽く体を洗った後、別荘に戻ると、スタッフさんから財前寺家から電話が入っていると聞いた。


「あれ?何だろう?」

「あ、ああ…。あんずがやんちゃしてるとかじゃなきゃいいけど…。」


「そんな事はないと思いますけど…。あんずちゃん、寂しくて体調崩したりしてないか心配てすね…」


 新婚旅行に流石にあんずは連れて行けず、財前寺家のメイドさんに預けているのだが、何かあったのかとさくらも俺も心配になった。


 すぐにさくらが音声をスピーカーにした状態で国際電話をかけてくれた。



「もしもし。あっ。作原さん(財前寺家のメイドさん)。さくらです。さっき電話を頂いたのですが、何かありましたか?あんずちゃんは大丈夫でしょうか?」


『ああ、さくらお嬢様!新婚旅行はいかがでございますか?あんずちゃんは、文字通り、借りてきた猫ちゃんのように大人しくされていますが、元気でいらっしゃいますよ?ブロッサムちゃんや、リュウちゃん(※財前寺家の飼い猫達)と、一緒に今、ご飯を食べていらっしゃるところです。

「ニャアァ…✧✧ハグハグ…!」』


「「ホッ…。よ、よかった…!」」


 メイドさんの説明と、あんずの満足そうな鳴き声とご飯を食べているような音をきいて、俺とさくらは胸を撫で下ろした。


『旦那様がさくらお嬢様に用事があると仰っしゃられていましたので、しばらくお待ち下さいね?』


「お父様が…?」


 チャラーララララ〜♪


「お義父さん、何の用事だろうね?」

「全く分からないですね。お土産の催促でしょうか?」


 保留音声が流れ、さくらと首を捻りあっていると、間もなくさくらの父、龍人さんが電話に出た。


『ああ。さくら?新婚旅行中にすまないね。良二くんと楽しい時間を過ごしているかい?』


「ええ。良二さんとこれ以上ないぐらい、イチャイチャラブラブして、この世の春を謳歌しまくっていますが、何かあったのですか?」

「さ、さくら…。///」


『それは何よりだ!いや、実はね?さくらの料理本だけど、やっぱり、3万部じゃ足りなかったみたいなんだ。重版するのに、一応本人の許可が必要みたいだから…。』


「「じゅ、重版っ?!」」


 俺とさくらは素っ頓狂な声を上げ、互いに驚いた顔を見合わせた。


 確か、さくらの料理本は、財前寺さんが、一般書店でも売る事を想定して5万部刷ると言っていたのを、そんなに売れないし赤字になるから印刷部数を減らしてくれとさくらがお願いしていたと思うのだが…。


「私みたいに無名の料理研究家の本が、なんでそんなに売れ…??」


 さくらが目を白黒させていると、龍人さんが笑いながら説明してくれた。


『ハハッ。さくらが西城亜梨香さんの新作の服のモデルになっただろう?その服&特集を組んだ雑誌が二日前に発売されて、謎の北欧系モデルと話題になったらしいんだ。

 同時期に発売した料理本も必然的に売れるようになったと言うわけさ。


 重版、取り敢えず30万部くらいいいよね?

 今、マスコミが騒いでいるけど、新婚旅行から帰る時は厳重な警備をつけるから、心配しないでいいから。じゃあ、邪魔して悪かったね?じゃあ、良二くんによろしく!』


「え、ええっ?あの…。お父様っ?」


 ガチャッ!

 ツー…。ツー…。


 龍人さんに、興奮した様子で言いたい事だけ言われ、電話を切られてしまったさくらは暫く呆然としていた。


「??!…???」


「さ、さくら…。」

「りょ、良二さん…。」


 俺とさくらは目を瞬かせながら、顔を見合わせた。


 どうやら、新婚旅行から日本に帰ったら、騒がしい事になりそうなのは間違いがなかった。



✽あとがき✽

 読んで下さりありがとうございます! 

 新婚旅行でのさくらちゃん、雑誌、料理本の表紙をイメージしたAIイラストをみてみんに投稿する予定ですので、よければご覧下さいね。


 次話から、白鳥サイドの話になります。

 今後ともどうかよろしくお願いしますm(__)m


追記:みてみんに投稿しました!


https://42432.mitemin.net/i961587/

https://42432.mitemin.net/i961596/

https://42432.mitemin.net/i961598/

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― 新着の感想 ―
ぁあ~これ売れっ子的な感じになるのか…そうなると必然的に誰かさんの目に止まりそうだなぁw しゃんと守れよ良二くん
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