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一夫多妻制の許されたこの社会で俺は銀髪少女に唯一無二の愛を貫く  作者: 東音
第三章 そして幸せな生活が始まる。一方NTR夫婦は…。
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クリスマスの誤算《後編》

※性的表現が少しあります。苦手な方はご注意下さい。また、15才以上の閲覧でお願いしますm(__)m




「さくらっ…!」

「良二さんっ…!」


 お互いのプレゼントは失くさぬように外してしまい込み、ソファの上でさくらと抱き合いながら、俺は頭の隅に考えていた。


 盛り上がって押し倒してしまったものの、このままここで先へ進んでいいものだろうか…。


 あっ。よく考えたら、あんずもいるんだよな…。

 寝室へ移動した方がいいか…?

 チラッとあんずの方に目を遣ると、


「ニャ…フ…。カックン…、カックン…。」


 おやつを食べ終わったあんずはその場で舟を漕いでいた。


 このまましばらく寝てしまいそうな感じだな…。


 例のアレは、リビングと寝室両方に置いてある。


 い、いい…か?


 俺はさくらのYシャツのボタンに手をかけた。


 ✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽

《財前寺桜視点❀》


「さくらっ…!」

「良二さんっ…!」


 ソファの上で良二さんと抱き合いながら、私は頭の隅に考えていた。


 良二さんを誘うように体を触らせて、押し倒されたものの、このままここで先へ進んでいいものだろうか…。


 料理の後片付け…。


 チラッとテーブルの上に目を遣ると、残り物にはラップがしてあり、すぐ悪くなりそうな料理は残っていなかった。


 お皿は、パーティー用の紙皿を使ってるから、洗う必要はないし…。


「ニャ…フ…。カックン、カックン…。」


 あ、あんずちゃん、いっぱい食べて眠くなっちゃったみたい。

 かわゆい…。


 例のものは、各種サイズを近くに置いたポーチに忍ばせてある。


 い、いい…かな?


 !!//


 良二さんが私のYシャツのボタンに触れるのに、ビクッとしながら、ギュッと目を閉じて身を委ねた。



 ✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽


「さ、さくら…。綺麗だ…。////」


 辿々しい手つきで服を脱がし、可愛い水色のレースの下着姿になったさくらは、むっちりした胸の谷間、可愛いおヘソ、太ももなど、白い肌が露わになり、

 芸術的とも言えるその美しさに、俺は鼻息荒くそんな感想を述べてしまった。


「え、えへ。体のラインが綺麗に見える勝負下着なんです…。////

 裸になったら、ライン崩れて良二さんガッカリするかも…。」


 恥ずかしそうにそう言うさくらに、俺は笑って言った。


「絶対にそんな事ないと思う…。んんっ…。」

「良二さっ…、んんっ…♡」


 そして、さくらにキスをしながら下着の上から彼女の体に触れた時…。


「痛っ…!」


 さくらが短く声を上げ、辛そうに顔を歪めたので俺は慌てて謝った。


「ごめん。痛かった?」

「い、いえ!違います。触られたところじゃなくて、お腹がちょっと…。」


 そう言って、さくらは不安気にお腹を押さえたので、心配になって俺は聞いた。


「大丈夫?もしかして具合悪い?」


「いえ、痛みはそれ程じゃないんですけど…。 ||||||||

 りょ、良二さん…、ちょっとだけ向こう向いててもらってもいいですか?」


「??わ、分かった。」


 何だか青褪めているさくらに言われるまま、背を向けると…。


「っ…!(嘘っ…!)||||||||」


 背中越しにさくらが何かを確認し、動揺している気配が伝わって来た。


「さくら…?大丈夫かい?」


 振り向くと、さくらはとても気まずそうな表情を浮かべていた。


「良二さん…。実は、予定より大分早いんですが、生理になってしまったようなんです…。」


「えっ!生理っ!?」


 俺は衝撃を受けて叫んでしまった。


「え、ええ…。でも、あの、初めての時はどちらにせよ血が出るといいますし、

 生理の症状は軽い方ですし、良二さんが気にしないのでしたら、このまま続けても、私は構わないんですがっ…。」


 焦った様子でそう言い募るさくらに、そういう方面に詳しくない俺はどうしていいか分からず…。


「う、う〜ん。と、取り敢えず、調べてみよっかぁ…。」

「は、はいっ…。」


 寒そうなさくらに、俺の上着をかけてスマホでネット検索してみたのだが…。


「うう〜ん。生理中は、感染症のリスクが上がったり、子宮内膜症になる危険があったりするから、なるべくなら控えた方がいいって書いてあるなぁ…。

 今日はやめておいた方がいいだろうな…。」

「っ…!!||||||」


 俺はさくらにそう言い、苦笑いを向けた。


 内心ではめちゃめちゃガッカリしていた。

 さくらの不安を解消する為だとか言っておいて、俺がさくらを抱きたかったんだなぁ…とはっきり分かった。


 しかし、それ以上にショックを受けているさくらにそんな素振りは見せられなかった。


「ううっ…。そ、そんなぁ…。この日の為に色々計画してきたのにぃ…!_| ̄|○ il||li」


 四つん這いになり、涙を落としているさくらの頭をポンポンと叩いた。


「さくら、そんなに思い詰めなくても…。

 また機会はいくらでもある…って、ふわぁっ!さくらぁっ?!///」


「うわあぁんっ!良二さぁんっ…。」


 ガバッ!


 俺の顔を胸に、さくらは感極まったように泣き出した。


 ぽううんっ!!ぱううんっ!!


 くっ。柔らかいものが顔にモロに…♡

 あと、結構いい感じに技決まってるっ!


「私から頼んでいたのに、ごめんなさいっ。生理終わったらすぐに私を襲って下さいっ!なんなら、私が襲いますからぁっ!!」


「さ、さくらっ…わ、分かった。分かったから力緩めっ…苦じ…フッ。」


「ん?良二さん…?良二さんっ?いやぁ!しっかりしてぇっ!!」


「ニャァ〜ン?ニャニャン?」


 婚約者の胸で圧迫されるという、色んな意味で天国へ行きそうな体験をした俺は、薄れゆく意識の中、彼女の必死の叫びと眠りを妨げられたあんずの不機嫌そうな鳴き声を聞いたのだった。







 

*あとがき*


 いつも読んで頂き、ブックマークや、リアクション、ご評価下さって本当にありがとうございますm(_ _)m


 今回は、こういう形になりまして、ご期待に添えなかったらすみません。


 良二くんとさくらちゃん、ゆっくりですが、おそらく来月初旬には……。


 次話から三話程白鳥夫妻妻妻サイドになります。


 ご心労をおかけしますが、今後ともどうかよろしくお願いします。



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