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一夫多妻制の許されたこの社会で俺は銀髪少女に唯一無二の愛を貫く  作者: 東音
第三章 そして幸せな生活が始まる。一方NTR夫婦は…。

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スワン㈱社長の不穏な息抜き《青田雅彦視点》

「ちっ。結局この間の『販売促進フェス』で新しくとれた仕事は、結局、S産業株式会社とN有限会社のみか…。

 どれも、小さい規模のものばかりだな。

 青田、もっと売り込みを積極的にしにいかないとダメじゃないか。」


 スワン㈱社長、白鳥慶一は、パソコンの画面で仕事のスケジュールを確認すると、渋い顔で八つ当たり気味に隣の席の俺を詰って来た。


「はぁ。すみません…。」


 僕は反射的に謝るものの、内心では、社長のくせに仕事さぼって女の子ナンパするアンタに言われたくないよとため息をついていた。


 K展示場で行われた企業向けのイベントでは、目当てにしていた大手の雪森㈱の仕事がとれず、社長は不貞腐れて職場放棄をし、同時開催されていた同人誌即売会のイベントに女の子をナンパしに行ってしまった。


 しかも、帰ってきた社長は青褪めて「爺さんの幽霊が出た」とか訳の分からない事を呟き、覇気のないプレゼンしか出来なかった為、午後は仕事を一件も取れなかった。


 無理矢理直前に企業参加させてもらった割に、結果は思わしいものではなかったが、その原因を俺のせいにされても困る。


「社長♡書類のチェックお願いしまぁす!」


「ああ。真凛まりんちゃん。ありがとう。」


「はぁい♡」


 ぷりぷりっとした体付きのインターンの清楚系大学生、天地真凛あまちまりんに対しては、社長は鼻の下を伸ばし、僕に対するのとは全く違う態度を見せた。


「ヒソヒソ…。(真凛さん、今日夜は予定ある?食事でも行かないかい?)」

「ヒソヒソ…。(OKです♡社長!)」


 しかも、小声で二人で話してるの丸聞こえだし…。


 他の社員達もまた始まったか…と、げんなりした顔をしながら、聞こえない振りをしている。


「家で三人の奥さんの機嫌を取るのも大変でね…。精神が疲れて病気になったら色んなとこに支障が出ていけないだろ?たまの息抜きは、会社にも家庭にとってもいい事なんだよ!」


 と普段から社長はそう豪語している。


 だけど、ただでさえ、業績が芳しくないのに、社内のインターンの女の子に堂々と手を出しているのは会社にとっていい事なんですかね?


 そして、恐らく、食事代(恐らく宿泊費or休憩費も)会社の金から出すつもりですよね?社長?


 それに、誘えばすぐにオチる清楚系女子って、実際に清楚なわけじゃないって分かってますかね?


 僕はつい先日、天地さんにそっくりの女の子が、金持ってそうなスーツの中年男性と腕を組んでホテル街に消えて行ったのを目撃してしまった事を思い出した。

 もちろん、社長に言える訳もなく、二人の甘ったるい会話をやれやれという思いで聞いていた。


「(じゃ、7時にそこのイタリア料理店で…。)」

「(はぁ〜い♡慶一さん。)」


 後で社長の日々の行動と会計のごまかしの証拠を記録しておこう…。




✽あとがき✽


いつも読んで下さり、ブックマーク、リアクション、ご評価下さりありがとうございます。


今後ともどうかよろしくお願いしますm(_ _)m

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