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一夫多妻制の許されたこの社会で俺は銀髪少女に唯一無二の愛を貫く  作者: 東音
第三章 そして幸せな生活が始まる。一方NTR夫婦は…。
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薄い本と婚約者の危険な抱っこ

※性的表現があります。苦手な方はご注意下さい。また、15才以上の閲覧でお願いしますm(__)m



『そ、そんなつもりで、家に来たんじゃっ…。』

『ふっ。そんなつもりじゃないのに、もう、こんなになって…。体は正直だなっ。』


『ああっ…。だ、ダメっ…』



「さくら…。あの、そういう(=BLの薄い)本を読むのは構わないんだけど、朗読されるのは、ちょっと…//」


「あれぇっ?声に出てました?すみませぇんっ!///」


 ソファの上に座り、婚約者のさくらを膝に乗せ、それぞれ今日イベントで買った同人誌を読むというただでさえすんごい状況の中、俺が窘めるように言うと、彼女は、顔を赤らめて謝って来た。


「ニャァ…ン…?スヤスヤ…。」


 俺達に寄り添い、ウトウトしていたあんずは話し声を聞いて片目を開けたがまたすぐに眠ってしまった。


「てへへ…。大好きな良二さんと密着して、イベントの新刊を読めるという状況に、気分が高揚してしまいまして…。///」


「いや、まぁ、いいんだけどさ…。今のシチュエーション的に、ちょっとさ…//(BL漫画を読み上げているだけと分かっていても、今の状況と重なるだけにキツイものがある…。)」


 色々あったコミックフェスのイベントの後、着替えを置き忘れていたという理由で、さくらも俺の家へ戻って来たのだが、着替えた後、今日は色々迷惑をかけて疲れさせてしまったお詫びに夕食を作らせて欲しいと頼み込まれた。


 自分のせいで、さくらに大変な思いをさせてしまった俺としては、逆に俺の方がお詫びをさせて欲しいと申し出たのだが、『それなら、お互いにお詫びをすればいいんじゃないですか?』と彼女は天使の笑顔で提案して来た。


 そして、今度はちょっと小悪魔な笑みを浮かべて、『大好きな人に抱っこされながら本を読めたら、嫌な思いなんてすぐ飛んでしまうだろうなぁ…。』とこちらをチラチラッと見てきたので…。


 さくらのお詫び→夕飯作り

 俺のお詫び →さくらを膝に乗せ抱っこ


 という、俺にとってはお詫びかご褒美なのか分からない事になってしまったのだった。


「ふんふんふ〜ん♪」

「(くうっ…!//)」


 ご機嫌の様子でまた本を読み始めたさくらだが、こっちは、結構堪えていた。

 至近距離にさくらの白いうなじがあり、綺麗な銀髪から花のような甘い香りが立ち昇ってくる。そして、さくらの背中とおしり、太ももが俺の体に密着し、柔らかさと温もりをダイレクトに伝えてくる。


 そして…、最低な事に俺の体は既にかなり反応をしてしまっているのだった。


「ハァッハァッ。(っていかん!)」


 つい息が荒くなってしまいそうで、甘い香りから逃れようと、ぷるぷるしながら横を向いていると、不意にさくらがこちらを振り向いて笑顔を向けてきた。


「ふふっ。良二さん、私達もうすっかり仲良しカップルって感じですね?」


「そ、そうだな…。」


 ううっ。||||

 なんて無垢な笑顔だ…!こっちは体の方も仲良しになりたくなってしまっているなんて言えないっ!!

 俺は、脂汗をかきながら引き攣った笑顔を浮かべた。


 結納も終えた婚約者同士ではあったが、10才年下の娘にそんなに簡単に手を出すのはどうかという躊躇いがあり、今までキス以上の事は出来ないでいた。


 だが、この美味しい状況に、そんな理性もそう長くは持ちそうになかった。


「猫ちゃんの本はどうですか?面白いですか?」

「あ、ああ…。可愛いし、面白い…よ…?」


 面白いのは、確かだが、さっきから集中出来なくて、同じコマを何回も読んでいる。


「うふっ。そうなんですね?後で、私も見せて下さいますか?」

「あ、ああ…。」


「ふんふ〜ん…。…!…!!」

 そうして、再び本を読み始めたさくらだが、大きく広げている本の中身は、いよいよ濡れ場に差し掛かったのか、さくらは、身を固くして本の端を握り締めた。


「はわわ…//(結構過激…♡)」


 潤んだ瞳で、顔を赤らめて 口を半開きにしているさくらは、かなり扇情的な表情をしていて、今の俺には目の毒だった。

 さくらに気付かれないように少しずつ体を後ろに動かして、密着度を下げようとすると…。

「ほうっ…。面白かったぁ…!✧✧」


 フニュフニュッ!!

「…♂↑↓♀※❢$※!!!(うぐふあっっ…!!!)」


 本を読み終わったらしいさくらが、満足そうな吐息をついて、思い切り脱力し、後退したため、彼女のおしりはよりによって、俺の反応しかかったその部分に当たってしまった。


「ん?あれ?なんか座りにくい??んしょ、んしょ。」


 ムギュムギュッ!!


「♂↑⇄♀※❢$※!!!!(ふぐわあぁっっ…!!!!)」


 さくらは不思議そうな顔で、何度も座り直し、更に俺のモノに攻撃を加えて来た。


「う〜ん。やっぱり座りにくいな…。

 良二さん、あの、なんか下に何か挟まっ…。」

 スッ。

「!!!||||」


 そう言いながら、さくらが腰を浮かし再度後ろを振り向いて来た時、俺は前をさっと両手で隠して立ち上がった。


「さ、さくらっ!|||| 俺、ちょ、ちょっとトイレ行ってくるわ!」

「えっ?は、はいっ。い、行ってらっしゃい…。」


 そう言って、前かがみでピューッとその場を逃げるように去る俺をさくらは呆気に取られた様子で見送っていた。


 バタン!!


 不自然だったかもしれんが、もう限界だった!

 トイレに駆け込むと、俺は、ふうっと息をついた。


「(さくらっ…!無自覚にエロすぎるぜっっ…!!)」




✽✽✽✽✽✾しばらくお待ち下さい✾✽✽✽✽✽




 パタン…。

「はあっ…。(俺って奴は…。)」


 約5分後、すっかり賢者モードになって、トイレから出て来た俺を、ちょっとしゅんとしたさくらが部屋で待ち構えていた。


「良二さん、ごめんなさい…。

 私、男の人の事を全く分かっていなくって…。辛かったですよね…。」


「さ、さくら…。」


 上目遣いで気まずそうにこちらを窺ってくるさくらに、これは流石に気付かれたかと観念した。


「いや、俺の方こそ、ごめん。堪えきれなくて…。///」


「いえ。もう、我慢しなくていいんですよ?良二さん…?」


「ささ、さくら…?////」


 聖母のような微笑みで両手を広げて近付いてくるさくらに、俺が胸を高鳴らせていると…。


「良二さんっ!後ろだと、おトイレ行きにくかったですよね?今度は私が後ろから、抱っこしますねっ?✧✧」

「え…。」


「ホラ、遠慮しないで、ここに座って下さい?一緒に猫ちゃんの本見ましょう?」

「へっ。いや、あの、さくら!?」

「おトイレ行きたくなったら、我慢しないで言って下さいね?」


 ギュッ!

 ムニュムニュッ!!


「ふぎゅあぁっ…!!///」


 さくらに誘われるまま、今度は後ろから抱き着かれ、柔らかい双丘を押し当てられ、再度トイレに行く羽目になった俺であった…。


*あとがき*


 いつも読んで頂き、ブックマークや、リアクション、ご評価下さって本当にありがとうございます

 m(_ _)m


 今後ともどうかよろしくお願いします。

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